2016年7月14日木曜日

九州横断弾丸旅行

父親の一周忌以来、初の家族旅行である。




『祖母の墓参り』と称した



『宮崎県と鹿児島県の観光旅行』



である。母にせよ姉にせよ、「ユックリとする」と言う事は『金銭との引き換え』と言う事になっている。

母が顕著なのだが、女性の社会進出の先駆けのような人なので、基本的にワーカーホリック体質。

だから、『休む』と言うのは旅行などでもしない限りは出来ない人間なのである。




元々は私と母親だけで行く予定だった。




ところが姉と、姉の子供も来ることに。




母親曰く

「一応、姉の夫はアンタの『御兄さん』なんやけん、挨拶くらいしとったら?」

と言う。

「冗談じゃないね」

と返答。

朝方、姉を迎えに行くと夫もいる。で、初対面なのだが母親曰く

「ルックスもエエのにねぇ」

と言うのだが顔は痘痕だらけ。

「お前は梅毒持ちかよ」

と言いたくなるような顔だった。で、挨拶は

「あ。」

「ども」

「ども」

だけ。

「ちゃんと挨拶をしなさい」

と言うのだが、なんで俺が田川の糞田舎者に挨拶をしなきゃならねぇんだよ。一度、食事をしましょうね、という。


「ご実家はどちらですか?」

「田川市です」

「ド田舎ですねぇ。私のような東京都民からすれば人が住むような場所じゃないですね。国民とか市民と言うより『土民』ですよねー」


と言いかねない。


で、ベビーベッドを車に装着して、甥が来る。




で、出発。


まずは鹿児島県へ。


鹿児島県と私の実家が何の関係があるのか知らないので、母親と姉に聞く。

「ほら、ヨシのとこのマツヲよ!あのマツヲが、爺ちゃんの弟さんなんよね。その弟っちゅうのが、お父さんなんよ。そのお父さんが、前に・・・あんたは会った事があるかねぇ。鹿児島のモッちゃんなんよ」

と全く意味不明。


ギリギリ、私が知っているのはHKT48で、AKB48でもある『宮脇さくら』が


私の

母の

母の

姉の

息子の

息子の

2番目の嫁の




らしい。限りなく赤の他人である。





大体、会った事もないし。


その宮脇さくらの実家ってラーメン屋なんだよな。『せごどんラーメン』と言う店である。
そのラーメン屋にラーメン作りを母親の弟が修行に行った、と言う事は知っているが。

だから宮脇さくらの親父とは会った事がある。宮脇さくらの実家と言うか本家は『養鶏所』。

そこには行った覚えがある。



甥のオシメ交換等もあり、6時間かけて鹿児島へ。



(大人しい甥)




