2015年12月31日木曜日

皆様、お疲れ様でした。

皆様、今年はお世話になりました。
2015年はいつも同じように波乱万丈でした。
中で六本木スーパーデラックスから西麻布BULLETSに主戦場を移すにあたって、色々な人のアドバイスやご意見を頂き、助かりました。
その後の出演者も豪華ラインナップで誠にお世話になりました。
今年はau、NTT、現在、と仕事は何と3回しか変えてない!
一時期は毎月のように仕事が変わっていたのに!
何とかなっています。
2015年にお世話になった方々へ。2014年にお世話になった方々へ。2013年にお世話になった方々へ。00年から今までにお世話になった方々へ。
年末年始は区切りでしかありません。
今後とも宜しくお願いします。
良いお年をお過ごしください。


2015年12月30日水曜日

「パパ、ぎょう虫検査手伝って!」登校前、ぎょう虫検査を一人じゃ出来ない●学生の娘は、お母さんがいないから、父親である私の目の前で四つん這いになりお尻を丸出しにして恥ずかしそうに待っている。娘にもかかわらずその姿を見て勃起してしまった私は・・・

何年も前だがビデオオンデマンドと言うか、インターネットでレンタルビデオ!と言う会社で働いていた。

レンタルDVDって先進国だと日本だけで、NYに行った時に思ったのが

『本屋』
『CD屋』
『レンタルDVD』

の店が全くなかった事に軽く驚いた。

皆、ネットでダウンロードして観るらしい。
確かに延滞しているうえにバックレられるリスクを考えるとレンタルDVD店が成立する日本は、『国民性』なのだろう。

光回線やADSL回線が貧弱な時代だったので、顧客の自宅の配線図をアスキーアートのようにログに残していた。
その為、私のタイピング速度は桁外れに早かった。

海外での初ライブが決まりかけており、丁度、鬱々と仕事をしていた時期だった。
県外に行くのも嫌な私が国境を越えるなんて!と憂鬱になっていた。



そこへ。

日本語が何とか話せる、と言う感じの人が電話してきた。内容は

「料金はどうなっているのか?」
「無料期間はまだ残っているのか?」

だった。
検索すると中近東系の人だった。
無料期間は過ぎている事と、料金は3万円近い事を伝える。

「28984円です」
「・・・?」
「ニーハチ、キューハチ、ヨン、円です」

と言うと、流石に事の自体を把握したらしく電話の向こうで顔面蒼白になっている。

私も「そもそも3万近くも映画を買うって、どうなっているんだ?」
と思ったら全て


『アダルトコンテンツ』


だった。

やはり中近東と言う戒律が厳しい国から来た男性にすれば日本のAVは

「死ぬほどCOOOOOLなJAPAN」

なんだろうか。

もう、無茶苦茶に買っていた。全タイトルを買ったんじゃないか?って言う有様。


中でも笑いそうになったのはタイトルである。大抵は「熟女が云々」とか内容がタイトルだったりするのだが、内容を詳細に書きすぎてしまい、其れをタイトルにしてしまっていて、しかし、内容が滑稽無糖になっている作品である。










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『「パパ、ぎょう虫検査手伝って!」登校前、ぎょう虫検査を一人じゃ出来ない●学生の娘は、お母さんがいないから、父親である私の目の前で四つん這いになりお尻を丸出しにして恥ずかしそうに待っている。娘にもかかわらずその姿を見て勃起してしまった私は・・・」
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http://www.dmm.co.jp/mono/dvd/-/detail/=/cid=1hunt755/






此れがタイトルなのである。

「これ、作品の内容そのものじゃん!」

なのだが、其れ以前に『ぎょう虫検査』って沖縄を除いて殆ど実施していない。

って言うか、父親に頼むか?
って言うか、タイトルが長すぎないか?
例えば私が何かの都合で、この作品を入手せざるを得ない事態になり、TUTAYAとかのAVコーナーで、この作品を探す事になったとする。

大型店のため品揃えは良いのだが、作品が沢山ありすぎて探せない。


致し方がなく店舗のスタッフに聴く。

「作品名を教えてください」

と言われて私は

「作品名ですか・・・。えーっと、『「パパ、ぎょう虫検査手伝って!」登校前、ぎょう虫検査を一人じゃ出来ない●学生の娘は、お母さんがいないから、父親である私の目の前で四つん這いになりお尻を丸出しにして恥ずかしそうに待っている。娘にもかかわらずその姿を見て勃起してしまった私は・・・』です」

