2012年9月27日木曜日

猫と蓄音機

東京に戻ってきました。 



13日に出発して、当初の予定では17日か19日には戻る予定だったのだがズルズルとお邪魔してしまい24日。 
10日以上は居たって事か。 

情報を可也、シャットダウンしていたので携帯電話を開くまで「今日って何日?」って言うレベル。引篭もりと言うか以前、コンビニまで徒歩20分と書いたのだけども、実際に徒歩で行ってみたら 

35分 

だった。しかも、其れは他人の畑を横断するショートカットして、である。普通に歩いたら1時間は掛かったんではないだろうか。 



とは言え目的は 

『猫DJ』 
『猫の為のリサイタル』 


なんである。 


蓄音機とCD40枚、tpとカリンバとキーボードを持って『高知龍馬空港』と言う冗談みたいな名前の空港へ。 

其処へ旧友と久し振りの再会。 

空港から近いのかと思ったら延々と車を走らせる。で、トンネルを幾つも越えると辺りは暗闇である。 


「この辺かなぁ」 


と思っていたら今度は山道を走り始めた。国道とはとても思えない細い道路(徒歩用だと思う)を基本的には不器用なはずの旧友女性が『頭文字D』の如く巧みなドライビングで走る。思わず心の中で 

「ここで車が脱輪とか横転とかして・・・死にたくないなぁ」 

と思った。 


「え!?ここ?」 

と言う秘境と言うか山岳地帯に到着して荷物を降ろすと私が名づけ親になった『ブルー』が登場。 
(ブルー君)

(ブルーちゃん) 

名前はリクエストと言うか「マイルス・デイビスに因んだ名前で」とあったので 

『ブルー』:リーダー格らしい 
『バード』:チャーリー・パーカーの愛称 
『ディグ』:マイルスのアルバム 
『マーチン』:マイルスが愛用していたトランペット。凄く癖が強い 
『メロネ』:リトル・メロネと言うマイルスの曲名 
『ガモー』:之は飼主が名付けた。スカパラのメンバー 

がいる。夫さんに挨拶をして、居間へ。 



早速、蓄音機を出してみる。猫達は人間で言えば中学生位だろうか。好奇心旺盛である。どうも私と旧友女性が仲良く話しているのを見て「あ、この人は安全」と思ったのか、何やら得たいの知れない機械を出してきたからなのか周りをウロウロ。 

何しろ蓄音機は所有者である私でも『レトロ・マシン』と言うか駆動音がデカいし、存在感があるので猫には嫌われるかなぁ・・・と思いながらゼンマイを巻き上げ、針を付ける。 


(DJ開始前の私) 

(イベントオーガナイザー)

(夫婦)

猫6匹はドキドキ、ワクワク・・・でも、ちょっと怖い・・・な感じ。 



とりあえず古賀政雄が服部良一の曲をアレンジと言うかリミックスした曲をかけてみた。 


猫は「何が起きるの?ワクワク!」 

である。そのときの様子を夫さんが撮影してくれた。 



(猫と蓄音機)

行き成り、スクラッチ。 

次にメンデルスゾーンのバイオリン協奏曲。







どうしても「回転しながら音を出す得体の知れない箱」と言う感じで気になるらしい。だが不気味に思っているワケではないらしく他の猫は「あ!判ったぞ。この機械は音楽を流すモノだ」と言う感じでバイオリンの音に耳を済ませていたりする。 


「人間以外の動物に音楽は通用するのか?」 


と思っていたが明らかに『聴いている』『リスニング』しているんである。初日はこんな感じで終ったのだが翌日は6匹揃ってスヤスヤと聞いている。 


音が割れているのは携帯電話のビデオ機能で撮影したからなんだけども此方も驚いた。 



『音楽を好む猫』 


って余り聴いたことが無いし「ホンマかいな?」と思ったのだが凄く喜んでくれている。初日と二日目は猫がガップリで聴いていたが、3日目には夫さんも聴き始めた。 

(人DJ)


因みに、この時の盤は20世紀最大のクラシック・バンド『カザルス・トリオ』。私が所有している盤では一番、高価で、一番、綺麗な音を出す。 


ジャック・ティポーとメンデルスゾーンのバイオリン協奏曲は矢張り人気。服部良一の『チャイナ・タンゴ』や『センチメンタル・ジャーニー』『ボタンとリボン』などの服部ジャズも嫌いじゃないが、何だか猫としても「おもしろーい♪」と言う感じで聞き入る、と言う感じでもない。 

で、CDも掛けてみる。 

CDの時の映像は撮影していなかったのだがマイミクの『亀丸』氏(幕内純平氏)のライブ盤・・・確か2008年頃の演奏を聴かせたらブルーという猫は「ウニャウニャ」と寝て、マーチンとガモーと言う猫は乱闘していた。 

何だかその様子が面白かった。





実験的に『デビット・チューダー』を聴かせてみたら「うにゃ?変だけど面白~い」とマーチンは気に行っていた。そう言えば『デレク・ベイリー』も気に入っていただけたようで。あとはCDで猫ツボにHITしたのはフランスのエレクトロニカ(タイトル忘れた)と『ブッカー・リトル&エリック・ドルフィー/ファイブ・スポット』だった。そう言えば阿部薫も好んでくれた。 

露骨に嫌がられたのは 


『ガゼネタ』 
(ガセネタ:社会復帰)


だった。イントロが始まってすぐに猫達は別の部屋に行っちゃったしなぁ。矢張りシャブ中全開のロックは好まれないらしい。ついでに『裸のラリーズ』も凄く嫌がられた。 
確かに私もラリーズは聴くけども毎回、「うるせー!」と思ってとめちゃうもんなぁ。 

で、此方がドキドキの「俺のトランペットは猫には好まれるのか?」に関しては演奏しながら撮影が出来なかったのだが 


受けた! 


耳をピンと立てて目を瞑りながら聴いてくれる。流石にミュートしないと猫の耳には大音量過ぎるのだが、それでも嬉しいったらありゃしない。 

(tpを聴いてくれるバード君)



本当は毎日、写真を撮影しては日記を更新したかったのだが私の寝室で借りたPCを立ち上げると、どうも猫達に『7匹目の猫』と言った具合に気に入られたようで、何故か私が宛がわれた布団の上で寝る。 

で、PCを立ち上げようもんなら、この有様。 

(邪魔するマーチン君)

(寝るディグ君)

お陰で猫ジャラシで遊ばせて、落ち着かせて静かぁ~にやるしかない。だが、夜の『猫じゃらしタイム』は結構、激しくて(何しろ私のお客は猫なのでホストとして構うしかない)、中学生くらいの猫が凄まじい勢いで飛び回る。 

此方も猫ジャラシを新体操の如く振り回す。その結果が之ですよ。 





興奮が極まると何故か私の足に飛びついてきて爪を立てながら猫ジャラシを追うのである。で、ガリガリとやられる。写真だけだだと『高知県大豊町の奇病』と思われても仕方がない。 


----------------------------------- 
riunione dell'uccello 
西麻布スーパーデラックス 
2012/10/25(thu) 
19:00~ 
charge:free 

出演 
KO.DO.NA 
Sisters of Avalanche 
Cal lyall 
βCDVJ:変なドレス+RGB 
----------------------------------- 




0 件のコメント:

コメントを投稿