トランペットを吹いています。『ミシシッピニオイガメ』と言う亀を飼っています。曲も作ります。『KO.DO.NA』と言うユニットをやっています。ジャンルは人に言わせると『音響』なんだそうで。 http://kodona.web.fc2.com/ CDR『KO.DO.NA:小人の科学』 高円寺『円盤』 中野『タコシェ』 江古田『フライング・ティーポット』 で細々と販売しています。または非オンライン・レーベル『Musical for Kitchen Records』からDL出来ます(DL無料)。 http://mfk.blog.drecom.jp/archive/9 最近、もう一枚出しました。ルクセンブルグの「soundzfromnowhere」と言うネットレーベルから音源が出ました。 http://www.soundzfromnowhere.com/ デンマークからCDがリリースされました。 http://kodona.web.fc2.com/btn/compactdisc.html
2014年4月14日月曜日
ECHOES(エコーズ)
友人にライブの本数が極端に少ないうえにオファーが滅多に来ない事を愚痴ったら
「オマエなんか『エコーズ』でも歌ってろ!」
と罵られた。
「何で、エコーズなのさ?」
と聞くとエコーズの唯一のヒット曲の
「『愛をくださーい♪ウォウォウ♪愛をくださーい』で、『オファーくださーい♪ウォウォウ』って歌えば良いじゃん」
何で俺の周囲の友人はどうしようもない奴らばかかりなんだ。
しかし、どう考えてもこのバンドが人気があった、と言うのが未だに信じられない。一体、何処が良かったのか?
そもそも、上記の動画って00年ジャストなんだけど
シャツの裾をパンツに入れている!
と言う神をも恐れぬ冒涜を侵しているのである。キリストが居た頃であれば、キリストでも『石打の刑』に参加してしまう程、大冒涜である。
このバンドが人気があった、と言うのはどうやら間違いないらしい。
しかし、このバンドが『人気があった』と言う事は戦前の大日本帝国が第二次世界大戦への火蓋を切り、亜細亜各国へ侵略行為を行い、虐殺及び、従軍慰安婦や人体実験さえも平気で行った事
よ
り
も
批判されるべき事である。だって、全盛期の動画を一度、リアルタイム世代の人に見せられたが
バンダナ
ブラックジーンズ
と言う凄まじい姿(異形)に愕然としたものである。ロックしてロールする行為に『バンダナ』は当時、必要だったんだろうか?何でブラック・ジーンズなのか?
因みにインターネットプロバイダの『OCNカスタマーセンター』は妙な就業規則があり、
『ジーンズは不許可だが、ブラック・ジーンズはOK』
ってのがあった。之はエコーズの影響なんだろうか。
ウィキペディアによると
「当時日本では誰もやっていなかった、U2やエコー&ザ・バニーメンといったニュー・ウェイヴの洋楽の音を取り入れた最初期のバンドのひとつ。特に初期の楽曲のテイストはポリスを彷彿とさせる、クールなサウンドが多い。」
とある。本当なのか?私が昔、高円寺のカフェで見せられたエコーズはバンダナにブラックジーンズにネルシャツのアホが「夢を忘れるなよ!」と叫んでいたが、あれは「クール」の部類に入るのか?
と言うかU2ってあんなサウンドだったっけ?と。
「また前期はシニカルで散文詩的な歌詞が多く、いじめ、家庭崩壊、コンピューターネットワークでしかコミュニケーションの取れない子供たち等、重いテーマが多かった」
『コンピューターネットワークでしかコミュニケーションの取れない子供たち等』って言うが、当時はダイヤルアップ以下の『パソコン通信』だろ?
どうやってコミュニケーションしてたんだよ。ってか、そう言う子供達が未だとネットとかスマートフォンなんだけど、其れは
『重い』
のだろうか。しかし
『重いテーマが多かった』
とあるが、他にどんなテーマがあったんだろうか。
①STAP細胞
②女系天皇容認
③『起動警察パトレイバー』が所詮はポリ公の管轄であり、パトレイバー自体は『備品』でしかな事
④介護心中
⑤エヴァンゲリオンの大さは、東京タワーよりデカイ、と言う意味不明な事実。
⑥ミッキーマウスには中に人が居て、給与に『ミッキーマウス手当て』が付くと言う事実
⑦平成天皇は都内在住でいながらも実は関西風に言葉が訛っている
⑧『東京ディズニーランド』は千葉県にある。
⑨消費税増税しても給与は上がらない
⑩安部総理は首吊り自殺で死に掛けた(それで辞任)
⑫日本一の限界集落である『高知県長岡郡大豊』にある『大豊中学校』は流石に中学生がいなくなり『大豊小学校』になってしまった
⑬芋臭い『浜田省吾』だが、実は1stでは『日本のニック・ドレイク』をプロデューサーが目指しており、煌びやかなストリングスと暗さをこめた歌い方だったがサッパリ、売れなかった
⑮昭和天皇はセックスの仕方が判らず最初の逢瀬(性行為)では添い寝して終わりだった。
⑯天皇がセックスをする際は護衛が天幕の外に10名以上張り付き、太鼓の音に合わせて腰を振る。または宮内庁職員の手拍子もある。
⑰千葉県通り魔殺人事件の犯人は今、都内の病院に収監されている(多分ね)
⑱浮沈戦艦である戦艦大和は始めての実践で音速で沈没した。
⑲新宿などで「鶴を折ってください」と呼びかける原水爆反対運動は実は『運動』ではなく宗教。
⑳震災後、最も増えたのはデモではなく新興宗教
とかだろうか。だが、ロックでロールする8ビートに
「天皇がセックスをする際は護衛が天幕の外に10名以上張り付き、太鼓の音に合わせて腰を振る。または宮内庁職員の手拍子もある」
とか
「『起動警察パトレイバー』が所詮はポリ公の管轄であり、パトレイバー自体は『備品』でしかな事」
が8のビートに乗るのだろうか?乗ってたんだったら凄いけど、日本語ラップ並みに難しい気がする。
「これは8ビートでは無理でしょ?」
と言う事をやり遂げたからエコーズは人気があったんだろうか?しかし、唯一のヒットソングである『ZOO』を聴いた限り、STAP細胞についても、天皇制についても、赤軍の屁たれさについても歌っていない。
上記の動画を見ても、死ぬほどダサい服装である。
このライブに行っていた人達ってどう思っていたんだろうか。「辻様はカッコ良いなぁ」と思っていたんだろうか。または盲人のファンが9割を占めていた、とかなんだろうか。
客席の5割が盲人で占められていた
残りの5割は聴覚障害者の人達が占めていた
だったら、納得がいく。そう言う障害者向けに演奏していて、その偽善的ではあれども「障害者に優しい」と言うスタンスが、ある種の団体や運動家を心を揺さぶり、24時間TV的に良かれとされ、ドラマの主題歌となり、其処へ電通が乗っかり、売れた・・・
なのか???
