2019年8月8日木曜日

あいちトリエンナーレ

正直、話題としては『面白くない』部類にはいる『あいちトリエンナーレ』。
皆がツイッターやfacebookで書いている。妄想、被害妄想、色々と。
流行に敏感な私も書いてみようと思う



まず、大前提として『少女像』『昭和天皇の写真を焼く』と言う作品は面白くない。
作品の発想として安易過ぎるし、昭和天皇の写真を焼くことが『作品』になったのって、頑張ってもハイレッド・センターの頃までだろ。
『少女像』の持つ意味合いを勘違いしているアホの言い分も分かるんだけど、その政治的意図よりも以前に「面白くない」なんだよな。



ただ、『少女像』や『昭和天皇の写真を焼く』と言う事が、メディアや役人が

「反日」

と表現したのは驚いた。「反日」ってネットスラングみたいなモンである。基本的にBBSやタブロイド記事でしか使われない。
市長が

「そのような主張はテラワロスで御座います!」
「本議決への反対は草不可避。『こいつ、マジ?』『お兄ちゃん、こいつ殺せない』である」

と言っていたら「あ、この市は死んだな」と思うだろうに。



『少女像』に関しては、あの作品を作った人は、どう言う意図で作ったんだろう?と思う。

韓国では10代、20代の女の子が少女像を守るテントとか作っているんだけども、彼女達は

「これは経済、武力、紛争から女性の権利を守るためのイコンだ」

と言っている。

私達の多くが第二次世界大戦について、余り詳しいとは言えない。リアルタイム世代でもないし。
同じように韓国の女の子達も「従軍慰安婦」と言ってもリアルタイム世代ではない。

だが、韓国は80年代から女性の権利を儒教と父長制の国から自分達で掴み取った経緯がある。
だからこそ、『少女像』と言うのは『従軍慰安婦反対で、反日勢力」ではなく、

『女性の権利を守るため』

のモノ。

この辺が『女性の権利を蔑ろにする』って言う国民性である日本人には、理解が出来ない処なのかも知れない。
日本人にとって女性と言うのは『淑女』と『売女』しか居ないのである。
それが幼女だろうと、10代だろうと『淑女』&『売女』
要するに、終わっている。

少なくとも『少女像』を従軍慰安婦としてしか観ることが出来ない人は、性的なトラウマでも抱えているんだろうか。または『少女像』に性欲をイタズラに刺激されているのだろうか。





『昭和天皇の写真を焼く』って言う作品が面白いのか、否か。

其れはサテオキ。

ツイッターやFB、メディアでは


『日本人の心を踏みにじる行為』


らしい。

「え?そうなの?」

と驚いてしまう。


私は、その行為によって心が踏み躙られた、とは思わない。
だが、パスポートは『日本国』と書いているので、恐らく日本人なのだろう。
然し、有識者曰く

「日本人の心を踏み躙る行為であり、精神的にズタズタにする反日」

らしい。
そうは思えない俺は「日本人」では「ない」のだろうか。



以前、ツイッターで殺害予告を送ってきた男性は私について

「九州地方出身で、目が細く、名前に『黒』が付く。恐らく彼は日本人ではないだろう」

と描いていた。

親戚に『パラオ人のハーフ』はいるが、祖父は大日本帝国陸軍の軍曹で、大陸で大暴れした人である(尋常小学校卒で、二等兵から軍曹まで行くのだから凄かったんだと思う)。
母方の祖父も大日本帝国陸軍の二等兵で、南方戦線の生き残り。
多分、日本人なんだろうけども、長い歴史で考えると