抱っこすると以外に重たい。重さは8kg。

「俺がライブで使っている機材と同じ重量なのか・・・」

と思う。まだ生後8か月なので抱き着いてくれない。なので、余計に重たい。



とは言え、柄にもなく叔父さんは甥が可愛い。


延々と抱っこし続けた。


思えば月本診療所で働いていた頃に

「孫が出来て死ぬほど嬉しくて、遊びまくっていたらギックリ腰になった」

と言う男性がいたが、気持ちは分かるかも。

そう言えば黒木家がいつも行っていた寿司屋も、親父は『如何にも九州の寿司屋』と言うか、頑固そうなタフ・ガイなのだが、娘が彼氏を連れてきた。

「許さん!」

となり、二人は駆け落ちした。

「『出ていけ!』と言ったは良いが、やっぱり孫がねえ・・・可愛いんですよ・・・・」

と言っていたのが印象的だったが。


しかし、生後8か月なので授乳と離乳食。


出すので、姉も食う。私より食べる。



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霧島神宮に行く。

個人的に、こう言う場所に神様っつーか、そう言うのがいるとは思えない。そもそも日本武尊の伝説なんて、言っちゃぁ悪いが侵略と略奪の話じゃないか。




今でいえばイスラム国とクルド人みたいな関係


と言うか。なんで、そんなモンを拝まなきゃならねぇんだよ。


次は東霧島神社へ。九州地方は大雨と台風にやられており、東霧島神社も雨と言うか、霧と言うか。

本殿に行くためには200mもの崖を登らなくてはならず、姉は行ったらしいが、母親はまだ胸骨が完治しているワケでもないので(筋力の問題)、本殿には行かず。

母親が良くても8か月の子供を抱っこして、雨の崖を登るのは生死にかかわる。

だが、荘厳ではあった。

流石に畏怖の感がある。


一応、祈る。


私のことは私でするしかないので、「この馬鹿姉と、馬鹿妹の子供が何とか育ちますように」である。


嗚呼、叔父さん。



途中で母親のサンダルが壊れた。

「オンブしようか?」

と言うがプライドが高過ぎる母は拒否。


で、裸足で車を運転して、何とか『ホテル霧島キャッスル』に到着。













鹿児島県霧島市は嘗ては観光地として絶世の時代があったらしく、古いホテルが多い。

『霧島観光ホテル』

『霧島国際ホテル』

とか、名前だけで「嗚呼、昭和は遠くになりにけり」と思わせる。何というか森繁久彌の『社長シリーズ』とか植木等の映画に出てきそうな古さ。




ホテルの案内をしてくれる人は鹿児島弁と言うか霧島弁なのか、可也、言葉が訛っており、訛っているのに標準語的に話そうとするので、意味不明な言語になっている。


とりあえず食事の前に風呂に入ろう、と言う事で風呂へ。


甥はキャッキャとしている。


ホテルの案内の人から

「お父さんに似ていますね~」

と言われる。

「いや、私は、この子の母親の弟なんですよ」

と言う。


風呂は昭和的な大浴場と、露天風呂。


風呂から上がると、食事を持ってきた人から「お父さんに似ていますね~」と言われる。

「いや、私は、この子の母親の弟なんですよ」

と言う。


豪華と言うか、食い物が旨いのが九州地方の数少ない魅力なので旨い。だが、最近の私は一日一食しか食べないので満腹と言うか辛い。

食事を下げにきた人から

「お父さんに似ていますね~」

と言われる。

「いや、私は、この子の母親の弟なんですよ」

と言う。

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で、再度、風呂へ。

「たまには徹底的に入ろう」

と思い、サウナ→水風呂→サウナ→水風呂→サウナ→水風呂→露天風呂→大浴場と往復。

その往復中にパンツを紛失。


身体の毒素が抜ける~と言うか。



ベランダでパイプを吸いながらボンヤリ。

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「疲れているなぁ」

「なんで疲れてんだろ」

と思ったら、考えてみると道中の車の中で5時間も母親の愚痴、妬み、嫉妬、恨み、思い出話を延々と聞かされたのである。

疲れないほうがおかしい。


パイプを吸って部屋に戻ると甥が泣いている。母親(姉)が出掛けてしまい不安になるのである。

歌うと大人しくなるので、抱っこして何かしら歌う。

アラビアの歌

上を向いて歩こう

ジミ・ヘンドリックス:マシンガン

聖者の行進


母親は「下手くそ!」と言うが、子供は気が付いたら眠っていた。






トランペットを持参すれば良かったなぁと思ったが、ホテルの壁は薄く、隣の部屋の声が聞こえる。

隣と、下の階に中国人家族が泊まっており、楽しそう。


そう言えばエレベーターで中国人家族と一緒になったが、あちらは大家族と言うか、旅行となると

『THE!一族!』

と言う感じ。


叔父さんだとか、親戚だとか、親だとか、お爺ちゃんだとか、彼是といて子供もハシャギっぱなし。

中国の子育ては楽しそうだ。



で、子供も寝たし、親も寝たし、私も寝る。



私は知らなかったが子供は何度か起きたりしていたらしい。



翌朝、食事のためバイキングに。甥を抱っこしてエレベーターに行くと行くと中国人観光客の女性に

「オトウサン、ソックリ」

と言われる。

甥は人懐っこいと言うか、何故か人気者。

バイキングに行って朝風呂。

母親が部屋の鍵を忘れた、と言うのでロビーに行く。

すると、ホテルのフロントから

「お父さんに似ていますね~」

と言われる。

この辺から面倒臭くなってきて

「いやー、はっはっは。似ちゃいましたねー」


と言う。

ホテルの人がチェックアウトの云々を言いに来る。

「お父さんに似ていますね~」

「いやー、はっはっは。似ちゃいましたねー」

と言う。

ホテルを出るときにエレベーターで同席した観光客に

「あら、可愛い!お父さんに似ていますね~」

と言われる。

「いやー、はっはっは。似ちゃいましたねー」

と言う。


ホテルを出る際に子供の歩行器が畳めない、と彼是としていた。









「じゃあ、俺がやるか」

と思い、全体の構造を見て彼是とやる。母親にすれば子供が三十路後半でも子供なので五月蠅い。

「壊れるっちゃ。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。ちかちゃんから借りとるんやけ。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。壊れる。」

と延々と言う。

使い方が分かって収納可能な状態に。

「ほら。」

「どうやったんね?」

「此処をこーすれば良いんだよ」

「ほうねぇ」

と言う。


そもそも山元家も黒木家も『言語感覚』に乏しい・・・北九州市民全体に言える事だが言語感覚が乏しい。




ホテルを出ると既に快晴。因みに九州地方は台風1号と大雨によりボロボロで、特に熊本県は被害が酷く、鹿児島~宮崎も県道はボロボロ。

何とか晴れた。

姉が「じゃあ、丸尾の滝に行こう!」と言う。姉はスピリチュアル系の人なのでパワースポットが大好きだ。

調べてみると『丸尾滝』と言うのはパワースポットらしい。



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そんな場所にある霧島神宮は、
天孫降臨神話の主人公である
ニニギノミコトを祭神に祀っています。


ちなみに、天孫とは、
天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫を指します。

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まぁ、そんな場所なので滝も天孫降臨だとか、天照大神とか、そんなモノである。

個人的に古事記なんて嘘っぱちだし、糞紙の足しにもならん話だと思うのだが。ってか、古事記みたいな話は世界中、何処にでもあるだろう。多分、韓国だろうと中国だろうと、デンマークだろうと、インディアン自治区だろうとあるだろうし。

とは言え行く。


大雨と台風で危険だったのか一部が立ち入り禁止になっていたが、ズイズイと入る。

甥を抱っこしたまま行こうとしたら姉が

「何があると危ない」

と言うので

「ダセぇ奴だ」

と思いながらも姉に預けて行く。俺の親父なんて洞窟に入ったら無理矢理、俺まで動員して出口まで行こうとした奴だったのに。

とりあえず行く。

何だか良い感じ。






雨が土砂降りだったこともあり、水の量が多くてミスト状態。

甥は不思議そうな顔をしている。















生後八か月で世の理を全く知らないのだから、車が走ると眠るのだが、起きたら違う光景が常に広がっているってのは中々、大変だろうなぁと思う。

38歳の私で疲れる。


で、次は今回の九州弾道旅行の意義である『祖母の墓参り』と『母方の親族への挨拶』である。・


続く

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