以前、高円寺のカフェでビデオ(当時はVHS)を見せてくれた中年女性は確かにちょっとオカシい人だったが、何らかの団体や運動をやっているワケではなかった。
「これ、何ですか?」
「之が当時はカッコ良かったのよ!」
「いやー、ダサいでしょー!」
「だから当時は之がカッコ良かったのよ!」
と噛み合わない会話を今、思い出した。
謎が深まる。
そう言えば『題名の無い音楽会』に大友良英氏が出演し、「例えばビートルズも当時はノイズだ、と言われていたわけですよ」と言っていたが、そう言う意味で『エコーズ』は私にとって『ノイズ』なんだろうか。
多分、違うと思う。
2014年4月9日水曜日
タズマハール旅行
今日はSDLXにフライヤーを持参と小西テツロウ氏の演奏を聴きに行った。
本当に其れだけの理由だったのだが、行ってみると妙なセッティングがある。
石とか竹とかタブラや楽器類。
で、横ではパイプを燻らす人々。
喫煙人口が減っている中で『シガレット』以外の喫煙者は0.01パーセントしか居らず、その0.01%の中には『葉巻』『手巻きタバコ』『嗅ぎタバコ』『パイプ』『煙管』も含まれているのである。
だからパイプ煙草は非常に珍しい。
私でも余り目にすることが無い。「珍しいなぁ」とステージを見ると老人が死ぬほどCOOLなパイプを燻らせている。ダンディーな感じ。
ラタキアの良い香りがする。
演奏が始まるのかな、と思ったら、そのパイプを燻らせている老人は実は伝説の音響派ユニット
『タジマハール旅行団』
の長谷川氏だった!。『タジマハール旅行団』って小杉氏のイメージが強いが実はメインは3人のユニットで、色んな人が参加していたらしい。
今井和雄とかも参加してたり。
その3人の一人が『長谷川』氏である。
浅草の旧家育ち・・・ってか、何十代と続いた江戸っ子らしい。旧家と言う響きにありがちな優雅な感じじゃないんだろうけど。
その長谷川氏が綺麗な『江戸弁』を喋る。落語のような竹を割ったような話しぶりに、ウットリ。
「綺麗で野暮でHIPな口調だなぁ」
と惚れ惚れする。手にはパイプとワイン。
話が面白かった。
氏曰く「新しい」と言うのは
「有り得ない事を目の前で行う事である」と言う。
だから機材とか、スタイルではなく、と。当日は
『石を持ち上げる』
『影を引っ張る』
『竹を3回だけ打つ』
と言うパートがあり、そのパートを何と『浅草の大工の棟梁』がやった。浅草の大工の棟梁って言ったら殆ど門外不出である。昔、現場仕事をしていたが『浅草の鳶』『浅草の大工』なんて業界でも殆ど神格化されているようなもんだったし。
「この六本木の場所にですね。浅草の大工の棟梁が来て石を持ち上げる、って言う。こんなのは有り得ないわけですよ。」
と。確かに有り得ない。単なる大工じゃなくて『棟梁』なんである。
「最初は了承を貰えなかったんでね。まぁ、私がしこたまお酒を呑ませましてですねw」
と言う。で、話によるとインド公演も行っているのだが、その際にも大工の棟梁をインドに連れて行ったらしい。
で、演奏中に大工の棟梁が来て袴でいるワケだ。で、紐で袖を縛って座るのだが、この姿が凛々しくて美しい。
其れだけで絵になる。
で、影を引っ張る、だが何故か新潟在住なので雪を持ってきた。で、その雪に植物を立てて影を作る。
それを紐で縛って引っ張る・・・と言うモノ。
最初は女性がやっていたが3回目で私がやる(勿論、影は動かないが)。
<photo src="v2:2063742483:l">
何となく思い出したのは『大久保鷹』だった。
私が唐組に在籍していた頃に大久保鷹がゲスト出演した(『秘密の花園』)。どんな人なんだろう?と思っていたら、あれほど素敵な人はいなくて、同性だろうと異性だろうと惹かれない人はいなかったと思う。
いつもピリピリしている稽古場に大久保鷹さんが来るだけで嬉しかったし、場も少し和んだ。
「たかさーん!」
と何時も私は手を振りながら駆け寄っていたのを覚えている。
「っよ!」
と鷹さん。
その大久保鷹が酒の席で言っていた事で一番、印象に残っているのは『劇的とは何か』だった。
「舞台があり、戯曲があり、台詞を言う。それだけが演劇か?それよりも土砂降りの雨の中で骨組みだけの傘を差している奴が突っ立っている。其れだけで十分、演劇的だろ。演劇とはそう言うモノなんだ」
この言葉が凄く印象的だった。実際に大久保鷹はそう言うスタイルの演技だったし、そして演劇以前に現代芸術と言うモノの本質だと思う。
つまり、平坦な時間の中に行き成り、ノイズを叩き込む、と言うか。
存在自体がノイジーだった大久保鷹を唐十郎は。嫌っていた、と言うよりもライバル視していた。少なくとも唐十郎よりもダンディーで紳士だったし、異性にも普通にモテるだろうし。只、酒癖は悪かったが(同期の奴がそれで泣いていた)。
演奏はタジマハール旅行団なワケで。もう、脳味噌と言うか身体中から力が抜ける。最高のリラックス状態。
最初は立って聴いていたが、途中から座った程。
寝ながら聴きたい程だった。
しかし、不思議な事に客層は高齢。
で、パイプの人々は実は長谷川氏は日本で2番目に古いパイプ倶楽部に所属しており、その同士なんだとか。道理で。
新潟の山奥に住んでいる為かお喋りが大好き。やっぱなぁ~、ホンッとダンディーな人だったなぁ。
服装も顔付きも何もかも。