「え?パパ、ですよね。『パパはなんでも知っている』と言う作品が御座いますが、此方でよろしいですか?」

「いや、あの」

「はい?」

「それって大昔のアメリカのテレビドラマですよね?探しているのはドラマじゃないんですよ」

「失礼しました。では、再度、作品名をお伺い出来ますか?」

大抵、こう言う事になるのは店舗スタッフが女性の場合だ。
私にも羞恥心はある。

「・・・はい・・・。えーっと、『「パパ、ぎょう虫検査手伝って!」登校前、ぎょう虫検査を一人じゃ出来ない●学生の娘は、お母さんがいないから、父親である私の目の前で四つん這いになりお尻を丸出しにして恥ずかしそうに待っている。娘にもかかわらずその姿を見て勃起してしまった私は・・・』です」

「作品タイトルは『パパ、海中探査を手伝って』で宜しいでしょうか?」

「・・・・あの、『海中探査』ではなく『ぎょう虫検査』です」

「えーっと、『パパはぎょう虫検査実施中』でしたっけ?」

「いえ!『パパ!ぎょう虫検査を手伝って』です」

「ぎょう虫についてのビデオですか?」

「いや、あの・・・成人向けの作品なんですが・・・」

「其れですとBBCのドキュメンタリー映像で『人に寄生する生き物』がありますが、お探しの作品は此方で宜しいですか?」

「いや、成人向けと言ってもBBCじゃないんですよ!」

「・・・と言いますと?」

「いや、ですから・・・男性向けの・・・」

「・・・そうですか」

「はい・・・」

「失礼しました。では、再度、作品名をお伺い出来ますか?」

「・・・え!もう一度、言うんですか?」

「はい。作品名で私どもも管理しておりますので・・・」

「『「パパ、ぎょう虫検査手伝って!」登校前、ぎょう虫検査を一人じゃ出来ない●学生の娘は、お母さんがいないから、父親である私の目の前で四つん這いになりお尻を丸出しにして恥ずかしそうに待っている。娘にもかかわらずその姿を見て勃起してしまった私は・・・』です」

「あの、お客様。再度、ゆっくりと言って頂けますか?タイトル名が長いので・・・」



私の後ろにはカップルや、子供が並んでいるののである。
彼等の手には『アナと雪の女王』だとか『妖怪ウォッチ』が握られているのである。

ぎょう虫検査だとか、お尻を丸出しだとか、勃起など言っているのは私だけだ。


「えーっと、お客様。お声が小さいのでもう少し大きな声で仰って頂けますか?」


人の目を気にして小声で言っていたのが裏目に出てしまい、再度、作品タイトルを言う羽目になる。

後ろで子供が「ねー、ぎょう虫検査とか勃起ってなーに?」と母親に尋ねている。

早稲田大学のカップルがクスクスと笑っている。早稲田のカップルの手には『余命一ヶ月の花嫁』とか『グーグーだって猫である』なんぞを借りようとしているのである。


私は心臓移植を控えた妹の為に『「パパ、ぎょう虫検査手伝って!」登校前、ぎょう虫検査を一人じゃ出来ない●学生の娘は、お母さんがいないから、父親である私の目の前で四つん這いになりお尻を丸出しにして恥ずかしそうに待っている。娘にもかかわらずその姿を見て勃起してしまった私は・・・」なんて言う作品を入手しなくてはならないのである。



この作品がなければ妹の心臓移植が上手くいかないのだ。

背には腹は変えられないが、一般論として自殺すべき羞恥心が私を襲う。

TUTAYAは五月蝿いBGMが流れている。

「あの、お客様。大変、申し訳御座いませんが再度、作品名をお伺いできますか?」

私は嫌な汗をかきながら、TUTAYAのカウンターで何度も何度も上記の作品タイトルを連呼しているのである。

此れが悲劇でなくてなんであろう。
そんな事を思った08年。

00年代は遠くになりにけり。




2015年11月28日土曜日

七尾旅人が1人目の戦死者に、驚愕の「特殊ワンマン」で3時間ノンストップ熱演

このライブで七尾が扮している「兵士A」は、近い将来数十年ぶりに1人目の戦死者となる自衛官、または日本国軍兵士という設定。彼はMCや休憩を入れずに曲を演奏し続け、歌と朗読だけで「兵士A」の物語を紡いでいく。序盤は「Aくんが生まれ、そして死ぬまで」というテーマでストーリーが進行。寂れた炭田の村に建った原子力発電所が東京オリンピックや大阪万博に希望の光を灯したことや、戦争を生き延びて原発で働いていた父親の死、震災による津波に村が飲み込まれていく様子など、1人の人物の人生を時代に沿って伝えながら、七尾は「この光を美しいものに変えなくては 僕らの光に変えなくては」と歌い続ける。観客はその物語に引きこまれ、黙ってじっと七尾のパフォーマンスに見入っていた。
http://natalie.mu/music/news/167246

