2016年8月3日水曜日

安藤裕子ソロ・アルバム/Before becoming the form


ある日。



近所で経営している『OTOlab』の石倉夏樹さんから連絡が来た。

「遊びにおいでよ」

「楽器もってきてね~」

とのこと。何時もどおり朝まで起きていたので寝ぼけナマコだったが楽器を持って徒歩5分のOTOlabへ行く。


何度も来ているのだが、大抵は石倉さんとお喋りしたり、レコードを聴いて終わっている。

スタジオに到着するとスピーカーから、此れまで聴いたこともない程、鋭い音く、切ない音が流れている。

「こりゃ誰だよ?こんなスゲぇ音を出す奴ぁ。スティーヴィ・レイシーか?」

と思ったら

『安藤裕子』さん

だった。

ソプラノ・サックス二重奏と言うか。即興で二重奏にしている。

安藤裕子さんと言う人は何時もバンドの中で活動している人で、音質は柔らかい。
その為、音量面で常にバンド・サウンドに埋もれていて、安藤裕子と言う演奏家としての技量や、センスは全く謎だった。

まさか、こんな凄い音を出すとは・・・と絶句。


ソプラノ・サックスを二重奏(ソロ)ってのは聴いたことがない。

「すげぇ・・・」

と思っていたら

「KO.DO.NA君も入って」

と行き成り言われる。この音に対する私は全く準備ができてない。其処まで引き出しが多い方でもないし。

とは言え、本採用されるとは思わなかったので演奏。




後日。

「CD出来たので送りますね~」

と安藤裕子さん。


で、聴いてみた。素晴らしい出来だ、と思う。

最後のテイクで私との共演が収録されていた。寝起きの演奏だったし、驚いた。一曲のみの参加だが、不思議な事に上手く行っている。

其れよりも安藤裕子さんの音である。


今年のベスト盤!


と言っても良いのだが安藤裕子さんが余り宣伝をしてない。現状、手売りだけ。

MOTTAINAI!


私はノーギャラとは言え、このアルバムに参加出来たことを本当に嬉しく思うし、多くの人に手に取って貰いたいと思う。

この音は誰も真似出来ないし、安藤裕子さんしか出来ない。
        
 

ジャケットは手作りだが、中身は正倉院クラス。






(録音中の私と安藤裕子さん/撮影:石倉夏樹さん)

                     


因みに上記のPVは私が嬉しくて作った。Linux で動画編集は初めてだったが、意外とWindows よりも動きが良い。



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