テツロウ氏の演奏は以前より素敵だった。中音域での表現のバリエーションは更に高まっていて、私が12色なら、氏はMacのディスプレイ解析度なみ。
「良い勉強をさせて頂きました」
と礼。
で、だ。
タイトルにもあるんだけども、其の日のTokio Hasegawa and his Fancy Fellowsのギターが一寸、異色だった。
矢鱈とソリッド。だけども広がりがある音を出す。単なるギタリストとか馬鹿テクの人とか、そんな感じでは『明らか』に違う。
あとで聴いたら元『BARBEE BOYS』の『いまみちともたか』だった!
『BARBEE BOYS』と言えば嘗ては『ボウイ』と双璧を為したバンドである。中学1年生か小学校高学年だったか忘れたが唯一、「カッコイー!」と思ったのが『BARBEE BOYS』だった。
姉がファンだったから私も聴いたんだと思う。多分、TVじゃなくてカセットテープだったはず。姉は学友から借りたのだろう。
コッソリと録画。
知らなかったからテツロウ氏メインで撮っているが。
終って、テツロウ氏と話していたら客席はドンドン帰る。で、余りフライヤーは配れなかった。
上智大学のインド人の先生が
「私もやりたいなぁ」
と言う
「インド音楽ですか?」
と聞くと
「演歌です」
「・・・演歌?」
「そう。歌うときはカラオケとかでやるんだけど、時折、尺八の人ともやるのね」
「演歌」
インド人と演歌って『チャダ』だけだと思っていたので意外だった。ってか、そのインド人教授が『意外』なだけなのかもしれない。
本当に其れだけの理由だったのだが、行ってみると妙なセッティングがある。
石とか竹とかタブラや楽器類。
で、横ではパイプを燻らす人々。
喫煙人口が減っている中で『シガレット』以外の喫煙者は0.01パーセントしか居らず、その0.01%の中には『葉巻』『手巻きタバコ』『嗅ぎタバコ』『パイプ』『煙管』も含まれているのである。
だからパイプ煙草は非常に珍しい。
私でも余り目にすることが無い。「珍しいなぁ」とステージを見ると老人が死ぬほどCOOLなパイプを燻らせている。ダンディーな感じ。
ラタキアの良い香りがする。
演奏が始まるのかな、と思ったら、そのパイプを燻らせている老人は実は伝説の音響派ユニット
『タジマハール旅行団』
の長谷川氏だった!。『タジマハール旅行団』って小杉氏のイメージが強いが実はメインは3人のユニットで、色んな人が参加していたらしい。
今井和雄とかも参加してたり。
その3人の一人が『長谷川』氏である。
浅草の旧家育ち・・・ってか、何十代と続いた江戸っ子らしい。旧家と言う響きにありがちな優雅な感じじゃないんだろうけど。
その長谷川氏が綺麗な『江戸弁』を喋る。落語のような竹を割ったような話しぶりに、ウットリ。
「綺麗で野暮でHIPな口調だなぁ」
と惚れ惚れする。手にはパイプとワイン。
話が面白かった。
氏曰く「新しい」と言うのは
「有り得ない事を目の前で行う事である」と言う。
だから機材とか、スタイルではなく、と。当日は
『石を持ち上げる』
『影を引っ張る』
『竹を3回だけ打つ』
と言うパートがあり、そのパートを何と『浅草の大工の棟梁』がやった。浅草の大工の棟梁って言ったら殆ど門外不出である。昔、現場仕事をしていたが『浅草の鳶』『浅草の大工』なんて業界でも殆ど神格化されているようなもんだったし。
「この六本木の場所にですね。浅草の大工の棟梁が来て石を持ち上げる、って言う。こんなのは有り得ないわけですよ。」
と。確かに有り得ない。単なる大工じゃなくて『棟梁』なんである。
「最初は了承を貰えなかったんでね。まぁ、私がしこたまお酒を呑ませましてですねw」
と言う。で、話によるとインド公演も行っているのだが、その際にも大工の棟梁をインドに連れて行ったらしい。
で、演奏中に大工の棟梁が来て袴でいるワケだ。で、紐で袖を縛って座るのだが、この姿が凛々しくて美しい。
其れだけで絵になる。
で、影を引っ張る、だが何故か新潟在住なので雪を持ってきた。で、その雪に植物を立てて影を作る。
それを紐で縛って引っ張る・・・と言うモノ。
最初は女性がやっていたが3回目で私がやる(勿論、影は動かないが)。
<photo src="v2:2063742483:l">
何となく思い出したのは『大久保鷹』だった。
私が唐組に在籍していた頃に大久保鷹がゲスト出演した(『秘密の花園』)。どんな人なんだろう?と思っていたら、あれほど素敵な人はいなくて、同性だろうと異性だろうと惹かれない人はいなかったと思う。
いつもピリピリしている稽古場に大久保鷹さんが来るだけで嬉しかったし、場も少し和んだ。
「たかさーん!」
と何時も私は手を振りながら駆け寄っていたのを覚えている。
「っよ!」
と鷹さん。
その大久保鷹が酒の席で言っていた事で一番、印象に残っているのは『劇的とは何か』だった。
「舞台があり、戯曲があり、台詞を言う。それだけが演劇か?それよりも土砂降りの雨の中で骨組みだけの傘を差している奴が突っ立っている。其れだけで十分、演劇的だろ。演劇とはそう言うモノなんだ」
この言葉が凄く印象的だった。実際に大久保鷹はそう言うスタイルの演技だったし、そして演劇以前に現代芸術と言うモノの本質だと思う。
つまり、平坦な時間の中に行き成り、ノイズを叩き込む、と言うか。
