今の職場はスーツ勤務である。
ドコモ系列の職場なので服装には五月蝿い。本当はスーツは好きじゃないのだが「作業着」と言う事で割り切る事に。
と言うかスーツって現場仕事で言う処の『作業着』である。
張り切ってお洒落する奴の気持ちが全く判らない。
ところで
高校生の頃、Modos少年だった。マッシュルームカットに、三つボタンで細身のスーツ。べスパには乗れなかったが、気持ちはロンドン。スーツは高校生の頃は買えなかったから父親が昔、着用していたスーツを『お直し』に出して着ていた。スラックスだけはどうしようもないので細身のズボンを探して着る。
丁度、世が『アシッド・ジャズ』ブームの頃だったので「お手本」は雑誌の中には沢山あった。英語が読めないのに『iD』と言ったイギリスのクラブ雑誌を読んだり。
私が住んでいた九州の暗黒街には基本的に男性は
『ヤクザ』
『ヤンキー』
しか居なかった。其処にモッズスーツってのは可也、浮いたが当時は其れが良かった。
スーツをオーダーしたのは18歳の時だった。其れで2着作った。浮かれた。
しかし聴いている音楽は『テクノ』『アシッド・ジャズ』『ノイズ』『フリージャズ』『サイケ』。辛うじて『レア・グルーブ』『ネオGS』は聴いていたけども、どう考えても
『ノイズ』
と
『モッズ』
は相容れない気がする。ノイズ系のライブにモッズを見かけた事は一度もないしなぁ。1年に2回位、一緒に演奏しているデイブ・マクラホン氏はイギリスはマンチェスター出身である。確かに格好はモッズっぽい。と言うか、向こうの普段着なのかも。
だがデイブ氏はモッズやアシッド・ジャズ直撃世代だが、実は
ハードコア・パンク畑出身
である。しかもヴォーガンでベジタリアン。そもそも何でベジタリアンになったか?と聞いたら
「若い頃に短気な自分とか、ヘンテコな自分が嫌で中々、周りに馴染めなかった。で、その頃に『ホニャララ』と言うバンドが好きになって、そのシーン界隈はベジタリアンである事が条件だったんだよね。で、自分はお酒は好きじゃないし、煙草も吸ってなかったから『じゃあ、煙草と菜食主義になれば、この人達と一緒に!』と思ったんだよね」
らしい。この動機が理解不能なんだが、調べてみるとハードコア界隈は一時期はベジタリアンばかりだったんだとか。調べてみるとこう言うのがあった。
『パンクには禁酒、禁薬(タバコも含む)反カジュアルセックス、を実践している、
ストレートエッジ(SxE)というジャンルのハードコアパンクがあります。歌詞には反戦、反人種差別、動物愛護、政治的宗教的な内容等さまざまです。最近はSxEのライフスタイルにヴィーガンが加えられるのが主流となってるようです。興味のある方は聞いてみて下さい。YOUTH OF TODAY GORILA BISKETSなんかが有名です。洋楽ですけど。日本人ではあまりいませんよ。
認知されてないだけかな(^^;)』
(YOUTH OF TODAYのPVらしい)
まぁ知人のHC系の人もベジタリアンだったし、私も一時期、マクロヴィオテックに行きそうになったから判るんだが
>)反カジュアルセックス、を実践している、
が気になる。と言うか引っかかる。
カ ジ ュア ル に セ ッ ク ス 出 来 な く て 何 が パ ン ク じ ゃ い ! ! !
『ドイツ無政府主義ポゴ党(APPD)』を見習え!
ドイツ国内では真っ当な『政党』であり、ある程度の勢力も持っているのだが政見放送がこの有様。
この内容が余りにも「余りにも」で、しかも「余りにも」なので全世界で中継されてしまった。其処で党首であるヴォルフガング・ヴェントラント氏は弁明放送を行ったほどなんだが、弁明放送もこの有様。
ビール片手で、時折、良い呑みっぷり。この政党の政策目標が素晴らしい。
1)失業者が完全な給料を受け取る権利の確立
2)退職年金の代わりに青年に年金を支払うこと
3)義務教育の廃止
4)肉体的性愛のためのセンター設置
5)警察の廃止
6)全ての麻薬及び薬物の合法化
で、立候補した際の公約は
「すべての投票者に無料のビールを提供する」
で、スローガンは
「全ての労働は糞である」
「飲んで、飲んで、ただ飲んだくれる毎日」
である。この政党が日本にあったら私は確実に党員になるんだが。因みに党首のバンドのPVも意味不明で面白かった。
この人が日本の政権をとっていればFUKUSIMAの原発事故は恐らく5秒で収束したに違いない。
まぁ統一されたルールがない事がパンクの良い処で、好きな処でもあり、若干、理解し難い部分でもあるのだが。
・・・あれ?何を書いていたんだっけ?