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「ダサいな」

「嘘くさいな」
「嘘ついてんじゃねぇよ」
「歌じゃなくてブログでやれよ。ビレバンの常連のガキ相手に商売してんじゃねぇよ」
と言う言葉しか出てこないんだけど、この感情は正しいと思う。
こんな糞なパフォーマンスは国会議事堂前とかでやってくれ、と思う。
七尾旅人風情に戦争だとかを語る(パフォーマンス?)ほど戦争~紛争~内乱は簡単な問題じゃない。
所詮は七尾旅人。ビレッジ・バンガードとか下北沢の糞田舎から来た糞田舎者と、ガキから金を毟れる、と思い込んでいるオーガナイザーの為だけに歌ってりゃ良いんだよ。
3時間ノンストップ?長渕は24時間やったぞ?
中央線沿い、と言う気がするな。ってか中央線沿いの末裔。

2015年11月16日月曜日

フランス同時多発テロと、


facebookで朝、起きたらフランスの国旗をプロフにしている人が多くて驚いた。
何だか馬鹿げているなぁと思う。
胡散臭いんだよな。
ちょっと真面目に書こうと思う。


SNSのプロフを三分割する以前に、って言う気がする。

プロフを三分割にしている人って、非常に単純な『感情論』なんだよな。

①遠い異国の地の『白人様』が無頼漢に殺された

②可哀相ですね。

③ISがやったらしいですね。

④可哀相ですね。

って言う。

これと同じ事は311でもそうだった。

①トーホクが津波で流されましたね

②可哀相ですね

③キーズナ~

と言うか。感情論以前の問題で、マスコミが用意した

『あらかじめ用意された感情』

と言う気がする。例えばiponeなんて皆、必要としてないワケだよな。iponeが本当に必要な人なんて、そんなに沢山いるわけではない。

ただ、アップル社の広告の巧さにより皆の『必要である』ではなく

『欲しい』

と言う感情が喚起されるわけだよな。

広告ってのは、そう言うもんである。『1980円』とか、2000円だと躊躇するが1980円だと良いかな?欲しいかな?みたいな。

100円均一に言って必要じゃない物も買ってしまうような。

で、フランス国旗にするアプリケーションは

「フランスで行われたテロ行為に対しての『可哀相』と言う感情」

の為に作られている。

此れは広告であり、商用であり、感情ですらないんだよな。

「フランスで行われたテロ行為に対しての『可哀相』と思っているように周囲にアピールする為の感情」

と言うか。だから、アピールであってフランスともテロともISとも何の関係もない。


フランスの一件に関して、少し考えて欲しい。


あのテロ事件は何か?って。


あのテロは何処から始まっているのか?って。

2001年にアメリカ同時多発テロ(911)が起きたよな。

あの頃からネットが普及した事もあり、アメリカと中東の関係ってのが露見したと思うんだけども、911以降から今に至るまで実は

『第三次世界大戦』

が開戦しているんだよな。アニメの設定みたいな話だけども、ホンとに。

「なんで?」

と思う人もいるかも知れないけど、第一世界大戦も実は何時からが第一次世界大戦なのか?そして何故、第一世界大戦となったのか?って未だに分かってないんだよな。

しかし、世紀ごとに戦争の『やり方』は違う。18世紀の戦争と、20世紀の戦争と、21世紀の戦争。

全部、違う。

一般的な(WW1以前)戦争って割と単純なモノで国と国が総力戦で戦って、その国の首都を歩兵部隊が陥落させたら勝ち!である。

つまり『将棋』と同じだ。

国の首都、または王の首をとれば良い。

此れが変わったのはWW1~WW2なんだよな。

一番の例がベトナム戦争で。誰も勝ってない。誰も負けてない。
もっと言えばWW2直後の朝鮮戦争も首都を両軍とも首都を陥落させる事が出来ず、無意味な国境を作っただけである。


ただ。


20世紀後半から21世紀の戦争ってアメリカ主導で行われている。20世紀はソ連と言うのがいたけども、アメリカにとって『戦争』ってのは血液とか心臓とか、その位、大事なものなんだよな。

戦争は経済の延長ではなく、経済が戦争であり、戦争が経済である。

資本主義社会ってのは、大雑把に言うと「金を回し続ける事」なんだよな。

ケインズ的と言うか新自由主義としては、そうなんだよ。

借金しようが、借金でクビが回らなくて自殺しようが、違法・合法問わず、『金を使い続ける(回し続ける)』と言う意味で、新自由主義社会としては『善』となる。

これが現在の戦争、テロ、経済の大前提である。

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今更ながら書くが、戦争・テロ・天変地異と言った正直、人為の届かない事象に関しては感情論は無駄だと思う。
無駄、と言うか感情で語るべき事ではないし、寧ろ冷酷で残酷な考え方をするしか手立てはない。