存在自体がノイジーだった大久保鷹を唐十郎は。嫌っていた、と言うよりもライバル視していた。少なくとも唐十郎よりもダンディーで紳士だったし、異性にも普通にモテるだろうし。只、酒癖は悪かったが(同期の奴がそれで泣いていた)。
演奏はタジマハール旅行団なワケで。もう、脳味噌と言うか身体中から力が抜ける。最高のリラックス状態。
最初は立って聴いていたが、途中から座った程。
寝ながら聴きたい程だった。
しかし、不思議な事に客層は高齢。
で、パイプの人々は実は長谷川氏は日本で2番目に古いパイプ倶楽部に所属しており、その同士なんだとか。道理で。
新潟の山奥に住んでいる為かお喋りが大好き。やっぱなぁ~、ホンッとダンディーな人だったなぁ。
服装も顔付きも何もかも。
テツロウ氏の演奏は以前より素敵だった。中音域での表現のバリエーションは更に高まっていて、私が12色なら、氏はMacのディスプレイ解析度なみ。
「良い勉強をさせて頂きました」
と礼。
で、だ。
タイトルにもあるんだけども、其の日のTokio Hasegawa and his Fancy Fellowsのギターが一寸、異色だった。
矢鱈とソリッド。だけども広がりがある音を出す。単なるギタリストとか馬鹿テクの人とか、そんな感じでは『明らか』に違う。
あとで聴いたら元『BARBEE BOYS』の『いまみちともたか』だった!
『BARBEE BOYS』と言えば嘗ては『ボウイ』と双璧を為したバンドである。中学1年生か小学校高学年だったか忘れたが唯一、「カッコイー!」と思ったのが『BARBEE BOYS』だった。
姉がファンだったから私も聴いたんだと思う。多分、TVじゃなくてカセットテープだったはず。姉は学友から借りたのだろう。
コッソリと録画。
知らなかったからテツロウ氏メインで撮っているが。
終って、テツロウ氏と話していたら客席はドンドン帰る。で、余りフライヤーは配れなかった。
上智大学のインド人の先生が
「私もやりたいなぁ」
と言う
「インド音楽ですか?」
と聞くと
「演歌です」
「・・・演歌?」
「そう。歌うときはカラオケとかでやるんだけど、時折、尺八の人ともやるのね」
「演歌」
インド人と演歌って『チャダ』だけだと思っていたので意外だった。ってか、そのインド人教授が『意外』なだけなのかもしれない。
宣伝
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鳥の会議#2~riunione dell'uccello~
@六本木SuperDeluxe
2014年5月7日
19時:Open 19時半:Start
Charge free(1drink order)
http://trkg.web.fc2.com/
鳥の会議#2~riunione dell'uccello~
@六本木SuperDeluxe
2014年5月7日
19時:Open 19時半:Start
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1
直江実樹/ shiba
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直江実樹
短波ラジオの演奏/追求にひたすら取り組み続ける孤高の男。SONYCF59 50を楽器のように抱え、巧みなスイッチング/ チャンネルセレクトにより奏でられる演奏は、偶然飛び込ん でくる奇跡的やラジオの会話やサウンドと融解し、音階楽 器よりも遥かに芳醇なイメージを聴き手に投げ掛ける。テ ルミンのようであり、純粋ノイズであり、そして何より音 楽なのである。
http://blog.goo.ne.jp/mikinaoe42_12
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shiba
shiba
マイルス・デイビスの死後、独学でトランペットをはじめる。CALMのユニットORGANLANGUAGEにト ランぺッターとして参加。DJ KENSEI、松浦 俊夫、Mixmaster Morris、Joi、 Paul Murphy、井上薫他DJとのコラボレーションの他、 吉澤はじめ(p)、植松孝夫 (T.sax) 等ジャズミュージシャンとも共演。2001年、英国のB ambola Recordingsからのリリースの他、国内外のコン ピレーションにUFO、CALM等ともに収録され、ジャ ズ、テクノをクロスオーバーするサウンドは国内外で高い 評価を得る。
https://www.facebook.com/shiba.FreedomSunset
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東京カオスエンゼルス・スーパーデラックススペシャルオーケストラ
メンバー全てKORG KAOSS PAD奏者のオーケストラ。轟音渦巻く混沌空間、狂騒乱舞地下秘密ミサへようこそ。今宵はダンスエンゼルスコン テンポラリー部隊や暗黒舞踏部隊も加わり特別大編成でス ーパーデラックスに集うカオス教信者の皆様を神の元へい ざないます。
メンバー:
大天使ミカエル/菖蒲谷徹
大天使ガブリエル/くぅた
大天使ラファエル/石川寧
大天使ウリエル/Davie Blue
and more...
