2012年1月15日日曜日

浜田省吾

『浜田省吾』って何者なんだ?




そう考えたのは以前、勤務していた会社のセンター長や部長、社長などに

『浜田省吾の熱狂的ファン』

が多かったからである。『株式会社Q&A』と言う会社のセンター長もハマショーファンである。その影響なのか矢鱈と物理的にデカい頭の分際で夏は


オックスフォードシャツ

冬は

黒いトレンチコート


と言う決定的なファッションで通勤していた。私がいたセンターは言ってしまえば『片隅』と言うか『追い遣られ』系のセンターだった。だからセンター長と言っても地位は高くはないのだけども、彼の生甲斐は


『浜田省吾のライブに夫婦で行く事』

だけだった。ついでに
『株式会社ネクシィーズ』
と言う渋谷の営業会社がある。其処の社長である『近藤 太香巳』と言うのは34歳で東証一部上場企業を作った出鱈目なヤリ手営業マンなのだが、彼の自叙伝を派遣で働いている時に読んだ時がある(そこの社員は欲しくもないのに配られるらしい)。
彼は営業マン時代は自分を励ます為に車の中で大好きな浜田省吾を熱唱しながら営業先を回っていたらしい。


思えばセンター長だとか部長クラスの人間って『浜田省吾ファン』が多い。「部長はギターが弾ける」と言うと大抵は浜田省吾のファンだった。決してギターだからと言って


高柳昌行
裸のラリーズ
ジミ・ヘンドリックス
ローリング・ストーンズ
村八分
グレイトフル・デッド
フィッシュ
アイリッシュ~ケルト音楽
ボブ・ディラン
友川カズキ
ギャビン・ブライヤーズ
ブライアン・イーノ




のファンであることを公言している上司ってのは皆無だった。そう言えば一人だけ『財津和夫』のソロの際にベースを弾いていた、と言う人がいたなぁ。センター自体は短命だったが(YAHOO!BBが登場したばかりの頃)。


友人と
「いないもんですかねぇ~。エレクトリック・マイルスが好きな上司とか、ラリーズが好きな上司ってのは」
友人も転職回数が多いのだが
「そう言えば聞かないなぁ」
と言う。


しかし、どうして管理職の連中に『浜田省吾ファン』が多いのだろうか?私は浜田省吾を聴いたことがないし、聴きたいとも思わないが多分、歌詞が『管理職ならッグ!と来る』モノなのではないだろうか?


『ほーれん!そー!報告♪連絡♪相談ン♪ほー♪れん♪そー♪』

『派遣社員ってムカつくよねぇ~♪だけど、新卒の『ゆとり』の奴らの相手も~♪疲れるよねぇ~♪』

『グッドォ~ウィル~♪あの時は素敵な時間だったぁ~♪グッドォ~ウィル~♪安く使えてぇ~♪あとはゴミと一緒にポンポーン♪』

『新入社員だった頃の俺ぇ♪就業前30分前には到着~♪今の俺ぇ~♪就業前2分前~♪俺も偉くなったもんだぁ~』

『派遣社員やぁ~♪アルバイトとかパートにぃ~♪人権、権利は認めねぇ~♪この国はぁ~♪正社員のものぉ~』

『今はまだぁ~♪この会社だがぁ~♪いつか、きっとぉ~♪東電にも負けない会社にしてやるぜぇ~♪』

『俺とお前は同期のモチベーション♪』

『田舎の奴等はぁ♪J-COM使うがぁ~♪都会の奴等はぁ~♪NTTに惹かれるぅ~♪』

『貯金額一千万円たまったらぁ~♪君に~♪モラール・モチベーション♪』

『キャッシュ・マネジメント・サービス♪キャリアパス♪!カントリーリスク♪ストック・オプション♪』

『俺は♪お前にぃ♪初めて会った時からぁ♪内発的動機づけぇ!♪』

『冬になったらぁ~♪君は俺ぉ~♪懲戒解雇ぉ~♪ちょっとした得意先とのトラブルでぇ~♪』


こう言う感じなんだろうか?だから曲名とかも『管理職』的と言うかサラリーマン風で


1)人事考課
2)昇格管理
3)執行役員制
4)36協定(さぶろく協定)
5)コーポレート・ユニバーシティ
6)アウトソーシング
7)育児休業休暇
8)コンティンジェンシー理論(組織論)
9)ナレッジ・マネージメント
10)内発的動機づけ
11)俺は田舎のロックフェラー
12)夢は正社員になりたい
13)公務員をぶっ殺せ!
14)クライアントがやってくる!ヤア!ヤア!ヤア!
15)アイ・ラブ・経団連