そして、そうする事でしか物事を捕らえる事は出来ない。
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911以降のアメリカにとって中東と言うのは経済をフル回転させるのに、とても良い相手である。

冷戦時代はソ連が居たので代理戦争として、中南米やアフリカ、中東で暴れる事が出来たが911、もっと言えばイラン・イラク戦争の頃からでも良いのだけども、

『ソ連』

と言う敵国を条件にしなくても良くなった。

再度、言うけども戦争は経済だ。

アメリカは借金大国だけども、ケインズ主義なので借金してもOK。

で、南米のショボい国みたいに崩壊すると戦争が終わってしまう→経済が回らなくなる、と言った具合に。


ところがアメリカにとって中東って殆ど永遠に、と言って良いほどジャレ合える。

まるで恋人の如く、と言う按配で只管、部隊を送っている。
中東に米軍なり、欧米の軍隊がいなかった時期があるのか?と思うほどで。

911が2001年。で、未だに、だ。

キリスト教圏としてはイスラム教は異教であり、イスラム教にすれば連中は異教徒。

フセインを殺し、ラディンを殺し、カダフィを殺し。

それでも米国にすれば『中東のイスラム教徒』と言うだけで十分、殺害の理由になる。

永久戦争と言うのが現状、新自由主義にとっての大原則になってしまっている。

それが中東と米国に関係性である。

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ISISのフランス同時多発テロに関しては正直、

『第三次世界大戦勃発』

と言う気がする。少なくとも50年後の歴史書には書かれるだろうな、と。

国と国が国境沿いで殴りあうのではなく、国家と個と言う戦争になったんだと思う。


「第三次世界大戦は核戦争」


と言うのが大昔のSF/ファンタジーだったが(AKIRAみたいに)、実際には戦争って効率重視なので

「じゃ、テロの方がメリットとデメリットを考えると良くない?」

となるのが当然だろうな、と。


それと、此れまでの『イスラム過激派組織』と『ISIS』は本質的に全く違う組織と、行動理念と構成員でさ。

日本人でもISISに入隊しようとして捕まった奴がいたけども、ISISが特種なところは

『世界中から構成員を集めている』

と言う所なんだよな。非常にオープン、と言うか。特に欧米~欧州の構成員が多いのも特徴。


此れってどう言う事か?って言えばさ。


ってか分かり易く言えばISって日本で言えば『在特会』みたいなモンなんだよな。

『在特会』のメンバーって矢張り

①モテない

②仕事がない

③自我が脆い

と言うか。『在特会』じゃなくて『しばき隊』も左翼も同じなんだけどさ。


社会に対してor世界に対して「NON」を叩き付けるには、世界は複雑になり過ぎた。

この世界を云々したい、と言う思いは誰もが持っているモノだが、ロックやラップは紀元前の話になってしまった。

何て言うかな。

「そう言う思いや感情」

を既に音楽や芸術、宗教と言うモノが救い上げられなくなっている。

日本もそうだけども、世界レベルでそうなんだろうな、と。


国が衰えてくると、極端な右翼が登場する。

KKK、ネオナチ、在特会とか。

今は世界が衰えているんだと思う。


何でそんな事を思うか?って言うとさ。

『秋葉原通り魔事件』が起きた際に「若しかしたら犯人は俺だったかも」と私『も』思ったから。

そう思った人は沢山いる。

『通り魔』と言うが実際には『超個人的なテロ行為』なのだから。

フランス同時多発テロを知って、友人と話したのだけども、テロリストの狙った場所が非常にピンポイント過ぎる、と言うか、凄く効果的な場所を狙ってんだよな。

レストランとかもヤラれちゃったけど、フランスは外食が高いから特別な事(デートとか、お祝いとか)がない限りはレストランなんぞ行かないし、行けない。

だから犯人、または計画を立てた連中はパリ~フランスの地理や観光スポット、ちょっと洒落た場所を知っている人なんだよな。
地元民しか知らないような店とか。


どんな連中か?って言えば、渋谷でハロウィンで大騒ぎ出来ない連中、と言うか。サッカーのワールドカップで泣きながら応援する事が『出来ない』連中と言うか。


同時に思ったのは『自分がISだったとして、自分だったら何処を狙うか?』とも考えた。


私も社会の底辺人なので、渋谷でハロウィンは楽しめないし、サッカーにも興味がないし、EDMで楽しめないし、フジロックで泣くワケでもないし。

ただ、私がテロを起こしていない理由は『自分で音楽をやっていて、その音楽で自分のドグマを昇華出来ているから』と言うだけである。


ホンッと、それだけって気がする。
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日本のテロやクーデターが上手く行った事って『大化の改新』だけなんだよな。