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KO.DO.NA
クラブDJ・即興演奏・現代音楽を経て、劇団唐組に入団。退団後は劇中音楽の作曲や、Improvisatio n主体のバンドにて活動。2002年 静寂音響ユニット「KO.DO.NA」を開始。2006 年 Musical For Kitchen Records より『小人の化学』をリリース。
2010年 ルクセンブルグの soundzfromnowhere より「riunione dell'uccello」をリリース。
室野井洋子ダンスシリーズ:よあそび
ウブウブ舞踊団:赤い靴
ダンスがみたい!10:インターナショナルシリーズ
SuperDeluxe:小鳥達の為に
SuperDeluxe:テストトーン
(SuperDeluxeでのライブ内容が一部
ラトビア共和国の音楽誌Flashにて紹介されました。)
現在は主に、西麻布「BULLET'S」六本木「SuperDeluxe」に出演。
2013年、NY、韓国、デンマークにてツアーを行う。
また、舞台音楽・即興演奏・楽曲演奏と幅広く活動中。
http://kodona.web.fc2.com/indx.html
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β-DJ, VJ: 変なドレス
ゲームボーイ等の電子機器を動物的カンで操り演奏をしたり、β-DJ と称しDJ の可能性をあらぬ方向へ追求したり、
電子玩具をサーキットベンディングしたり(やりすぎ壊し落ちこんだり)たまに電子工作したり、ローファイな絵を 無心に描いたり、
捨てられぬゴミ等用いてオカンアート的何かにしたり、森の中にカセットテープやぬいぐるみをあるったけぶちまけ て喜んだり、
志低くマイペースにスカムな活動を続けている。
http://sound.jp/hennadress/
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VJ: RGB
PC、ハード機材、電子工作、手描きアニメ、知育玩具等を使ってVJをやります。
http://rgbvideo.tumblr.com/
sepia.dti.ne.jp/plastic-tv/
2014年4月7日月曜日
デンマーク・ライブ
デンマークでライブをする事になった。
海外ライブは2度目だが、NYとソウルでは『日本人』が側にいて何とか国の風習とかナンダカンダを知ることが出来たので比較的、スムーズだったのだが今回は初の
母国語が全く使えない
と言う状況である。中高と英語の成績は最低を超えているような状態だったのだが、大丈夫なのか?
簡単な言葉ならば単語の羅列で何とかなるだろうが。
『暗中模索』
『四面楚歌』
『目に青葉山ホトトギス初鰹』
『愛別離苦』
『医食同源』
『有象無象』
『栄枯盛衰』
『温故知新』
『花鳥風月』
『奇奇怪怪』
『狂瀾怒涛』
『花に嵐の例えもあるさ/さよならだけが人生だ」
『マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや』
『泣きっ面に蜂』
と言った微妙な言葉はどうやって伝えれば良いのだろうか。
こう言う言葉を使わざる得ないシュチュエーションがない事を祈るばかりである。
-------------------------------------------------------------------
海外ライブは2度目だが、NYとソウルでは『日本人』が側にいて何とか国の風習とかナンダカンダを知ることが出来たので比較的、スムーズだったのだが今回は初の
母国語が全く使えない
と言う状況である。中高と英語の成績は最低を超えているような状態だったのだが、大丈夫なのか?
簡単な言葉ならば単語の羅列で何とかなるだろうが。
『暗中模索』
『四面楚歌』
『目に青葉山ホトトギス初鰹』
『愛別離苦』
『医食同源』
『有象無象』
『栄枯盛衰』
『温故知新』
『花鳥風月』
『奇奇怪怪』
『狂瀾怒涛』
『花に嵐の例えもあるさ/さよならだけが人生だ」
『マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや』
『泣きっ面に蜂』
と言った微妙な言葉はどうやって伝えれば良いのだろうか。
こう言う言葉を使わざる得ないシュチュエーションがない事を祈るばかりである。
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- KO.DO.NA. Koncert i Asia House
2014年4月26日 20:00
Asia House - Indiakaj 16 2100 København Ø
Den japanske performance kunstner Kazutaka Kuroki startede i 2002 solo projektet KO.DO.NA.
