2014年5月22日木曜日

北欧~コペンハーゲンツアー/Asia Hause前編

前日のジャズハウスの疲れもあり、安宿で眠る。






用意されたホテルは高級感はない。宿泊した当日に起きたらシーツに大きな染み。

「え?寝ている間に鼻血とか?」

と思ったら単に染みだった。安宿なんだが一泊1万円以上する。大体の金額が東京の3~4倍だから安宿でも都内だと高級ホテルになる。


昼頃にボンヤリと起きるとトミーからメール。


「今から此処に来てくれ」


とのこと。そう言えば初日のSessionの際にドラムのFrancisが「合気道をやっているんだ。今度、実演公演もするから見てよ」と言っていたのだが場所が判らないので「はははは」と曖昧に答えていたのだが、本当に行くの?って思った。

場所は『世界三大ガッカリ』と言われる


『人魚姫』の前


(これ、実は岡田真澄の叔母がモデルなんだよな)



世界三大ガッカリと言われても世界的な観光名所であることには変わりはなく、観光客達で賑わう。


(観光客達)

(キスしている人も居た)



ホテルで寝惚けながらメールが来て

「今から?」
「今から!」
「マジで?LIVEは20時からじゃないの?」
「兎に角、今から!」

と言う。まだ寝惚けているが場所に向かう。どうやって行ったのか覚えてないのだが。


行くとSAKURA FESTIVALと言うモノが行われていた。


内容は

「日本文化を紹介し、体験して貰う」

と言う感じ。で、人魚姫の前って海で、海の向こう側には工場。海辺で子供達が遊んでいる。

(美少年)


(工場)


(子供達)

(子供達)





然しながらCopenhagenが金持ち国家であることに変わりはなくヨットハーバーもある。日本の漁港だと様にならないが。

(ヨット・・・って無意味な写真だが)


(人魚姫の前でポーズを決めるTOMMY)


私も思えば入国審査では「観光」で来ているので人魚姫の前で撮影。

(内心、恥ずかしかったが)


しかし、『SAKURA FESTIVAL』とは言え桜は殆ど散っているのである。どうも旅行代理店が主催しているもイベントらしいのだが(Copenhagen⇔Asia専門)。因みに私はコートを着ているが、北欧はいつだって寒い。



(散っている桜を前に)