それ以降は何故、駄目か?って言うと日本人が起こすテロって自滅するんだよな。

226事件にせよ、連合赤軍にせよ、ある種、『反抗期』と言うか。

226事件の終結なんて「天皇の為に!」と立ち上がったら、天皇自身がブチ切れて怒られたから自滅って言う按配だし、連合赤軍に関しては最終的に内乱で終わるんだよな。

で、オウム真理教事件に関しては良い線だったけども、日本のテロ(内乱)に関しては

「帰る場所が確保されている」

と言う処なんだよな。それが保障されない時点でテロ活動すら起きない。オウムにせよ、連合赤軍にせよ、組織や教団、と言った『帰る場所』がある。

だからこそ『派遣切り』の際にテロも何も起きず、黙々と違法労働をしていたのは、日払い派遣の子達に『帰る場所』がなかったから、と言う気がしないでもない。

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ISと欧米~欧州は今後、どうするのかな?と言う気がする。

ISは一時期、処刑動画を趣味の如くUPしていた。見た事がある人なら分かると思うのだけど、『イラク日本人青年殺害事件』みたいな素人仕事じゃないんだよな。

処刑動画に関しては結構、耐性がある私でも可也、キツい内容で。

シリアルキラーどころの騒ぎじゃないんだよな。

で、無茶苦茶な殺し方をするんだけども、其れをプロ用カメラ4台とか水中カメラまで使ってアピールする。

「こりゃ、連中、ぶっ飛んでるわ・・・」

と思う。


古今東西、『大量虐殺』は付き物だが『大量虐殺』『虐殺』中の兵士って、既に狂ってんだよな。恐らく兵士達も余り覚えてないんじゃないか?って位に。

そうそう、簡単に人間は人間を殺しまくる事は出来ない。

論理と言うより、僅かに残っている本能の部分で。


ISって、そう言う『虐殺中の兵士』みたいな狂いっぷりを維持しているんだよな。

だから『狂人VS論理』と言うか。

もしも欧州&欧米VSイスラム国(IS)が本気で戦う、となると、とてもじゃないが想像が付かない。

で、ISが倒れるとする。物量や兵力で前線にいるIS兵士を潰そうと思えば難しい事ではないだろう。

ただ、ISって非常に緩いネットワークの組織なんだよな。


デンマークでショートツアーをして、数ヵ月後。


私が泊まっていたホテルの200m先でISが自爆テロをやって15人が死んだ。

「フランスがシリアに空爆しているから、私達もフランスに報復したのだ」

とISは言うが、じゃ、デンマークは?となる。

デンマーク軍はシリア内戦に『一応』程度に参加しているだけで。と言うか、デンマーク軍なんて、恐らく日本の海上警備隊程度の組織である。

で、シリア内戦に参戦している国はアメリカ軍、ロシア軍、イギリス軍、オーストラリア軍、カナダ軍、フランス軍、ドイツ軍、オランダ軍、デンマーク軍、
ベルギー軍、イラク軍、サウジアラビア軍、UAE軍、シリア軍、トルコ軍、キューバ軍、イラン革命防衛隊、自由シリア軍、ヌスラ戦線(アルカイダ系)、ヒズボラ、イスラム国、クルド民主統一党、ペシュメルガ(イラクのクルド人部隊。

もう、何処がメインなのかさっぱり分からない程。

もう、第三次世界大戦じゃなかったら何なんだ。

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「テロしたい人ぉー!」

「はーい!」

「どこでやる?」

「じゃ、コペンハーゲンで。俺、コペンハーゲンにちょっと住んでいたんで」

「じゃ、オッケー」

「じゃ、俺達もなんかやろうぜ」

「フランスとかどう?」

「あ、俺、フランス人だから詳しいよ」

「じゃ、やるか」
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みたいな。

シリアを空爆しまくればISが消えるか?ってワケでもない。シリアの何処にいるのかも判らないし、緩いネットワークだから絨毯爆撃とか核を使ってもISを根本的に潰すのは可也、難しい。


新自由主義から零れ落ちる人ってのはいる。



マルクス的に言えば新自由主義が加速して頂点を迎えるの同時に其れが終焉となり、新しい時代(マルクス主義)が始まる、となっているのだが、現状、極端な格差社会、それと其の格差の『下』の連中が新時代の戦争を起こしている、と言う有様。