とか、そんなのばかり。もう派遣とかバイトとか無職の連中にはサッパリ判らない曲名なのだが根っからのサラリーマンには判る用語ばかりとか。


そんな感じなのでライブ会場では其の地域の会社の管理職者や社長が集まる。ライブ前とライブ後は勿論、サラリーマンにとっての『武道』であり、空手で言うところの『正拳突き』である



名刺交換



である。もう、ラフな格好なんかでは行ってられない。客席は皆、スーツだ。そんなライブに行って何が楽しいのか判らない。だがサラリーマンには溜らない音楽なのだと思われる。




ついでにセンターでSVやセンター長クラスの『女性』だと


『大黒摩季ファン』

が多かった。『大黒摩季』は私が小学生の頃に有名になったがメディアへの露出が少ない、と言う点において『ZARD』と双璧を成していた・・・気がする。

やはり大黒摩季も『女性社員だとッグ!と来る』歌詞が多いのだろうか?

『寒い夜だからぁ~♪部下を1時間くらい怒鳴れぇ~♪』

『会社内でお洒落する同僚はムカつく♪』

『オフィス・ラブは最高ぉ~』

『部長に仕事中にフェラチオを要求されてぇ~♪机の下に潜って咥えた私ぃ♪』

『男女!雇用!均等法!』


とか。



どうなんだろうか?



以前、私をストーキングしていた女性(38歳)は『B‘z』と『ミスターチルドレン』が好きだった。頭がおかしい為か「B‘zに捨てられた」と言っていた。「B‘zのスタイルが変わる前に私は付き合っていた」とか。

「え?B‘zってデビューしてからスタイルを変えたことがあったのか?」

と思ったが私は知らないのでスルーしていたが。


『ミスターチルドレン』は私が高校生の頃に流行った。で、私は兎に角、『ミスターチルドレン』が大嫌いだった。渋谷系っぽくデビューした分際で中身はカスなんだもの。だからボーカルが病で倒れたときは密かに嬉しかったのだが。

とは言え『ミスターチルドレン』は絶大なる人気を誇るらしく、ちょっと『痛いサラリーマン』達にとっては希望と明日への活力らしい。

日本の雇用状況は正社員だろうと派遣だろうと、他国であれば想像を絶するものである。恐らく『自殺者とコンピュータ機器』を大量生産している『フォックスコム』と同じか、其れに近いレベルだと思う。
『フォックスコム』との違いはフォックスコムの社員は社員寮や工場で自殺するが、日本のサラリーマンは電車に飛び込む、と言う違いだけだ。


そう言うサラリーマン達はカラオケで只管、『ミスターチルドレン』『だけ』を歌うらしい。

友人曰く、そう言う『痛いリーマン』達は

「今日、ミスちる?」

と言うのが合言葉で、カラオケ屋に行き只管、宗教団体のように『ミスターチルドレン』を歌い続けるんだとか。もう『ビーイング系』って音楽と言うよりカルト宗教に近い。

出てきた当初は新鮮だった『ビーイング系』だが(私が小学校の頃の登場した。当時の歌謡曲とは違った魅力があった)今では『サラリーマンの念仏』となっている。


ロストジェネレーションと言うか『失われた10年』の残骸なのか?ビーイング系ってのは。





今日は早起きしたので善福寺川公園へ散歩へ。カラスをボンヤリと眺める。ホンッとカラスほど優雅に飛ぶ鳥はいない。美しい。
善福寺に行くと巫女さんが踊り狂っていた。
思えば6月からオフィスに居っぱなしだったので冬の空気が新鮮。

ところが寒空に当りすぎたのか風邪気味。

近所の風呂屋の『弁天湯』に行くと見かけたことがある女性がいる。風呂屋の嫁だった。それと嫁の娘さん。
この娘2人に関しては一人目が奥さんの腹の中に居る時から知っている。次女と更衣室で話しかけられて延々と相手をしていたら湯冷めして風邪を引いたこともある。

「日本一、幼い看板娘ですね」

と私は言っていたが風呂屋に子供がキャッキャと言う風景ってのは中々、悪くなかった。


久し振りに会ってみたら11歳なんだと言う。

「え!?11歳?」

と言うことは私も11年間の時間を経ているワケだ。あ、12年か。つい最近のように思えてしまって「俺も老けたなぁ」と思った。

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