2023年5月4日木曜日

ユーラシア大陸横断

 今年は2017年ぶりにデンマークで、ショートツアーだった。




私は荷物が重たいのでエメレーツ航空しか選べない。

他の航空会社は預入荷物が23kgだが、エメレーツ航空は35kgmまでイケる。

問題は『ロストバゲージが多い』と言う事と、最高のサービスと言いながらも飯は不味い、と言う事である。


まぁ、機内食が不味いなんて『ハンニバル』のレクター博士も「機内食は食えたもんじゃないからね」と言っているので、期待する方が間違っているんだろうが。



しかし、2017年ぶりだ。


3年前に渡航する予定だったが、コロナで流れた。


それに、此処3年間、パブリックな場所で演奏していない、と言うのも緊張する。

江古田フライングティーポットとかでsoloとかはやっていたけど、その程度である。

私は人格に問題があるらしく、ライブのオファーは滅多にない。

年間のライブのオファー数は『ネス湖のネッシーの個体数と同じか、それより少し多い』程度である。


成田空港についから急に腰が痛くなる。


緊張しているんだろう。



空港には4時間前に到着したので、食事をする。


で、チェックインするのだが、流石に4時間前は早すぎた為か、ヤルことがない。

延々と喫煙室で煙草を吸うしか無い。







禁煙運動華やかしり今日この頃だが、喫煙所には人が多い。

日本を観光して帰る人も喫煙所で延々と煙草を吸っている。

で、何とか時間になったので飛行機に乗る。


すると急激に腰が痛くなってきた。


やっぱり緊張しているんだろう。


飛行時間はトランジェントの時間も含めて20時間である。


まずは、ドバイ国際空港まで11時間かけて行き、3時間のトランジェントを得て、6時間でデンマークである。


3回のライブの為に20時間かけてユーラシア大陸を超える。


不条理なようで、音楽活動というモノは、こう言うモノである。





飛行機に搭乗して、自分のシートに行くと、見知らぬオッサンが座っている。


「これは私のシートですが」


と言うと、


「カモン!ボーイ!チェンジィー!チェンジィー!」


と言う。


ってか、あんた、誰?。


「ダメだ。これは私のシートだ」


と言うがシツコく


「チェンジィー!」


この「チェンジィー!」のイントネーションを文字で表すのは難しいのだが、英語圏の人ではないし、英語は通じないだろうな、と言うか「田舎者」と思わせてくれるイントネーションだ。


「カモン!ボーイ!チェンジィー!チェンジィー!」


を繰り返す。


「駄目だ。私は飛行機の中でビールを沢山呑むからトイレに沢山行く。だから、この席なんだよ」


と言うと


「me too!!! チェンジィー!」


と言う。


CAが来て「駄目ですよ。席の変更は認められていません。」と言うと大人しく自分の席に付いたので、私も座る。


すると、今度は拝むようかのように「チェンジィー・・・?チェンジィー・・・?」とウルサイ。


普通は「Please change your seat.」なんだろうが、このオッサンは「チェンジィー・・・・!?チェンジィー・・・?」とサルのように繰り返すだけである。