フランス人が128人死んだ。で、350人以上が重軽傷。
350人の中には一生、歩けなくなった人や片腕が吹き飛んだ人もいるだろう。

それ以前にシリアの死者は積み重ねれば高尾山くらいの高さに出来るが。



国家、社会、経済、格差から零れ落ちる人がいて。

其れを救い上げるのがアート、音楽、宗教の役割で。

フランス人が可哀相、可哀相・・・と言う以前に、それを起こした連中を掬い取れなかったアート、音楽、宗教の責任なんである。


フランス人を殺した、シリアからの難民を作り出したのは『アート』『音楽』『宗教』『演劇』『文学』に関わっている人々なのだ。


2015年10月11日日曜日

劇場版 境界の彼方 -I'LL BE HERE-/本当のエンディング

『劇場版 境界の彼方 -I'LL BE HERE-』と言うアニメ映画を観た。






この辺になるとFACEBOOKでは誰も判らないので共感されようがない。何しろフレンドの大半は私より年上か同世代(30代~60代)。

アニメなんぞは観ないのである。

私も普段は観ないので

『AKIRA』

『オネアミスの翼』

『紅の豚』

以来、初めて見る、と言う感じである。
思えば放映当時から話題だった『エヴァンゲリオン』も観てないんだよな。


切欠は『邪宗門』と言う世田谷の喫茶店に行った事である。


森茉莉とかが執筆活動をする為に屯していた場所らしい。アンティークな店なんだが、其処が

『境界の彼方』

と言うアニメの聖地になっている、と言う。



そんなワケでYOUTUBEを駄目元で探してみたらTV放送分が全てUPされていた。
調べてみると2013年にTV放送開始なので、2年前なのである。


で、観てみる。


朝4時まで掛けて観てみたのだが正直、面白かった。『AKIRA』『甲殻機動隊』『オネアミスの翼』で止まっている私にすれば、可也、新鮮だった、と言うか。


ジブリ解散後は『京都アニメーション』と言うのがアニメの牙城らしい。


過去に『けいおん!』のアニメでヒットしている。思えば『けいおん!』の経済効果は凄まじくて女子高生がギターやベースをもって軽音部に入る姿は全国レベルだったと思う。

因みに私が『けいおん!』について知っている事は、こう言う動画がYOUTUBEにUPされている事程度である。




で、『境界の彼方』だがブログで散々書いたのだが、劇場版があるらしい。

そんなワケでTUTAYAの会員になり、レンタル・リリースされた朝一で借りに言った。

「ハッピーエンドで終わってんじゃねーよ!!!」

と激憤した内容ではあるが、ハッピーエンドがライトノベルのお約束なんだから仕方がない。

ただ、この『境界の彼方』の魅力は戦闘シーンではなく


『人間模様』


である。戦闘シーンが後半に掛けて多くなるのが可也、嫌だった。


「うりゃー!」

「うぉー!」

とか「うるさいねん!」と言うか。一話目からエンディングに向かうまで、が面白い・・・と個人的に思った。


「劇場版だと、そう言うモノはないだろう・・・」

と期待しながらDVDを借りる。




『過去編』『未来編』の2枚組。



過去編と言う位だから登場人物たちが幼い頃とかなのかな?と思いながら観ると

「TV放映分を繋ぎ合わせただけ!」


と言う代物。最後の3分位が新規に作った動画で、延々と過去に見たものが流れるだけである。


「・・・これを本当に劇場で放映したのか?」


と思ったほどで。激憤したのだが、こう言う「TVでヒットして、劇場用になったアニメ」はTV放送のダイジェストが劇場用として公開される事が常らしい。


まぁ、良い。とりあえず『未来編』だ。


①記憶喪失で云々かんぬん

②TV放送分で有耶無耶になっていた部分の解明

③主人公と栗山未来の絆


と言うモンなんだが、劇場版は多少は金が掛かっている為なのか桜のシーンは良かった。










ただ、台詞は可也、弱い。人間ドラマとして描くにしては台詞の弱さが、どうしても気になる。

こう言う作品を観るのは10数年ぶりなので、此れが現在のアニメのデフォなのかも知れないが、ドラマツルギーとして厳しいモノがある。


で、最後は古典的にハッピーエンド。



もう、このブログを読む人は多分、劇場版を観た人しか読まないと思うし、観てない人は何を描いているのか判らないだろうから、好き勝手に書くんだけどさ。

この映画が良かったor悪かった、と言うのはブログも多数ある事だし、勝手に検索して読んでくれ、となる。個人的には『微妙』な感じである。
ただ、TV放送の『ラスト』と言う流れで観ると、悪くはないのかも知れない。


個人的な疑問点が幾つかある。多くの人が抱いている疑問点ではない。

私個人の疑問点である。

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栗山未来と神原秋人は男女交際→同棲するシーンがラストに少し出るが『同棲』『男女交際』となると、10代なので当然、SEXするワケだよな。
そうすると、だ。
栗山未来ってのは『呪われた血』の持ち主で、その血に触れるとあらゆる動植物が朽ち果てる程。実際に不死身の神原秋人ですら、可也のダメージを食らう。
で、当然だが栗山未来は『処女』だろう。
あれで『非処女』だったら、逆に凄い。つまり神原秋人は栗山未来の処女を奪うわけだよな。
その際の出血に関しては、

どうなんだろうか?