KO.DO.NA. live optræden indeholder sektioner spillet på selvbyggede instrumenter, ambient elektronisk afvikling og digital behandlet trompet.
Inddragelse af publikum er en central del i KO.DO.NA.s optrædener, og i værket: “The Meeting of the Birds” kan publikum i perioder deltage i fremførelsen ved hjælp af Kazutakas små “fuglemaskiner”.
Trods det faktum at det er elektronisk musik er lydstyrken ofte meget lav. Forvrængede og normalt larmende lydkilder afvikles her ganske stille og sagte så de pludselig får en behagelig og nærværende klang, the handler om at bevare det åndelige i det enkelte individ og det er vigtigt at undgå at skabe distance mellem den udøvende og de lyttende.
Kazutaka Kuroki er med projektet KO.DO.NA. en eftertragtet kunstner i det central Tokyo, særligt i det eksperimenterende miljøet omkring den eksklusive klub Super Deluxe i Roppongi.
Ved få lejligheder har KO.DO.NA været aktiv uden for Japan med turner USA og Korea.
KO.DO.NA. live optræden indeholder sektioner spillet på selvbyggede instrumenter, ambient elektronisk afvikling og digital behandlet trompet.
Inddragelse af publikum er en central del i KO.DO.NA.s optrædener, og i værket: “The Meeting of the Birds” kan publikum i perioder deltage i fremførelsen ved hjælp af Kazutakas små “fuglemaskiner”.
Trods det faktum at det er elektronisk musik er lydstyrken ofte meget lav. Forvrængede og normalt larmende lydkilder afvikles her ganske stille og sagte så de pludselig får en behagelig og nærværende klang, the handler om at bevare det åndelige i det enkelte individ og det er vigtigt at undgå at skabe distance mellem den udøvende og de lyttende.
Kazutaka Kuroki er med projektet KO.DO.NA. en eftertragtet kunstner i det central Tokyo, særligt i det eksperimenterende miljøet omkring den eksklusive klub Super Deluxe i Roppongi.
Ved få lejligheder har KO.DO.NA været aktiv uden for Japan med turner USA og Korea.
2014年4月2日水曜日
桜散る。ゼロ戦
桜が咲いている。
桜の開花状況は楽器の練習の際に蚕糸の森公園で確認しているのだが、矢張り良いなぁと思う。
桜を見て何か思う、って多分『別れ』と言う感情に対して何かを思うんじゃないか、って気がする。
花は咲いては散るモンだが桜は豪壮である。
その豪壮さに呆然とする、と言うか。
ソメイヨシノは野生ではなく人工的に作られた木である。だから「大自然の云々」」ってのは違うんだけども、考えてみると『活花』と言うジャンルで見ると世界最高傑作なんではないか?と思う。
活花と言うより園芸のジャンルらしいが。
明日、花見に行くのだが思えば今まで見た桜で一番、美しかったのは新宿御苑でも六義園でもなく
『救世軍病院』
だった。
311が起きた頃に何故か桜が満開で(思えば今年は4月なので開花が遅い気が)原発が爆破していて、俺は死ぬんだな・・・って思った。
其処へボケ老人のレクレーションとかやっているのである。介護業界って『お花畑ちゃん』で成立っていて、震災なんて屁と同じ位にしか考えてない。
で、ボケ老人を抱えて桜を見る。
もう、最後の桜かと思うと豪壮で泣けるほど美しかった。
