今日、久しぶりにビーチボーイズの『スマイル』を聴きなおしてみた。
自宅ではロック~ポップスを聴く度合いが最近、ますます減っているのだが久し振りにポップスを聴いてみる。
『スマイル』は海賊盤の方である。ロック史上、もっとも有名な未発表アルバムとされているが数年前にキチンとした形でリリースされたが、矢張り1968年に録音された未発表で終わってしまった『スマイル』の方が私は好きである。
音楽には「其れを作ることが出来る時間」と言うのがあると思う。その時間が本当に正しいモノであれば本人の年齢や時間などは飛び越えることが出来ると思う。
よく超能力者で『予言』とかしちゃう人ってんのがいる。そう言う人の存在を否定しないし『予言』と言うか『先の時間』を何故か判ってしまうと言う状態もなんとなく判る。
芸術と言うのは、そう言う意味では時間を常に越え続けるモノだと思う。何世紀も前のバッハに感動したと思えば、プリンスの最新アルバムに感動出来たりする。
『スマイル(ブート)』は大雑把に言えば
『時間を越えようとした瞬間』
が収められている、と言う気がする。正規にリリースされた『スマイリー・スマイル』が私にとっては実はロックと言う音楽では一番、好きなアルバムなんだけども(一般的な評価としては「サイケで実験的。チープ」の一言で終わるらしいが)
『ペットサウンズ』
『スマイル』
『スマイリー・スマイル』
は・・・例えば同時期にリリースされているグレン・グールド、ビートルズ、マイルス・デイビスの音源は世界を変えたかもしれないが、上記の3枚は
『大いなる敗北の記録』
と言うか、そんな気がする。只、『敗北』だったとしても、これらの音源は珠玉の輝きを持っているしブライアン・ウィルソン以外には作れなかった音源で、そして『其の当時のブライアン・ウィルソン』でしか作れなかった音楽である。
高円寺の中古レコード屋がコッソリと海賊盤『スマイル』を数十枚ほど売った。すぐに買った。
ブライアン・ウィソンがスピーカーから『Surf's Up・・・』と歌った瞬間、何と言うか何もかもが決まった、という気がする。私の中で何かが決定的に変わった、と言うか。
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昔、戯曲家、または役者になりたかった。唐十郎のように『作/演出』と言う感じで書くし、演じるし、みたいな。
其の為に只管、戯曲を書いていた時期がある。古いマッキントッシュで薄暗い部屋に閉じこもって只、只管、書いていた。
其の時にBGMとして流していたのはコルトレーンのアルバムと『スマイル』『スマイリー・スマイル』だった。この3枚を延々と流しながらホンッと1日中書いていた。
戯曲家としての力量や才能がない事は戯曲が完成した瞬間、わかった。
『演劇』というジャンルは可也、残酷なもんで本当に駄目な奴は爪先から頭の天辺まで全て駄目なのである。あの残酷さやシビアさに比べれば音楽はまだ甘い。映画も甘い。絵画も甘い。『演劇』を至上のモノとは思わないが、だが、あの想像を絶するシビアさは他にはないと思う。
「諦めるか」
と思った。と言うか諦めざるを得なかった。そう言う状況でもあったし、そう言う状態でもあったし。其れと同時に
「では、音楽に戻るか」
と思った。「でも」とか「仕方がないから」とか「しかし」ではなくて、「音楽に戻ろう」と思った。上京した際に「音楽からは足を洗おう」と思って2年が経っていた。tpは自宅にあったが音は出なかった。シンセサイザーは実家から送ってもらっていたが2年間、音を出していなかった。電源ケーブルすら抜いていた。
『Surf's Up・・・』
とスピーカーから音が出ていた。
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仕事が終わって帰宅し、練習しようと思ったがウッカリ寝てしまった。最近、職場の夢ばかり見る。仕事での集中力が高すぎて、帰宅しても切り替えられないのだ。自
宅に到着すると『力尽きる』と言う感じがする。
起きると夜中の1時半。2時から蚕糸の森公園の隅っこで練習する。
途中、運動場を横切るのだが、上を見上げると星が凄まじい勢いで輝いている。昨日は雨で、今日は曇り。明日は晴れだから雲が晴れていた。其の時間は少ししかなかったけども月のない夜に見る星空は本当に美しい。
「星空を美しい、と思えなくなったら人間はお終いだ」
と思う。一時期、学研の影響で『ピンホール式プラネタリウム』を何台か作っていた。だが、ある日、夜空を見て「プラネタリウムよりも実際の星空の方が素晴らしいじゃないか」と思って作るのを止めた事
がある。