で、この『SAKURA FESTIVAL』って具体的には何か?って言えば大雑把に言えば

①着物着用コーナー
②日本酒販売コーナー
③日本のグッズ(MANGA等)販売コーナー
④日本食販売コーナー

等で成り立っており、大きな野外ステージでは

①合気道の実演
②柔道の実演
③盆踊りの実演
④日本舞踊の実演

等が行われている。合気道の実演ではドラムのFrancisの師匠が出演していたらしい。

で、広場は芝生になっており、前日に話した韓国系デンマーク人と再会。で、彼女と、彼女の家族を紹介して貰う。

で、当然のようにビール

この辺になってくるとビールでは余り酔わなくなってくる。連日連夜、お茶の如く呑むんだから当然といえば当然かも。


広場では皆が日向ぼっこをしながら『三池炭鉱節』を見ている。その韓国系デンマーク人に

「この曲は本当は公害の曲なんだ。昔の日本の工場は月が見えない程、煙を出していた。お陰で公害が起きた。だが、当時は其れが繁栄の象徴だったんだ。酷い曲だ」

と言うと苦笑いしていた。


で、トミーが

「じゃあ、機材や荷物をとってくる。マーメイドの前であとで待ち合わせしよう。16時に落ち合おう」

と言う。

「OK」

と言って、その後、数時間、意味不明なイベントを楽しむと言うか『異邦人』状態。ベンチで「ふぅ」と思っていると老人が話しかけてきた。

「貴方は日本人ですか?」

「YES」

「私は来週、日本に旅行に行くんだけども日本語はとても難しいですね」

「日本語が上手ですね」

「此れで勉強しています」

と『日本語辞典』みたいなものを持っている。

「ほほお」

「日本語は難しいですね」

「デンマーク語も難しいですよ」

「そうですかねえ」

「多分」


思えば確かに日本語は難しい。私はこのブログに関しては可成り、上品と言うか『当たり障りない』文章で書いているつもりなのだが「毒舌」と捉えられているらしいので。

そう言えば『世界三大難しい言語』でアラビア語と並んで日本語らしい。確かに

●謙譲語
●尊敬語
●丁寧語
●普通の会話

は大きな隔たりがある。此れに

●皇族用言語

まで含むと途方も無い。『本音と建前』を前提とし、閉鎖的文化で作ってしまった言語だから糞面倒なんだと思う。

「あなたは・・・Musician?」

「はい。トランペットを吹きます」

「今日、演奏するの?」

「Asiahouseで演奏します。宜しければ来てください」

「貴方の名前は?」

「KO.DO.NAと言う名前で活動しています」

「どう言う意味?」

「大人と子供・・・って言う感じですかね」

「?」

「日本語でAdultが『大人』。Kidsは『子供』です」

「私は『大人』になるのですか?」

「はい。大人です」

「そんなはずはない。私は50~60代だ。老人だ」

「日本では50代では老人とは言いません」

「じゃあ、なんて言うの?」

「オッサン」

「osann?」

「NO,NO.オッサン」


そんな会話を終えてから、ちょいと広場を見る。日本文化と言うかCOOL Japanなのかコスプレしている子も多い。



(リラックマは人気らしい)


(この子は面白かった。母親と来ていたのだが、母親は理解出来ないって感じ。私が「写真撮らせて貰っても良いですか?」と言うと母親が「ほら!アンタの写真撮りたいって人いるでしょ!」と言う感じ。)


(ナルトのコスプレらしい。ジャンプ系は人気らいし)

(普通の人々)

(普通の人々)

(多分、何らかの漫画のコスプレ)

(ちゃんとキメ!のポーズをとってくれた)

(こんな感じで徘徊している)

(Copenhagenコスプレ・シーン)

(何のコスプレなのか不明)


(Copenhagenコスプレ・シーン)


(Copenhagenコスプレ・シーン)



(初音ミクは何処でも人気だ)


(Copenhagenコスプレ・シーン)

(Copenhagenコスプレ・シーン)


(之はよく分からない)



全体的に恐らく10代の子が多いって感じである。中学生とか。だが、コスプレ文化が伝わっているだけで、まだ

『BL』
『腐女子』
『うしじまいい肉』系

は来てないらしい。BLと言ってもデンマークでは同性愛者の結婚が認められているのでBLと言う観念が成り立たないのかもしれないが。

で、最後は矢張りビールが水よりも安い国なので、10代の癖に酔っ払ってステージで踊っている。


(踊ってます)


(酔っ払ってます)

(お姫様も踊っています)


「皆、処女なんだろうなぁ」と思った。日本のコスプレイヤーは『ヤリマン』『ヤリチン』率が高いらしいが、Copenhagenコスプレ文化は多分、まだ処女・童貞率が高そうな気がする。
ってか13歳位だもんなぁ。

そう言えばTPの部品を買うために街を歩いていたら、こう言う店もあったし。









丁度、この時期に国立美術館では『日本展』が開かれていたらしい。プリクラとか。私は行かなかったが(高いんだよね。何もかもが)

しかし、考えてみると『コスプレ』って元々は風俗の『コスチューム・プレイ』の略語なんだよな。80年代後半~90年代にかけて『コスチューム・プレイ』と言う性風俗の楽しみ方があり、主に女性が警察官やOLの格好をする、と言うモノ。
中には性風俗ではなく男性が『軍人』とかそう言う格好をして『調教』ってのもあったらしい。
中島らもが生前、書いたモノには

