2015年10月11日日曜日

劇場版 境界の彼方 -I'LL BE HERE-/本当のエンディング

『劇場版 境界の彼方 -I'LL BE HERE-』と言うアニメ映画を観た。






この辺になるとFACEBOOKでは誰も判らないので共感されようがない。何しろフレンドの大半は私より年上か同世代(30代~60代)。

アニメなんぞは観ないのである。

私も普段は観ないので

『AKIRA』

『オネアミスの翼』

『紅の豚』

以来、初めて見る、と言う感じである。
思えば放映当時から話題だった『エヴァンゲリオン』も観てないんだよな。


切欠は『邪宗門』と言う世田谷の喫茶店に行った事である。


森茉莉とかが執筆活動をする為に屯していた場所らしい。アンティークな店なんだが、其処が

『境界の彼方』

と言うアニメの聖地になっている、と言う。



そんなワケでYOUTUBEを駄目元で探してみたらTV放送分が全てUPされていた。
調べてみると2013年にTV放送開始なので、2年前なのである。


で、観てみる。


朝4時まで掛けて観てみたのだが正直、面白かった。『AKIRA』『甲殻機動隊』『オネアミスの翼』で止まっている私にすれば、可也、新鮮だった、と言うか。


ジブリ解散後は『京都アニメーション』と言うのがアニメの牙城らしい。


過去に『けいおん!』のアニメでヒットしている。思えば『けいおん!』の経済効果は凄まじくて女子高生がギターやベースをもって軽音部に入る姿は全国レベルだったと思う。

因みに私が『けいおん!』について知っている事は、こう言う動画がYOUTUBEにUPされている事程度である。




で、『境界の彼方』だがブログで散々書いたのだが、劇場版があるらしい。

そんなワケでTUTAYAの会員になり、レンタル・リリースされた朝一で借りに言った。

「ハッピーエンドで終わってんじゃねーよ!!!」

と激憤した内容ではあるが、ハッピーエンドがライトノベルのお約束なんだから仕方がない。

ただ、この『境界の彼方』の魅力は戦闘シーンではなく


『人間模様』


である。戦闘シーンが後半に掛けて多くなるのが可也、嫌だった。


「うりゃー!」

「うぉー!」

とか「うるさいねん!」と言うか。一話目からエンディングに向かうまで、が面白い・・・と個人的に思った。


「劇場版だと、そう言うモノはないだろう・・・」

と期待しながらDVDを借りる。




『過去編』『未来編』の2枚組。



過去編と言う位だから登場人物たちが幼い頃とかなのかな?と思いながら観ると

「TV放映分を繋ぎ合わせただけ!」


と言う代物。最後の3分位が新規に作った動画で、延々と過去に見たものが流れるだけである。


「・・・これを本当に劇場で放映したのか?」


と思ったほどで。激憤したのだが、こう言う「TVでヒットして、劇場用になったアニメ」はTV放送のダイジェストが劇場用として公開される事が常らしい。


まぁ、良い。とりあえず『未来編』だ。


①記憶喪失で云々かんぬん

②TV放送分で有耶無耶になっていた部分の解明

③主人公と栗山未来の絆


と言うモンなんだが、劇場版は多少は金が掛かっている為なのか桜のシーンは良かった。










ただ、台詞は可也、弱い。人間ドラマとして描くにしては台詞の弱さが、どうしても気になる。

こう言う作品を観るのは10数年ぶりなので、此れが現在のアニメのデフォなのかも知れないが、ドラマツルギーとして厳しいモノがある。


で、最後は古典的にハッピーエンド。



もう、このブログを読む人は多分、劇場版を観た人しか読まないと思うし、観てない人は何を描いているのか判らないだろうから、好き勝手に書くんだけどさ。

この映画が良かったor悪かった、と言うのはブログも多数ある事だし、勝手に検索して読んでくれ、となる。個人的には『微妙』な感じである。
ただ、TV放送の『ラスト』と言う流れで観ると、悪くはないのかも知れない。


個人的な疑問点が幾つかある。多くの人が抱いている疑問点ではない。

私個人の疑問点である。

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栗山未来と神原秋人は男女交際→同棲するシーンがラストに少し出るが『同棲』『男女交際』となると、10代なので当然、SEXするワケだよな。
そうすると、だ。
栗山未来ってのは『呪われた血』の持ち主で、その血に触れるとあらゆる動植物が朽ち果てる程。実際に不死身の神原秋人ですら、可也のダメージを食らう。
で、当然だが栗山未来は『処女』だろう。
あれで『非処女』だったら、逆に凄い。つまり神原秋人は栗山未来の処女を奪うわけだよな。
その際の出血に関しては、

どうなんだろうか?