で、話は変わるが仕事が終った。1ヶ月半の短期業務だったが、まぁ嫌な職場だった。
連日、私は社員にキレる日々。
「ですからぁ!」
みたいな感じでキレまくる。ボールペンを投げつけながら、である。
一度、隣の席に座っていた23歳の女の子がビビっていたし。
しかし、私も週2~週3日程度しか出勤しなかったので
「嫌な会社」
と
「嫌な派遣社員」
と言うお互いが憎しみあう、良い関係だったのかもしれないが。
しかし、俺の仕事は何回目なんだ。120回までは覚えているのだが。伯父の会社に言ってノイローゼになり、休職。
で、株式会社ニコ●。
嫌だったのは伯父の会社が若干、未だにトラウマになっているのだが伯父の会社とニコスって結構、近かった。
会社の横を曲がれば取引先の『上野科学』がある(此処はプラナリアとかアメーバ等の生物を扱う店)。
其れも嫌だった。
で、会社の横が六義園なんだが老い先短い老人達が「現世で最後の桜」を見ようと大挙して加齢集と漏らした尿と糞便の臭いをさせながら集合。
「最後だから」
と桜の木を圧し折り「戦利品だ」と満州帰りの頃の思い出話に花を咲かせながら悦に浸っている。
「思えば上海で抱いた女がなぁ」
「俺は満州だったなぁ。満州女はアソコが臭くてなぁ」
「しかし、インドネシアよりゃマシだろ。あいつら割礼してやがるからコッチが必死で付いてもウンともスンとも言わねーんだから」
と茶を啜りながら語っている。
老婆は老婆で
「空襲がない日は暇だったわよねぇ」
「そうそう。夫も出兵していからねぇ・・・」
「うっふ。近所の大学生さんをよく摘んだもんよw」
「する事って其れしかなかったもんねぇ~w」
「あと犬の肉ね」
「不味かったわよね」
「でも、あの空襲」
「東京のね」
「焼け野原で金歯を集めてねぇ。会社を興したんだけど息子が株で失敗しちゃって」
「アタシもよぉ。彼是と金時計とか取ってきては売ったんだけど『おれおれ詐欺』で年金がなくなっちゃったわよ」
等と甘酒を飲みながら話している。
「今年の桜が最後かも知れないからねぇ」
がキメ台詞だが
「そう言えば戦地から帰ってきて陛下の放送を聴いたときも桜が咲いていたよなぁ」
「蒸し暑い日だったな。アメリカさんがやってきてなぁ」
と矢張り、若干の痴呆を感じさせる事も言っている。
六義園の横には『フレーベル館』と言うアンパンマンを主に売っている会社があるのだが、出店で『アンパンマン・グッズ』を売っていたらしい。
社員達の暇潰しなのか、思いつきなのか。
だが、老人達は『孫』が好き。孫の為なら死ねる!と言う人種だ。で、『アンパンマン・グッズ』を買うのである。
アンパンマンは空腹に悩む人に自己犠牲により顔面を食べさせるが、自分達の若い頃は空腹に悩む上野駅周辺の戦争孤児から食料を奪っていた分際なのだが
「孫が喜ぶから」
と買う。
だが実際の孫は『アンパンマン』よりは『ipone5』の方が喜ぶのだが、嘗てはハイテクノロジーの集結だった『ゼロ戦』のパイロットだった老人なのに
「あんな機械でゴチャゴチャとしたものは判らん」
の一言でだ。何しろゼロ戦なんて動かすのに最低でも5年の修練が必要だった厄介なマシンだったのに。
で、帰宅後に孫に『アンパンマン』を渡して「いらねー」と捨てられる。
そう言えば4月は『死亡退会』が多かった。
多分!、「嗚呼、春が来た・・・」とホッとして、「あっぐぅ」と死ぬんだろう。冬は寒いから頑張るのだが春のウララに油断する。
夏は暑いから頑張るのだが、紅葉の時期「暑さ寒さも彼岸までだなぁ~」と言にった先から本当に彼岸に行ってしまう。
で、遺族に多額の葬式代を負担させ、棺桶で焼かれる。途中で「っは!」と蘇る事もあるのだが、葬式会場が「あの、ご遺族様が生き返りましたが・・・」と言っても遺族は後の火傷の治療費を考えて、
「そのまま燃やしてください」
「でも、焼き場のドアをドンドンと叩いて『出せー』と仰っておりますが」
「気のせいです。火力を上げてください」
「良いんですか?」
「死んだ人が生き返るなんてあり得ませんからねえ」
(出せー!わしゃ、死んでないぞー!トメー!トメー!ドアを開けろー!と言う声が会場に響いている」
「・・・聴こえるでしょ?」
「さぁ?最近は耳が遠くて。歳をとるのは嫌ぁえねぇ」
「どうしましょう?」
其処へ掛け算が出来れば入学出来る程度の大学に入学した孫が言うのである。彼は当然、『グラップラー刃牙』のファンだ。
そもそも家族なんて基本的には残酷な組織なので
この一言で火力をMAXにし「出せー!」と言う叫びは段々と小さくなり、無言となって漸く家族も安心するのである。
で、骨と化した遺骨を前に
「貴方!アタシよりも先に逝くなんて・・・!うぅ・・・。どうして!どうして!どうして!私も後を追いますから、あの世でも一緒になりましょうね!」
と妻。
だが『後を追う』予定なのに『コエンザイム』『プロポリス』『早朝の太極拳』は欠かさない。
そんなモンだ。
昨日、桜を見ながら練習していたのだが、何故かそんな事を思った。死亡退会が矢鱈と多かった仕事だったが、こう言う出来事が多かったんだろうなぁと。
明日は花見に行く予定。
私はまだ死ぬ予定ではない。
桜の開花状況は楽器の練習の際に蚕糸の森公園で確認しているのだが、矢張り良いなぁと思う。
桜を見て何か思う、って多分『別れ』と言う感情に対して何かを思うんじゃないか、って気がする。
花は咲いては散るモンだが桜は豪壮である。
その豪壮さに呆然とする、と言うか。
ソメイヨシノは野生ではなく人工的に作られた木である。だから「大自然の云々」」ってのは違うんだけども、考えてみると『活花』と言うジャンルで見ると世界最高傑作なんではないか?と思う。
活花と言うより園芸のジャンルらしいが。