突っ込んだ瞬間に「ギャー!」となるんだろうか。ペニスに食らうダメージって相当なモンで。
この辺はどうなんだ?
(これ、描いたのは誰だよ)







栗山未来は『呪われた血』の持ち主である。で、しかも女性である。設定年齢としては16~17歳と言う事になっている。
当然、丁寧な言い方をすると『お月様の日』、ありていに言えば『生理』があるわけだよな。
その際の出血に関しては、どうなるんだろうか?
劇中では『手から血を出して、武器にする』のだが、生理中は

『股座から血を出して武器を出す』

と言う事になるんだろうか?





名瀬泉に妖魔を(依頼されて)植えつけるのは藤真弥勒と言う人物だが、術中に

「貴女は・・・美しい・・・」

と言うんだよな。当時の名瀬泉の年齢を考えると、まだ10代後半。此の二人は『デキて』いたんだろうか?
だからこそ、再会の際に「はじめまして」と言う牽制のような台詞があるのか?
名瀬泉の設定年齢はTV放送分で確認すると23歳らしい。
地方都市でああ言うファッションは処女では難しい。って事は藤真弥勒に処女を捧げた、って言う設定なんだろうか。





神原秋人は半妖で、人間の部分が弱ると『妖夢』の部分が前面に出てきてしまい、大暴れするのだが(その一撃は核攻撃並み)、人間の部分がOKであれば普通の社会生活を送る事が出来る・・・と言う設定。
で、老人介護をしていた過去がある私としては

「じゃあ、こいつ、中年以降になったりボケたら、どーなるの?」

と言う疑問符が。こいつの介護は誰がやるんだ?ボケなくても
『インフルエンザ』
『虫歯』
『風邪』
『下痢』
『ノイローゼ』
になると、非常に不味い気もする。







栗山未来と神原秋人は同棲する、と言うか高校生なのだが「一生、一緒にいて下さい」的なプロポーズをするんだよな。
だが、地方に住んでいて、神原秋人にせよ栗山未来が『大学進学』となるのだろうか。
ってか、10代で

『処女&童貞』

で結婚とか最悪の組合せじゃないか。

「こ・・・此処に入れれば良いんだよね・・・?」

「そそそそ!そんな事、私が知るワケないじゃないですか!不愉快です!」

「だって・・・ぼ、僕も初めてだから・・・」

「私だって・・・不愉快です!」

「あれ?濡れてる・・・?栗山さん、此処、何にか濡れているけど?」

「不愉快です!」

「じゃあ、此処に・・・」

「先輩!そそそそその・・・・その・・・・」

「なに?栗山さん」

「あの、あの、あの・・・ゴゴゴゴゴ・・・ご・・・む」

「え?」

「行き成り、普通に入れちゃうんですか?!」

「あ、コンドームか」

「不愉快です!」

と10代なりに快楽を追求した結果(大体、高校生カップルがやる事はSEX以外ない)、二人は進学せずに就職するんだろうか。

リアルに考えると彼等・彼女達が住んでいるのは『田舎』である。こう言う田舎で『高卒』が就職出来る処は

『テレアポ』

『生命保険の勧誘』

『工場』

『建設現場』

『老人介護』

位しかない。いや、マジでそーだから。工業高校とか商業高校でもない限り就職先は厳しい。


じゃ、名瀬家が神原秋人を保護観察対象にしている上に、栗山未来には借りがあるので当面の生活費等は工面するのだろうか。

「貧乏を苦にして妖魔になられたんじゃたまったもんじゃない」

とか。栗山未来は妖魔を殺す事で生活費は稼げるが(モデル業もやるが)、神原秋人はどうなるんだ?ってか、此れまでどうしていたんだろうか。



栗山未来は家賃、食費に困るほどの貧乏女である。その貧困の理由が

『盆栽に掛かる費用』



となっている。だが、盆栽に掛かる費用を調べてみても数万円とかではない。大体、年寄りの趣味なので、そんなに金が掛かるとは思えない。

で、栗山未来は名瀬家から依頼を受けて神原秋人を殺す為に派遣されてきたワケだよな。そのギャラは前金ではなかったんだろうか。

殺す、となると可也、ハードな仕事なワケで100万、200万じゃ済まない話である(実際、名瀬泉が手を下していない事から、其れが途方もない業務である事は判る)。

其の辺は、ってか経済的な部分はどうなっているだろうか。例えばヤクザだと人を殺すのに1千万円が相場らしいんだよな。あとはオプション費用等もあるだろうが。

仮に1千万円だとしても、その一千万円が盆栽に消えるとは考えにくい。

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と下世話な心配と言うか疑問点ばかりだったのだが、探してみると