突っ込んだ瞬間に「ギャー!」となるんだろうか。ペニスに食らうダメージって相当なモンで。
この辺はどうなんだ?
(これ、描いたのは誰だよ)







栗山未来は『呪われた血』の持ち主である。で、しかも女性である。設定年齢としては16~17歳と言う事になっている。
当然、丁寧な言い方をすると『お月様の日』、ありていに言えば『生理』があるわけだよな。
その際の出血に関しては、どうなるんだろうか?
劇中では『手から血を出して、武器にする』のだが、生理中は

『股座から血を出して武器を出す』

と言う事になるんだろうか?





名瀬泉に妖魔を(依頼されて)植えつけるのは藤真弥勒と言う人物だが、術中に

「貴女は・・・美しい・・・」

と言うんだよな。当時の名瀬泉の年齢を考えると、まだ10代後半。此の二人は『デキて』いたんだろうか?
だからこそ、再会の際に「はじめまして」と言う牽制のような台詞があるのか?
名瀬泉の設定年齢はTV放送分で確認すると23歳らしい。
地方都市でああ言うファッションは処女では難しい。って事は藤真弥勒に処女を捧げた、って言う設定なんだろうか。





神原秋人は半妖で、人間の部分が弱ると『妖夢』の部分が前面に出てきてしまい、大暴れするのだが(その一撃は核攻撃並み)、人間の部分がOKであれば普通の社会生活を送る事が出来る・・・と言う設定。
で、老人介護をしていた過去がある私としては

「じゃあ、こいつ、中年以降になったりボケたら、どーなるの?」

と言う疑問符が。こいつの介護は誰がやるんだ?ボケなくても
『インフルエンザ』
『虫歯』
『風邪』
『下痢』
『ノイローゼ』
になると、非常に不味い気もする。







栗山未来と神原秋人は同棲する、と言うか高校生なのだが「一生、一緒にいて下さい」的なプロポーズをするんだよな。
だが、地方に住んでいて、神原秋人にせよ栗山未来が『大学進学』となるのだろうか。
ってか、10代で

『処女&童貞』

で結婚とか最悪の組合せじゃないか。

「こ・・・此処に入れれば良いんだよね・・・?」

「そそそそ!そんな事、私が知るワケないじゃないですか!不愉快です!」

「だって・・・ぼ、僕も初めてだから・・・」

「私だって・・・不愉快です!」

「あれ?濡れてる・・・?栗山さん、此処、何にか濡れているけど?」

「不愉快です!」

「じゃあ、此処に・・・」

「先輩!そそそそその・・・・その・・・・」

「なに?栗山さん」

「あの、あの、あの・・・ゴゴゴゴゴ・・・ご・・・む」

「え?」

「行き成り、普通に入れちゃうんですか?!」

「あ、コンドームか」

「不愉快です!」

と10代なりに快楽を追求した結果(大体、高校生カップルがやる事はSEX以外ない)、二人は進学せずに就職するんだろうか。

リアルに考えると彼等・彼女達が住んでいるのは『田舎』である。こう言う田舎で『高卒』が就職出来る処は

『テレアポ』

『生命保険の勧誘』

『工場』

『建設現場』

『老人介護』

位しかない。いや、マジでそーだから。工業高校とか商業高校でもない限り就職先は厳しい。


じゃ、名瀬家が神原秋人を保護観察対象にしている上に、栗山未来には借りがあるので当面の生活費等は工面するのだろうか。

「貧乏を苦にして妖魔になられたんじゃたまったもんじゃない」

とか。栗山未来は妖魔を殺す事で生活費は稼げるが(モデル業もやるが)、神原秋人はどうなるんだ?ってか、此れまでどうしていたんだろうか。



栗山未来は家賃、食費に困るほどの貧乏女である。その貧困の理由が

『盆栽に掛かる費用』



となっている。だが、盆栽に掛かる費用を調べてみても数万円とかではない。大体、年寄りの趣味なので、そんなに金が掛かるとは思えない。

で、栗山未来は名瀬家から依頼を受けて神原秋人を殺す為に派遣されてきたワケだよな。そのギャラは前金ではなかったんだろうか。

殺す、となると可也、ハードな仕事なワケで100万、200万じゃ済まない話である(実際、名瀬泉が手を下していない事から、其れが途方もない業務である事は判る)。

其の辺は、ってか経済的な部分はどうなっているだろうか。例えばヤクザだと人を殺すのに1千万円が相場らしいんだよな。あとはオプション費用等もあるだろうが。

仮に1千万円だとしても、その一千万円が盆栽に消えるとは考えにくい。

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と下世話な心配と言うか疑問点ばかりだったのだが、探してみると