「女装して編み物をしている処を軍服姿の女性に『お前は編み物が下手だ!』と罵られないと興奮しない」

と言う人がいたらしいが、その人はどうしているんだろうか。


しかし、性風俗のネーミングがPOPカルチャーになるのは『パンパン・ガール』が後に女性ファッションに強烈なインパクトを与えたようなもんなんだろうか。





もう少し奥に行くと子供相手に

『相撲体験コーナー』


がある。子供に『相撲のキグルミ』を着せて相撲をやらせる、というもの。





で、中央にいる空手なのか柔道なのか分からないが、男性が「イチ、ニー、サーン、ハジメェー」と長閑な声で行司をやる。とても可愛い感じだったので録画してしまったほどである。








子供が「ッキャッキャ」って言う声には敵わない。どんな音楽家も子供の声には敵わない、って気がする。
100人編成のオーケストラも1人の子供の声には圧倒的に負ける。
之に異論がある人がいたら、その人は音楽の事をよく知らないか、馬鹿か、って気がする。

『相撲体験コーナー』では相撲のキグルミは防具で、首、頭も打たないように(マットも柔らかい)している。
笑い転げているのは私である。


で、戻ってみて一番、ビックリしたのは日陰の一角でパンクスと言うか、矢張りヨーロッパなのでテクノ系と言うか、そう言う『ジャンクな若者』がラジカセを持ってきて音楽とビールで盛り上がっているのだけども、その時の音楽が

『きゃりーぱみゅぱみゅ』

だったのである!





まさか日本から何千キロも離れた処で『きゃりーぱみゅぱみゅ』を聴くことになるとは思わなかった。
しかし、パフュームじゃなくて『きゃりーぱみゅぱみゅ』って言うのが海外では受けているんだろうなぁ・・・と言うか。

そう言えばTOMMYに聴くと「日本の漫画はSexyだし良いよね」らしい。あと、海外で知られているミュージシャンは私が之まで聴いた中では

①坂本龍一
②灰野敬二
③メルツバウ
④インキャパシタンツ

だったのだがTOMMYだと『Yellow Magic Orchestra』であり(彼がアナログ・シンサイザーを好むからかもしれないが)、そしてCopenhagenの若年層(多分、学生~高校生)にとっては『きゃりーぱみゅぱみゅ』なの

『かもしれない』

。ちょっと、ビックリだった。



しかし、TOMMYから連絡がない。海辺で子供に混じって石を投げたり、寝転がったり、25DDKもする街頭コーヒーを買って(18DDK=450円)飲んだりしていてたのだが、道路を見るとドカスカとした音楽を流しながら来るバスがいる。

当日は祝日と言うか休みだった事もあり結婚式が多いんだとか。で、恐らく新郎の友人達が礼服を着て飲み潰れながら「いぇーい!」と喚いている。
で、バスが止まって皆、降りてきて

『立ち小便』

をしていた。デンマーク人は礼儀正しく、シャイで・・・と聞くのだがタガが外れると違うのだろう。
そう言えば韓国も儒教の国だが、呑むと激しいし、日本だって酒の席では無礼講、と言う妙な礼儀があったりするし。
何ていうか『礼節』に煩い国程、タガが外れる時の激しさが違うのかも。


で、ヌーボーと待っているとTOMMYに「まだ?人魚姫の前で待っているよ」とメールすると「会場に来てくれ」と返信。

会場まで近いようでもあるが、場所が分からない。大抵の旅行ガイドブックには「海外では無料WI-FIが沢山あります」とあるのだが

大抵は嘘である。

無料WI-FIなんてコペンハーゲンでは地下鉄くらいしかなかった。NYもそうだったし、ソウルも同じく。旅行ガイドブックを書いている奴は何者なんだ。

地図もないので『禁じ手』だった『タクシー』を使った。運よく捕まえる事が出来たので(コペンハーゲンではタクシーを拾う事が出来るのは大抵は駅程度らしい)会場へ。

38デンマーククローネで済んだので良かった。


続きは次回(長過ぎるしね)



















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