明日、花見に行くのだが思えば今まで見た桜で一番、美しかったのは新宿御苑でも六義園でもなく
『救世軍病院』
だった。
311が起きた頃に何故か桜が満開で(思えば今年は4月なので開花が遅い気が)原発が爆破していて、俺は死ぬんだな・・・って思った。
其処へボケ老人のレクレーションとかやっているのである。介護業界って『お花畑ちゃん』で成立っていて、震災なんて屁と同じ位にしか考えてない。
で、ボケ老人を抱えて桜を見る。
もう、最後の桜かと思うと豪壮で泣けるほど美しかった。
で、話は変わるが仕事が終った。1ヶ月半の短期業務だったが、まぁ嫌な職場だった。
連日、私は社員にキレる日々。
「ですからぁ!」
みたいな感じでキレまくる。ボールペンを投げつけながら、である。
一度、隣の席に座っていた23歳の女の子がビビっていたし。
しかし、私も週2~週3日程度しか出勤しなかったので
「嫌な会社」
と
「嫌な派遣社員」
と言うお互いが憎しみあう、良い関係だったのかもしれないが。
しかし、俺の仕事は何回目なんだ。120回までは覚えているのだが。伯父の会社に言ってノイローゼになり、休職。
で、株式会社ニコ●。
嫌だったのは伯父の会社が若干、未だにトラウマになっているのだが伯父の会社とニコスって結構、近かった。
会社の横を曲がれば取引先の『上野科学』がある(此処はプラナリアとかアメーバ等の生物を扱う店)。
其れも嫌だった。
で、会社の横が六義園なんだが老い先短い老人達が「現世で最後の桜」を見ようと大挙して加齢集と漏らした尿と糞便の臭いをさせながら集合。
「最後だから」
と桜の木を圧し折り「戦利品だ」と満州帰りの頃の思い出話に花を咲かせながら悦に浸っている。
「思えば上海で抱いた女がなぁ」
「俺は満州だったなぁ。満州女はアソコが臭くてなぁ」
「しかし、インドネシアよりゃマシだろ。あいつら割礼してやがるからコッチが必死で付いてもウンともスンとも言わねーんだから」
と茶を啜りながら語っている。
老婆は老婆で
「空襲がない日は暇だったわよねぇ」
「そうそう。夫も出兵していからねぇ・・・」
「うっふ。近所の大学生さんをよく摘んだもんよw」
「する事って其れしかなかったもんねぇ~w」
「あと犬の肉ね」
「不味かったわよね」
「でも、あの空襲」
「東京のね」
「焼け野原で金歯を集めてねぇ。会社を興したんだけど息子が株で失敗しちゃって」
「アタシもよぉ。彼是と金時計とか取ってきては売ったんだけど『おれおれ詐欺』で年金がなくなっちゃったわよ」
等と甘酒を飲みながら話している。
「今年の桜が最後かも知れないからねぇ」
がキメ台詞だが
「そう言えば戦地から帰ってきて陛下の放送を聴いたときも桜が咲いていたよなぁ」
「蒸し暑い日だったな。アメリカさんがやってきてなぁ」
と矢張り、若干の痴呆を感じさせる事も言っている。
六義園の横には『フレーベル館』と言うアンパンマンを主に売っている会社があるのだが、出店で『アンパンマン・グッズ』を売っていたらしい。
社員達の暇潰しなのか、思いつきなのか。
だが、老人達は『孫』が好き。孫の為なら死ねる!と言う人種だ。で、『アンパンマン・グッズ』を買うのである。
アンパンマンは空腹に悩む人に自己犠牲により顔面を食べさせるが、自分達の若い頃は空腹に悩む上野駅周辺の戦争孤児から食料を奪っていた分際なのだが
「孫が喜ぶから」
と買う。
だが実際の孫は『アンパンマン』よりは『ipone5』の方が喜ぶのだが、嘗てはハイテクノロジーの集結だった『ゼロ戦』のパイロットだった老人なのに
「あんな機械でゴチャゴチャとしたものは判らん」
の一言でだ。何しろゼロ戦なんて動かすのに最低でも5年の修練が必要だった厄介なマシンだったのに。
で、帰宅後に孫に『アンパンマン』を渡して「いらねー」と捨てられる。
そう言えば4月は『死亡退会』が多かった。
多分!、「嗚呼、春が来た・・・」とホッとして、「あっぐぅ」と死ぬんだろう。冬は寒いから頑張るのだが春のウララに油断する。
夏は暑いから頑張るのだが、紅葉の時期「暑さ寒さも彼岸までだなぁ~」と言にった先から本当に彼岸に行ってしまう。
で、遺族に多額の葬式代を負担させ、棺桶で焼かれる。途中で「っは!」と蘇る事もあるのだが、葬式会場が「あの、ご遺族様が生き返りましたが・・・」と言っても遺族は後の火傷の治療費を考えて、
「そのまま燃やしてください」
「でも、焼き場のドアをドンドンと叩いて『出せー』と仰っておりますが」
「気のせいです。火力を上げてください」
「良いんですか?」
「死んだ人が生き返るなんてあり得ませんからねえ」
(出せー!わしゃ、死んでないぞー!トメー!トメー!ドアを開けろー!と言う声が会場に響いている」
「・・・聴こえるでしょ?」
「さぁ?最近は耳が遠くて。歳をとるのは嫌ぁえねぇ」
「どうしましょう?」
其処へ掛け算が出来れば入学出来る程度の大学に入学した孫が言うのである。彼は当然、『グラップラー刃牙』のファンだ。
そもそも家族なんて基本的には残酷な組織なので
この一言で火力をMAXにし「出せー!」と言う叫びは段々と小さくなり、無言となって漸く家族も安心するのである。
で、骨と化した遺骨を前に
「貴方!アタシよりも先に逝くなんて・・・!うぅ・・・。どうして!どうして!どうして!私も後を追いますから、あの世でも一緒になりましょうね!」
と妻。
だが『後を追う』予定なのに『コエンザイム』『プロポリス』『早朝の太極拳』は欠かさない。
そんなモンだ。
昨日、桜を見ながら練習していたのだが、何故かそんな事を思った。死亡退会が矢鱈と多かった仕事だったが、こう言う出来事が多かったんだろうなぁと。
明日は花見に行く予定。
私はまだ死ぬ予定ではない。