ある偉い人が昔、TVで「満天の夜空に対抗できる音楽はクラシックだけだ」と言っていたが、ブライアン・ウィルソンの『スマイル』『Surf's Up』はクラシックではないが対抗できると思う。
「神に捧げるティーンエイジ・シンフォニー」
なんだもの。
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西麻布スーパーデラックス
riunione dell'uccello
2011/12/8(thu)
19:30/21:00
charge:free
KO.DO.NA
黒木一隆(TP、ピアニカ)と木ノ下友一郎(エレクトロニクス、ギター)によるユニット。クラブDJ、現代音楽を経て、劇団唐組入団。同退団後、劇中音楽作曲やインプロビゼーションを主体とした幾つかのバンドを経て、2002年静寂音響ユニット『KO.DO.NA』を開始。2006年『KO.DO.NA :小人の化学』発売。2010年ルクセンブルグ『soundzfromnowhere』より「riunione dell‘ uccello」発\。その後、幾つかのオムニバスCDへ参加。ラトビア共和国の音楽誌『フラッシュ』にて紹介される。西麻布『Bullets』『スーパーデラックス』等に不定期出演。オーファイな電子機材を用いノイズの中から賛美歌、児童音楽、鎮魂歌を紡ぎだす。 舞台音楽から即興演奏、楽曲演奏まで幅広く活動中。
http://kodona.web.fc2.com/
Baby Copperhead ニューヨークを拠点に活動するベイビーコッパーヘッドは、卓越したバンジョー、ギター奏者であると同時にエレクトロニックや凝った電気回路を操り音を作り出す。 WNYC(ニューヨークのラジオ局)曰く『バンジョーを巧みに操りSF的世界をそこに表現するのに長けた幻想的バンジョー奏者である。』 ベ イビーコッパーヘッドのエレクトソニックなバンジョーの楽曲は時にシルバーアップル、ディーボ、そしてデイビットボウイと比較される。現在彼はDJラプ ショーのNettleに参加している。彼はこれまでに、ノーナヘンドリックス、ジムカンパローノを始めとするニューヨークを拠点に活動する数々のアーティ ストと演奏してきた。 ベイビーコッパーヘッドはニューヨークを中心に活躍する一方でヨーロッパやアジアでもツアーを行ってきた。引き続き、視覚芸術家、ダンサー、映画や演劇家とのコラボレーションを含めた音楽活動を行ってく。 Official Wedbsite (http://www.babycopperhead.org) Blog (http://www.babycopperhead.blogspot.com)
sebon
中南米の歌心に、新宿界隈のネオンライツ浴びせたHOME LESS音楽ユニット。バンジョーウクレレやマンドリンといったアコースティック楽器から、自作電子楽器、コンピューター、おもちゃなどを使いこなせないなりに使いこなし、鉄橋の下で料理を作っているおじいさんからいつもインスピレーションを得て活動している。今回、中心人物である秋房と川村が、10月~11月にかけてメキシコを旅するので、そこで集めたとれたての映像や音を使ってのライブをする予定。さらにゲストメンバーも呼んで、よりカラフルにバージョンアップ!ご来場の方には先着で、なんかメキシコみやげあげます。
http://sebon-eatsong.blogspot.com/
henna dress/変なドレス
ゲームボーイを動物的カンで操りチップチューン系譜から逸脱した曲を作ったり、β-DJと称しDJの可能性を間違った方向に追求したり、電子オモチャをサーキットベンディングしたり(やりすぎ壊して落ちこんだり)、たまに電子回路など制作したり、ローファイな絵を無心に描いたり、捨てられないゴミ等用いてオカンアート的な何かにしたり、森の中にカセットテープやぬいぐるみをあるったけぶちまけて喜んだり、田舎⇔都会の日常の中で怪しげなレポートや工夫を編み出したりうんぬん。志の低さが志の高さなのよと勝手にのたまいつ、しごく自由にマイペースに活動している。所属チーム、セロリーマン(+サム・ベネット+いとうはるな)ドレミファインバータ (+tanabe)変な米本(+米本実)変なCDR(+CDR)へんとーます(+トーマス)など。海外では、Abigail Stern(NY)Agoostus(アリゾナ)gola(イタリア)Justin Wallisらと共同制作中。今回はβ的CDVJとして出演です。
http://sound.jp/hennadress/
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