『境界の彼方:エロ同人漫画』

が既にあった。で、中々、出来が良くて安心した。
原作に忠実で、尚且つキチンと考察もされている。

個人的に此れが『境界の彼方:エンディング』だと思う。

「先輩…私の女の子の中…気持ちいいですか?」は名言だな。

岡崎武士と言う人が描いているらしい。




























このエロ同人誌で、『境界の彼方』は個人的に終わった、と言うかエンディングを迎えた感じがする。


BGMは『友川かずきー「一切合財世も末だ」』




一切合財、世も末だ。


境界の彼方

境界の彼方と言うTVアニメを見た。


と言うか私はTUTAYAで延滞金を払わずにバックレた事がある為、駄目もとで新規会員登録してみたら、時効となっていたのかカードが作れた。

大体、公共インフラだと3年。電話回線(主にNTT)だと2年で消える。

「あれから3年も経ったのか・・・」

と夜秋の空を見る。



そう、あれは・・・。

いつも「たまには映画を見よう」と思いながらも、結果的にAVを常に5本借りて、「こりゃ駄作だな」と思いウンザリして忘れてしまい、延滞。
返却箱に放り込んで逃げてから3年は経過しているのである。

『性欲』
『リビドー』

と言うモノが身近にあり、コインの裏と表、陰と陽、我、この名を知らず。之を字して性欲と曰う。強いて之が名を為して大と曰う。大に逝と曰い、逝に遠と曰い、遠に反と曰う。

週1でAVを5本借りるほどの力強い『性欲』があった日が私にもあったのだよ!

今では長閑なモンゴルの大地のような私だが、チンギス・ハーンのように荒らぶる性欲があり、そし桜の花びらと共に過ぎ去る時間の中でTUTAYAと私の間にあった、埋められない溝は、ぼくたちの中で優しく消えていった・・・(ライトノベル風)。




最初はYOUTUBEに落ちていたので、其れを見た。

私が見たときは『第6話』までしか見なかったんだよな。で、勝手に「TV版は此れで最終回なのか」と思った。

何しろ最終回っぽい感じだったし、バッドエンドってのが良い、と思ったのである。

ヒロインとヒーロー役は結ばれそうになるが、結果的に物理的に結ばれない事になり、主人公がヒロインを助けに行くぞ!待ってろよ!栗山さん!と言う処で終わり・・・。
と思っていたのである。



古今東西の名作っつーのは『バッドエンド』で終わるもんである。『ロミオとジュリエット』にせよ『桜の園』にせよ。

アニメだと『有耶無耶』で終わる、と言うか。観ている人に『その後』を想像させる、と言うか(『オネアミスの翼』『AKIRA』が良い例)。


で、『境界の彼方』なんだが劇場版があるんだよな。で、其れがTUTAYAにないか?と思ったら3日後にレンタル開始らしい。



ところが。




私が観たのは第六話までで、まだ続きがあった。「あれ?」と思い借りてみたら、ちゃんと続きがあり、しかも



『ハッピーエンド』



で終わっているのである。

実は結構、ツボに入る作品で「此れは良い」と思っていたのだが、最終回に向かいながら

『キャラの良さ』

が春の雪の如く消えていくのである。


















①ヒロイン役はコミュ症っぽい、メンヘラ臭い、トラウマ女なのに、其れが消える。

②ヒーロー役は基本的に狂言回しで、他の登場人物が特殊能力を持っているのにヒーロー役は無力で、周囲に助けられてばかりなのに、途中から特殊能力を持ち始めて、トラウマ解消。


とは言え、ヒロインは魔界みたいなモノを消滅させる為に奮闘し、ヒーロー役も奮闘。
で、其れが理由でヒロイン役はこの世から消えてしまうんだよな。

と思ったら、よく判らない理由で復活していて再会、と。



「帰ってきてんじゃねーよ!この『呪われた血の一族の末裔』がぁ!!!お前はウルトラマンかよ!?帰ってきたウルトラマンか?または『お富さん』か?『死んだはずだよ♪/お富さん』か?って、終戦かよ!でも、お前、貧乏な癖に『Xperia z4』持ってるだろ?ってことは終戦じゃないだろ!ってか、貧乏人がXperia z4持ってんじゃねーよ!『ガラスの仮面』ですら漸く、『折畳み式ケータイ』なんだぞ!?Xperia z4使ってんじゃねーぞ!この糞処女がぁ!」


と思った。
やっぱり死んで欲しいんだよな。ってか、物語ってのは死んで完結、と言うか。

蘇って良いのはウルトラマンとかドラゴンボールとかキン肉マンにだけ許された『特権的身体』であり、SFダークファンタジーでは律法により許されない行為である。
もう、ファリサイ派だろうと徴税人だろうと100人隊長だろうと、キリスト派だろうと「律法に適ってない」とか言っちゃって、石打で殺されても仕方ないんだぞ?