今日は疲れたのである。話は「靴を買いに行った」と言うだけなのだが話が矢鱈と飛ぶのは
『普通のビジネスシューズが売ってなかった』
からである。昼飯はいつもの様に春雨スープとオニギリだけ。其れで新宿の
『ダイワ靴店』
に普通にビジネスシューズを買いに行った。一足持っているのだが合皮なので足が死ぬんじゃないかと思うほど臭くなるのである。矢張り合皮は駄目だ。何しろコインランドリーで洗える程なんだから。
で、靴を見るがどれも之も『シャープなライン』と言うか一昔前の『メタル系の人』が履いてそうな靴ばかり。
普通の靴が無い
んである。
作業着なんだから別に良いじゃないか、と思いながら嫌悪感が走る。あの系の靴は以前は
『ギャル男』
と呼ばれる民族が愛用していたものである。あの漫画『闇金のうしじまくん』で最初に殺されちゃう『ギャル男』である。
履いてみるが、どうも似合わない。だが白髪交じりの店員は「似合いますよ」と言う。白髪が何を言おうと此方が嫌なんである。幾つか試すが、どうもピンと来ない。
確かに最近のオフィスワークの連中はこう言う靴を履いているのは判る。
「皆さん、好みますよ」
と店員も言う。だが「皆さん」と言う言葉も嫌いである。
靴を選んでいると「頭のおかしいオバサン」が
「あのぉ~、この靴を履いてみたいんですがぁ~、中に何か入っていて履けないんですぅ~」
と「あのテの人々」特有の口調で言う。店員が靴の中に入れているクッションを取って「はいはい」と渡す。すると「やっぱぁ~、これだと云々かんぬん~」と意味不明な理由を言っている。矢張り新宿だと『あのテ』の人々は多い。店員は「はいはい、じゃあ買わないで帰ってくださいね。来ないで下さいね~」と言う。
一つ、クラシックなデザインの靴を見つけたので履いてみるが、其処で店員が『安売り:問屋』でもある『ダイワ靴店』で決めない私に苛々してきたのか意味不明な事を言って来る。
「その靴だと60代の方みたいですよぉ~?硬い人みたいですよ~?貴方は公務員ですかぁ~?オジイサンですかぁ~?」
普通ならば此処でキレて店の棚の一つや二つを蹴り倒すだとか、店員を梶原一騎の娘のようにボコボコにするべきなんだがダイエット中で空腹で怒れなかった。
で、トボトボと帰宅。
どうも『Hungry』と『Anger』は相容れないモノらしい。
で、新宿でプリンターのインクを買い高円寺へ帰宅。其処でフト、フイに「どうせ作業着なんだし、中古だとかアウトレットでも良いのでは?」と思った。
幸い私は『オフィス・ラブ』の予定は無い。
女性が多い職場だが『職場の人』と対峙する時間は1秒でも短い方が良いに決まっている。靴を観て判断されても構わない。
で、古着屋を見るが逆に古着屋においている靴は「ビンテージ」らしい。他人が履きまくった靴の何処が『ビンテージ』なのかサッパリ判らないが(古着屋の店主達の思考回路が未だに理解できない)値も張るし、サイズも無いし、しかもボロボロである。
で、最終的には最近、高円寺に出来た『モード・OFF』と言う『ブックオフ』の系列店で2500円で買った。予算の半分以下である。状態もそこそこだし良かった良かった。
帰宅中、タレントの『千秋』がTVの取材と言うか番組収録をしていた。
どうも高円寺の店を歩いて「お洒落なモン」を探す、みたいな内容らしい。実物を始めて見たが予想以上に小さくてビビった。
「実は小人症なのか?」
と思ったほどである。だが一児の母である。『子ども手当て』は貰っているんだろうか?
高円寺は以前は
『腐ったパンクス』
『ニューウェーブ系の成れの果て』
『勘違いサイケ』
『現役ヒッピー』
『自称:詩人』
『貧乏演劇人』
『大麻を合法に』
『布ナプキン』
『只の貧乏人』
『精神病患者』
しかいなかったのだが、最近はどうも『洒落乙』な街に変貌してきているらしい。上京して高円寺に住んでいた頃は彼方此方に『再開発反対』と言う垂れ幕が掛かっていたのだが、再開発はされなかったが、こうやって
古き良き高円寺
は駆逐されていくのだなぁと思った。オーストラリアと『犬』とか『山羊』の関係みたいなモンで、開発しようとするまいと街も人も全ては腐る。
しかし疲れた。
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