2025年11月23日日曜日

EMO/7 プラスチック トランペット用 ワウワウ ミュート

 練習用のミュートが欲しいと思った。




因みに私は2年か3年ほどslumpであある。
3年もslumpってのは、最早、slumpじゃなくて

「1からやり直し」

に近い。

原因は幾つか考えられるが、恐らく年齢的なモノかと思われる。

2023年にDenmarkツアーを行ったが、その頃からslumpだったし。

slumpになって、馬喰横山で一回3000円で教えてくれる人に付いたが、そもそもキャリアなんてなくて、本業は中古家具の販売と、YAMAHAのtrumpetのコピー商品(生産は中国)の販売。
で、Jazzもやるけど、基本的には


「素人よりは少しtrumpetが上手いだけのオッサン」

だった。

妙に高圧的で、2回行っただけで行くを止めた。

昭和的な高圧的な教え方って、今は令和だぞ?って思うのだが。あれは酷かった。

で、音大卒の人(女性/28歳)に昨年12月から付いて教えてもらっているのだが、良い先生で続いている。

幸い、頑張ればオクターブ上のFまでは調子が良い日は出る。

だが、調子も波があって、出ないときも多い。

slumpになったら、どうするか?
色々な改善策がWebやyoutubeにあるが、


『死ぬ気で練習しまくるしかない』


のが正解だ。

slumpには何度なったが、1オクターブがメインの私にすれば、兎に角、練習しまくるしかない。

24年間、完全に独学だけで練習してきたが、その頃は45分から1時間弱の練習量だった。

そもそも、trumpetはそんなに長時間、練習出来る楽器ではない。

だが、今は2時間~3時間である。

途中で休憩を入れているが、2時間である。

目標は中学生レベルの音域なのだが、なかなかハイAが出ない。

以前はハイトーンも余裕だったのだが。

で、練習は主に自宅のリビングでやっている。

幸いな事に隣がピアノ教室なのでオープンで練習しても問題はないのだが、同棲している家主(恋人)がPS5なんぞをやったりしているので、流石にオープンでは吹けないので、練習用ミュートを買う事に。

EMOと言うメーカーのパーマンミュートは持っているのだが、2時間も練習すると左手と言うか、重たいので姿勢が保てない。

馬喰横山の講師から貰ったペットボトルミュートがあるのだが、音は酷くなるし、軽いので重宝していたが、長くは使えない。



それで


『EMO/7 プラスチック トランペット用 ワウワウ ミュート』



を買った。

年末なので非常に悩んだ。5140円とは言え、最低賃金で働く身の上である。

そして1月には

『お年玉』


と言う日本最大の闇であり、世界最大の悪習が待っている。

姪っ子は小学校高学年なので5000円。甥っ子が3000円。もう一人の姪っ子は1000円。


1万円が消えるのである。

発展途上国で、最低な生活と、最低賃金以下の子供のポリオ・ワクチンだと500人が救えるのである。500人の餓えた、貧しい子供の命と引換に、『お年玉』なのである。




まぁ、私も貰っていたから仕方がない。

しかし、昭和のお正月は100枚もの『年賀状』をプリントゴッコや、手書きで書いて、郵送して、それで5000円のお年玉を渡していたんだから、私の親戚の苦労たるや、想像を絶する。


しかし、日々の練習は引き換えに出来ない。

練習用ミュートは他にも幾つか買ったのだが、どれも息の抵抗感が凄くて、消音効果は絶大なのだが、どうもつかいモノにならない。

それで

『EMO/7 プラスチック トランペット用 ワウワウ ミュート』

である。


パーマンと言うかワウワウミュートとあるので、息の抵抗感は薄いだろう、、、と思った。

だが、試さずに買うのは抵抗がある。

買ってみて実は凄く重たかった、では洒落にならない。

楽天で楽天ポイントもあるので、試して良かったら楽天で買っても良いな、と。

それで渋谷のイケベ楽器『trumpet station』へ。

此処は最近は違うけど、以前は凄い店だった。

「いらっしゃませ」

を聞いた事がある奴は皆無。

此方がアマチュアだと分かると、塩対応。

10年前か、YAMAHAのtrumpetを買ったら初期不良。

苦情を言ったら、店長らしき人が

「その場合は修理と言うかリペアになってですねぇ~。2週間くらいかなぁ~」

と言うので激怒して返品した程だった。

しかし、最近は「いらっしゃませ」もあるし、嫌みったらしい店員も居なくなった。

店は移転して、移転を10年で3回やっていて、今は渋谷のイケベ楽器ビルの中にある。

「これって軽いですか?」
「軽いですよ!」

と言うので試奏する事に。

ワウワウミュートって言うよりはストレートミュートみたいな音色である。

音がガーガーと言う感じ。

音色はこんな感じである。

(下手くそなのは理解している)