『九州地方』
『中国地方』
『四国地方』
『本州』
『北海道』

は民族的には皆、全く違う。顔立ち、身体つき、方言から食い物まで何もかも違う。

『日本人』

と括るには大雑把過ぎる。

九州大陸は嘗ては大陸と繋がっていたし、渡来人も多かった。


私の祖父は大日本帝国陸軍だったが、天皇誕生日に何かしていたか?って言えば何もしていなかった。国旗も掲げてなかったし。


そもそも、昭和天皇に限らず『天皇』と言う存在は、ただ只管に「燃やされる為」だけに居る、と言っても過言ではない。

岡田斗司夫は

「天皇ほどコスパが良くて、しかも最強のコンテンツは無い。匹敵するモノはディズニーの『ミッキーマウス』だけ。だが、ディズニー社は途方もないカネを掛けて『ミッキーマウス』と言うコンテンツを維持している。其れに対して天皇は微々たるカネで維持出来ているのが凄い」

と言う。

天皇陛下自身の年収は3億円である。
これは全盛期のジャイアント馬場の年収よりも遥かに安い金額である。

まさしく、『天皇』と言うのは天孫降臨だとか、そう言うバックボーンではなく、『安くて良質なコンテンツ』である。

だから、アメリカで『ミッキーマウス』を焼く、とかでも良いんだよな。ミッキーマウスも戦中はプロバガンダ映画に登場しているので政治的な気質は皆無ではない。
ただ、激怒するアメリカ人は多くはないと思う。



坂口安吾が物凄く上手く言っている。長くなるけど引用しよう。

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『藤原氏の昔から、最も天皇を冒涜する者が最も天皇を崇拝していた。彼等は真に骨の髄から盲目的に崇拝し、同時に天皇をもてあそび、我が身の便利の道具とし、冒涜の限りをつくしていた。現代に至るまで、そして、現在も尚、代議士諸公は天皇の尊厳を云々し、国民は又、概ねそれを支持している。
                             
 昨年八月十五日、天皇の名によって終戦となり、天皇によって救われたと人々は言うけれども、日本歴史の証するところを見れば、常に天皇とはかかる非常の処理に対して日本歴史のあみだした独創的な作品であり、方策であり、奥の手であり、軍部はこの奥の手を本能的に知っており、我々国民又この奥の手を本能的に待ちかまえており、かくて軍部日本人合作の大詰の一幕が八月十五日となった。
                                 
 たえがたきを忍び、忍びがたきを忍んで、朕(ちん)の命令に服してくれという。すると国民は泣いて、外ならぬ陛下の命令だから、忍びがたいけれども忍んで負けよう、と言う。嘘をつけ! 嘘をつけ! 嘘をつけ!』
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昭和天皇の写真を焼く事で、脊髄反射で激怒している人達こそが、最も国体を軽蔑し、冒涜し、『愛国オナニー』と言う言葉があるが、自慰の道具にしている。
これに異論がある人がいるだろうか?。

明治維新は西郷隆盛達が『天皇に洋服を着せる』事から始まっている。

武装、戦争、内乱、経済ではなく「天皇に洋服」なのである。
その西郷隆盛が天皇を崇拝していたか?って言えば違う。
やはり、利用したに過ぎない。



『昭和天皇の写真を焼く』と言う作家。
それに対しての激怒派。
強いて言えば『写真を焼いた』奴の方が天皇と言う存在を、理解している(と思う)。
激怒している人は、その激怒やクレーム、犯行予告と同じように天皇を殺したい。皇居にガソリンを持参し、彼等の行事は全て『日本人の心を踏み躙る』と言える。



しっかしなぁ。
『昭和天皇の写真を焼く』程度で、何が激怒なのか分からん。
あのトッチャン坊やが、生前、一度でも国体維持、国民の為に何かをやった事は一度もない。
WW2の『御聖断』って言うのもあるけど、御聖断がなくても戦争は終わったんだよな。天皇がシャチハタ印鑑を押しただけだしな。
国民に寄り添い・・・と言うが、いつ寄り添ったんだよ。
『歩きタバコ禁止条例』
『未成年者はSEXしちゃ駄目な条例』
みたいなモンで「不敬禁止条例」でも施行されたのだろうか。
理解が出来ない。

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