とは言えヒロインの『処女っぽさ』は中々、乙なモンで。


見終わってからカノジョに電話で


「黒いタイツを履いてくれ」
「眼鏡を常用してくれ」
「サイズが大きすぎるカーディガンかセーターを着ろ」
「モッサくなれ」
「敬語を使ってくれ」

とお願いしたら
「サイテー!死ね!殺す!」
と罵倒される。だが、国会議事堂前で叫んでいるデモ隊よりも激しいシュプレヒコールの結果、
『眼鏡の常用』
はOKしてくれた。
こう言った妥協案こそが『大人』と言うものである。
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後日談:カノジョは眼鏡を常用してくれていない。



境界の彼方:聖地


世田谷に住む友人に「近所に面白い喫茶店があるから行こう」と言われたので行ってみた。


友人曰く「森茉莉とか文豪が訪れては執筆していた店」らしい。
思えば唐組の先輩が一時期、バイトしていた喫茶店(今は無いが)も

「三島由紀夫が常連で執筆していた」

と言っていた。私は文豪ではないので分からないのだが、文学者っつーのは喫茶店が好きらしい。
新宿の店もどーでも良い内装の、不味いコーヒーを飲ませる、どーでも良い店だったし。




行くと、確かに趣きがある古めかしい店だった。何と言うか妙なアンティークが多く、


①パイプ煙草

②古いカメラ

③意味不明な古いモノ(農耕具?)

④戦中の新聞

⑤火縄銃



が雑然と並べられていた。しかし『火縄銃』である。店主の趣味なのか?

『火縄銃』をコレクションする、って相当にニッチな気もする。

奥にはジュークボックスと、蓄音機があった。

「10年前は稼動していた」

と言うが店主は80歳である。この年齢にとって「10年前」は可也、アテにならない。
おそらく『30年前』だと思う。美空ひばりのシングル等が入っていた位だし。


そんな店だが、横では

『第二次世界大戦を検証する会』

みたいな連中が老婆二人から『千人針を施された布』『千人針と彼是と書かれたベスト』等を検証しており、老婆が「昔は洋服屋さんでキチっとしていたですよ」と言っている。横耳で聞いていると、どうやら特攻兵士の云々らしい。

『特攻兵』は当時、日本軍では最もCOOLでHIPで『リア充』だったらしい。

何しろ役割が役割なので、『志願兵』しか出来ないし、志願したけども落選したら夜通し泣いていた程で。しかも志願すると『応募枠』を大幅に超える人数が集まって軍が非常に困っていた程なので(考えてみると戦闘機って今も昔も値段は変わらないと思うが一台数十億円なんだよな)。
昔、特攻隊に入る予定だった老人に話を聞いたところ

「仲間は皆、死んだけどもホンッと楽しかった。モテたし、楽しかったしね!もー、グラマン(米軍の戦闘機)が来たりしてね!楽しかったねー!」

らしい。
悲劇かもしれないが、喜劇でもある。



で、そんな戦争体験者と検証する人が彼是とやっている中、店の店主が

「境界かい?」

と聞いてくる。話によると

境界の彼方

と言うアニメがあり、それの舞台になったらしくアニヲタが全国どころか、世界から団体で来るんだとか。

昔の喫茶店ってノートが置いてあり、其処に何か書いていたのだが(今で言うツイッター。その日の気分や思いの丈、喫茶店の事等が書いてあった。次に行ってみると、それに対してのレスポンスがあったりしていた)、