この「自分の席に、他人が座っている」と言うのはエメレーツ航空あるある、である。

2017年に渡航した際も、如何にもイスラム教徒と言う感じの女の子が、私の席に威風堂々と座っており

「お母さんと近い席にしたのー!」

と屈託げもなく言う。


で、まぁ、オッサンが「チェンジィー???チェンジィー????」とシツコイので、私も諦めて


「じゃあ、トイレに行くときはどいてくれる?それだけは頼むよ」


と言って席を交換した。


どうせ、飛行機の中では寝ているだけだ。


外の夜景とか、もう見飽きた。



と思ったのだが、このオッサンが彼此と話しかけてくる。


飛行機の中では出来るだけ、一人になりたいのだが、私が日本人だ、と知ると彼は奥さん、息子と日本(東京)を観光したらしい。


それでfacebookの写真を見せながら


「do you know?」


「sinjiku! ラーメン!シン、ジュック!ラーァメン!!!you know?」


「シン、ジュック!ラァァ−メン!!!シン、ジュック!ラァァァァアメン!!!」


私が知っているラーメン屋も出てきた。


「うん、知っているよ」


「OK! シン、ジュック!ラァァァメン!シン、ジュック!ラァァァァメン!」


と自分と家族が行ったラーメン屋を紹介してくる。



「ラーメン食いに来たのかよ?」


と思うが、どうも、そう言う外国人は多いらしい。

デンマークでもラーメン屋があったし、コペンハーゲン国際空港でもラーメン屋があった。

世界はラーメン・ブームなんだろうか。


このオッサンの英語の訛りが酷いうえに、ウザいので「どこ出身ですか?」と聞くと「イスラエル」と言う。


イスラエルと言えばガザ地区を空爆している国・・・と思う。


で、何故か私を「BOY」と呼ぶ。


45歳のオッサンやねん!って言う。


エメレーツ航空は小さい子供が乗っていると、チェキみたいなインスタントカメラで記念撮影をしてくれるのだが、それを見たイスラエルのオッサンは


「BOY!Picture!」


と言う。


この辺でチョット(チョットじゃないが)イライラしてきて


「俺は45歳の大人だぞ。BOYじゃねーよ!」


と言う。


すると、このオッサンは不思議そうな顔をする。

英語力がクソすぎて通じていないのか、どう見てもBOYが45歳を名乗っている、とかなんだろうか。

ってか、BOYはビールを呑まないだろ。






過去の経験で言うと基本的に中東の連中はマナーが悪い。

旅行で「中国人のマナーが悪い!」と言う人もいるのだが、個人的には中東の奴らの方がマナーは・・・少なくとも飛行機の中では・・・悪い。


で、イヤフォンを付けて黙る。


ビールが来たので、2本開ける。

オッサンも2本開ける。


帰国後に思ったのだが、このオッサンは正直、デブである。

だから、通路側にしたかったんだろうが、ケチなのかアホなのか、予約の段階で、席を指定していなかったのだろう。


ビールを呑んで寝る。


で、食事が来る。


機内食って不思議で、こっちは動いていないのに詰め込まれる、フォアグラ状態と言う気がする。

量も多いしな。


断りたいのだが、寝ている私をイスラエルのオッサンは起こして、「飯だぜ!」と言う。


嗚呼、ウザい。


デブなオヤジなので彼が足を組むと、私の太ももに当たるし。

最後らへんは貧乏ゆすりである。


これが11時間である!!!!。


こんな11時間があるか?。


地獄だろ。



だが、このオッサンが最終的に憎めないのは寝ている私のビールの空き缶とか、弁当ガラとかを捨ててくるんだよな。

面倒見が良い、と言うか。


ただ、基本的に面倒見が良い人はウザい、と言うのが世の常だ。


11時間後。


飛行機はドバイ国際空港についた。


オッサンと私は親指を立てて「イエーイ」と言った。

2023年4月7日金曜日

Cherry Music Festival 2023

 2017年以来、久し振りにデンマークに行ってきます。




Cherry Music Festival 2023 - Noise og ambient direkte fra Tokyo

https://www.facebook.com/events/187180650764828/?ref=newsfeed

19:00 Døre åbner.
19:30 Velkomst med japanske smagsprøver fra Waku Waku (inkluderet i billet).
20:00 Izumi Kawasaki - Tokyo, Japan.
21:30 KO.DO.NA. - Tokyo, Japan.
22:15 Li 李/Motorsaw - DK
Izumi Kawasaki
A newcomer to the excellent Gerpfast Records label, a veritable mine of harsh nuggets and power electronics from Asia, the Japanese Izumi Kawasaki gives fans of radical abstraction no respite on this mini-album where Buddhist percussion, samples of mystical chants filtered and other metallic rhythms intersect the larsenizing impulses and saturated with pure cathartic noise which constitute the essence of these three uncompromising tracks. To follow closely if you like Merzbow, Puce Mary, Uboa and other providers of storms (under a skull) of analog splinters, white noise and rusty nails. - indie rock mag July 2019.

KO.DO.NA. (Kazutaka Kuroki)
Kazutaka Kuroki was born in Fukuoka 1977 and moved to Tokyo in 1998.
He joined Theater Company Karagumi after working as a club DJ, improvisational performer, and contemporary music. he works as an actor.
After leaving the company, he started composing music for the play and working as a trumpet soloist.
He has held and continued independent projects at "BULLET'S" in Nishi-Azabu and "SuperDeluxe" in Roppongi.
He has participated in a total of 5 omnibus recordings in Japan and overseas.
In 2011, participated in "John Cage "Musicircus"" at Asahi Art Square (sponsored by Tomomi Adachi).
From 2013 to 2015, a short tour will be held in NY and South Korea.
In 2014, he was the first Japanese musician to perform at the Sakura Sound Festival.
In 2015, KO.DO.NA. released "Riunione Dell'uccello" from the label "HIPSTER record".
He is also active in a wide range of fields, including stage music, improvisation, dance performances, and musical performances.

Li李/Motorsaw
Li李/Motorsaw har skabt de audio/visuelle rammer for Cherry Music Festival årligt siden 2014 og er de kunstneriske værter der med interludes og backdrop sætter scenen for de inviterede japanske kunstnere.
Motorsaw er Bl.a kendt for videokunst på Roskilde Festival og Li李’s ambient lydunivers kan høres på adskillige værker og produktioner med navne som bl.a Palle Mikkelborg og Martin Hall.
Biletter 60kr. købes i døren.



Cherry Music Festival 2023 - Noise og ambient direkte fra Tokyo
Stærke musiknavne fra Tokyos undergrund indtager Borgernes Hus når festival med grænsesøgende japansk musik og lydkunst skydes i luften på Odense Musikbibliotek
Navnet "Cherry Music Sakura Festival" er en reference til de smukke japanske kirsebærtræer som i denne tid står i flor, men paradoksalt nok, viser festivalen det stik modsatte: Nemlig at japansk kultur kan være grænsesøgende og ekstrem.
Koncerterne denne aften vil bevæge sig i grænselandet mellem power electronics, drone ambient, lydkunst og harsh noise.
I løbet af aftenen vil publikum få lejlighed til at smage en flydende delikatesse fra japanske kultur. Inkluderet i festivalbilletten, som koster 60 kr er et glas af den japanske risvin Sake.
Følgende navne vil kunne opleves under Cherry Music Sakura:
* Izumi Kawasaki (harsh noise, power electronics, lydkunst)
* KO.DO.NA (Kazutaka Kuroki) (impro, experimental)
* Li 李/Motorsaw (Audio/visuel refleksion)

Pris: 60 kr inkl. et glas køligt japansk risvin Sake
FESTIVALEN ER STØTTE AF:
Toyota
Odense Kommune - Odense Musikudvalg Statens Kunstfond - Projektstøtteudvalget for Musik"