一応、ステムを抜くとパーマンミュートのような音になるのだが、カップの容量が少ないのでオクターブ下のAやGが出ない。
そもそも、プラスチック製なのでステムを抜いても、酷い音色である。


しかし、練習用ミュートなので音色の美しさは問うまい。

EMOのアルミのパーマンミュートも持っているし(結構、軽い)。

レスポンスも良いし、音の強弱も音質はカラスの鳴き声だけど、容易だ。

何よりも『軽い』。

兎に角、軽い。

持っていても、重量を感じない。
何も持ってないに等しい程である。


(EMOアルミパーマンとの比較。一回り以上、小さい)

吹奏感と言うか、息の抵抗感はパーマンミュートより下か、または皆無に近い。

消音効果はカラスの鳴き声なので、期待出来るモノではないが、それでもミュートはミュート。
音は小さくなる。

イケベ楽器で「どうしようかなぁ・・・って買うに決まっているだろ・・・」と自分を奮い立たせ、購入。

幸い、イケベ楽器アプリでクーポンがあり、500円OFF。

4600円だったかな。

其れで買えた。

早速、家で練習する。

だが、EMOは知っている人なら分かると思うが、コルクではなく、スポンジである。

これが吹いている間に、水分を吸収してしまい、強くblowすると、本体の軽さもあり、落ちてしまう。

そう言う時はtrumpetのベル内を吹いてあげると、落ちなくなる。

今年、最高の買い物だった。


しかし、『EMO/7 プラスチック トランペット用 ワウワウ ミュート』はレビューが世界中で捜してもない。

このブログが世界初の『EMO/7 プラスチック トランペット用 ワウワウ ミュート』のレビューになる。

2008年に発売されているのだが、chatGPTやGeminiで質問しても出てこない。

パーマンミュートだと思ったら違った・・・と言う感じなんだろうか。

確かに練習用ミュートとなると、消音効果がメインになる。

私も1970年代築の木造ボロ・アパートに住んでいた頃は、木造ボロ・アパートの宿命か、隙間風が多く、よく風邪を引いた。だが、一刻も早く上達したかった私は

「風邪を引いた、は練習をサボる口実にはならない」

とBremnerの『Sshh Mute』で練習していたが、隣人の小便の音まで聞こえてくるアパートでも苦情が出なかったんだから凄いのだが、音の強弱はないし、息の抵抗感も凄いので

『筋トレ』

に近かった。



思えば、完全独学で24年も練習してきた。
だから、trumpetの講師に付くと言うのが不思議な感じもする。

今の課題曲は『赤い鳥』の

『翼をください』


である。

それの伴奏パートをやれ、と。

この曲は思い出がある。

中学3年生の頃の『クラス対抗合唱コンクール』があって、私のクラスは『翼をください』を採用した。

90年代の北九州市でもクラスに一人くらいはピアノが弾ける女生徒がいたもんで、その子が選んだ気がする。

進学を控えた中学3年生である。

歌詞が良くて、私も気に入った。

15歳なので変声期も落ち着いて、男子は伴奏パートを歌い、女子がメロディーを歌う。

90年代だと言うのに、中学校を卒業して働く女子もいた。

その子の必死な熱意で、朝練と放課後練習をした。
15歳なので、練習量と上達は等しかった。
客観的に考えでも出来は良かった。

だが、合唱コンクールでは2位だった。

1位を撮れなかった事で、中学校卒で働きに出る女子は泣いていた。

思えば、『合唱コンクール』と言っても、音楽的な審美眼がある先生なんかいるはずもないし、コンクールの順位は先生同士のヒエラルキーで変わるらしい。

丁度、私の担任の先生が問題を起こした後で(電気ショック体罰、と言われたが体罰ではなく、先生と生徒の遊びだった)、それも関係していたのだろう。

「優勝は無理だけど、2位ならOK。でも、最下位は不自然だから2位」

と言うモノだった。

あの時期の私達は「大人」を信じる事が出来た最後の瞬間だった。

だが、それは無残に裏切られた。

今でも、2位である事で泣いていた女子の姿を思い出す。

でも、考えてみれば『コンクール』とあるくらいなんだから、北九州交響楽団の人を連れて来れば良かったのである。

北九州交響楽団はアマチュア楽団だが、それでも先生達よりは音楽的な審美眼はあっただろうし、教育機関と強いコネがあった楽団だから、呼べば来ただろうし。

音楽は理不尽なモノだが、思えば『大人の理不尽さ』に比べれば可愛いもんである。

大人の理不尽さは、時として『戦争』と言う最強の理不尽をも許容する。

音楽は戦場で慰安LIVEを行うが、人を殺すモノではない。

戦争は経済の延長であり、経済の先に戦争があった。それが『歴史』と言うモノだ。

音楽の歴史なんて呑気なモノだ。

音楽こそが、資本へのカウンターであり、アンチテーゼである。

15歳の私達の合唱は反資本主義だった。

歌や音楽はいつだって反資本主義だった。


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