『境界の彼方専用来客ノート』

が店にはあり、そのアニヲタがイラストを描いていたり、ヒロインの口癖である

「不愉快です」

とか
「コーヒー、美味しかったです!不愉快じゃないです!」

とか書いてある。佐賀県とか台湾とか韓国からも来るらしい。世田谷の目立たない一角の店が

『聖地』

となっているんだとか。このアニメの舞台になった場所が『邪宗門』と言う喫茶店。













で、この喫茶店のマスターだが『引田テンコウ』の弟子だったらしく昔はマジシャンだったんだとか。

友人と話しながらコーヒーを啜っていると、頼んでもいないのにマジックを見せてくる。

トランプマジックとか、紙切れが千円札になったり、と言うようなモノである。

歳の為か手品のタネが手から見え隠れしてしまうのだが、私はボンヤリした性格だし、基本、アホなので素直に感動・・・ってか、

「アニメに特攻隊に火縄銃に、マジックって・・・どんだけカオスやねん」

と笑いそうになった。ってか、何でこんな所でマジックを見せ付けられなきゃならんのだ。
ただ、コーヒーは美味しかった。また来たいな、と思わせる美味しさではあった。



で、気になるのは、ショボくれた狂ったマジシャンが経営する喫茶店が


『アニメの聖地』


になっている点である。そのアニメとは何なのか?と疑問が沸く。
矢張り見てみるのが良いだろう、と思って駄目もとでYOUTUBEを探したら全話あったので、一晩かけて見てみた。

思えば『妖怪ウォッチ』も見たなぁ。キャラクターのインフレ化が激しくなるのは玩具メーカーとタイアップの悲しさなのだろう。


で、『境界の彼方』。


元々はライトノベル。


「これは良く出来ているなぁ」


と頭が下がる。登場人物は16~18歳。


①ヒロイン:眼鏡っ子、髪はすいてないのでモッサモッサ(髪はピンク色)。貧乳(若干、コンプレックス)、ブログ好きで盆栽好き。妙に貧乏。ピンク色のサイズが大き過ぎるカーディガンを着ている。もちろん、特殊能力。


②ヒーロー役:眼鏡っ子好き。勃起シーンはない性欲無い系(髪は金髪)。饒舌。身長170~180cm。好きな食べ物はオムライス。勿論、特殊能力。


③実はヒロイン役の子は、ヒーロー役の男性を殺す為に派遣された『呪われた血を持つ妖怪殺し』。ところがヒーローに恋をしてしまう。コミュ症っぽいのだが、ヒーロー役や周囲のお陰で段々と人慣れする。で、最後はヒーロー役を殺すのだが、殺さない為に自分を殺す、と言う方法をとる。『命を懸けても守りたい、と言う一心』なのだと言う。



と言う内容だった。大雑把に言えば、そう言う内容である。
内容は『その辺のSF系ライトノベル』である。
正直、ストーリーは陳腐だし、目新しいモノではない。

ただ、ヒロインの設定が「糞田舎の、糞地味な、商業高校を卒業して地方銀行に就職して、職場関係で知り合った人に処女を捧げて、子供を3人くらい産みそうな、丈夫で長持ちな糞地味な子」

と言う徹底した『糞地味な糞面白くない女』と言う設定が面白い。



あとは、アニメ技術の向上と言うか。
80~90年代だと、これに匹敵する画面を作ろうと思ったら『AKIRA』並みの予算が必要だったんだが(数10億円)未だとテレビアニメ。

で、劇場作品になることが前提になっておりラストは有耶無耶で終わらせる。

で、「続きは!」は「劇場へ」となっている。おそらく劇場公開版でラストなんだろう。


「アホ臭!さっさとセックスしねーからだよ!」

「高校生が世界を救う?アホか!高校生男女がやる事はSEX以外ねーだろ!」

「特殊能力があろうが、なかろうが、高校生がやる事はオナニー以外ねーだろ!世界を救う前にオナニーかセックスなんだよ!」

「童貞の男子生徒が考えることは世界を救う事じゃなくてSEXなんだよ!」

「女子高生が惹かれる男子っつーのは特殊能力がある人じゃなくて野球部とかサッカー部とかバスケ部なんだよ!!!特殊能力とか特殊技能は『キモい』で終わりなんだよ!」
と思うのだが違うらしい。



店の店主曰く

「それ(アニメ)で来る子は大抵、コスプレしてくるんだよ」と言う。

店主も元々、マジシャンではあるがアニヲタやコスプレを生きている間に拝めるとは思わなかっただろうなぁ。
で、この店で執筆活動をしていた文豪達は草葉の陰で号泣しているんではないか、と思った。


とは言え、よく出来たアニメである。
とは言え、頭が腐りそうな気がするので今はクラフトワークのライブ版を聴いている。
・・・おい!クラフトワークのライブ音源の方が頭が腐っていると思った奴がいたら、お前の耳に熱して溶かした鉛を入れやる!