『境界の彼方:エロ同人漫画』

が既にあった。で、中々、出来が良くて安心した。
原作に忠実で、尚且つキチンと考察もされている。

個人的に此れが『境界の彼方:エンディング』だと思う。

「先輩…私の女の子の中…気持ちいいですか?」は名言だな。

岡崎武士と言う人が描いているらしい。




























このエロ同人誌で、『境界の彼方』は個人的に終わった、と言うかエンディングを迎えた感じがする。


BGMは『友川かずきー「一切合財世も末だ」』




一切合財、世も末だ。


境界の彼方

境界の彼方と言うTVアニメを見た。


と言うか私はTUTAYAで延滞金を払わずにバックレた事がある為、駄目もとで新規会員登録してみたら、時効となっていたのかカードが作れた。

大体、公共インフラだと3年。電話回線(主にNTT)だと2年で消える。

「あれから3年も経ったのか・・・」

と夜秋の空を見る。



そう、あれは・・・。

いつも「たまには映画を見よう」と思いながらも、結果的にAVを常に5本借りて、「こりゃ駄作だな」と思いウンザリして忘れてしまい、延滞。
返却箱に放り込んで逃げてから3年は経過しているのである。

『性欲』
『リビドー』

と言うモノが身近にあり、コインの裏と表、陰と陽、我、この名を知らず。之を字して性欲と曰う。強いて之が名を為して大と曰う。大に逝と曰い、逝に遠と曰い、遠に反と曰う。

週1でAVを5本借りるほどの力強い『性欲』があった日が私にもあったのだよ!

今では長閑なモンゴルの大地のような私だが、チンギス・ハーンのように荒らぶる性欲があり、そし桜の花びらと共に過ぎ去る時間の中でTUTAYAと私の間にあった、埋められない溝は、ぼくたちの中で優しく消えていった・・・(ライトノベル風)。




最初はYOUTUBEに落ちていたので、其れを見た。

私が見たときは『第6話』までしか見なかったんだよな。で、勝手に「TV版は此れで最終回なのか」と思った。

何しろ最終回っぽい感じだったし、バッドエンドってのが良い、と思ったのである。

ヒロインとヒーロー役は結ばれそうになるが、結果的に物理的に結ばれない事になり、主人公がヒロインを助けに行くぞ!待ってろよ!栗山さん!と言う処で終わり・・・。
と思っていたのである。



古今東西の名作っつーのは『バッドエンド』で終わるもんである。『ロミオとジュリエット』にせよ『桜の園』にせよ。

アニメだと『有耶無耶』で終わる、と言うか。観ている人に『その後』を想像させる、と言うか(『オネアミスの翼』『AKIRA』が良い例)。


で、『境界の彼方』なんだが劇場版があるんだよな。で、其れがTUTAYAにないか?と思ったら3日後にレンタル開始らしい。



ところが。




私が観たのは第六話までで、まだ続きがあった。「あれ?」と思い借りてみたら、ちゃんと続きがあり、しかも



『ハッピーエンド』



で終わっているのである。

実は結構、ツボに入る作品で「此れは良い」と思っていたのだが、最終回に向かいながら

『キャラの良さ』

が春の雪の如く消えていくのである。


















①ヒロイン役はコミュ症っぽい、メンヘラ臭い、トラウマ女なのに、其れが消える。

②ヒーロー役は基本的に狂言回しで、他の登場人物が特殊能力を持っているのにヒーロー役は無力で、周囲に助けられてばかりなのに、途中から特殊能力を持ち始めて、トラウマ解消。


とは言え、ヒロインは魔界みたいなモノを消滅させる為に奮闘し、ヒーロー役も奮闘。
で、其れが理由でヒロイン役はこの世から消えてしまうんだよな。

と思ったら、よく判らない理由で復活していて再会、と。



「帰ってきてんじゃねーよ!この『呪われた血の一族の末裔』がぁ!!!お前はウルトラマンかよ!?帰ってきたウルトラマンか?または『お富さん』か?『死んだはずだよ♪/お富さん』か?って、終戦かよ!でも、お前、貧乏な癖に『Xperia z4』持ってるだろ?ってことは終戦じゃないだろ!ってか、貧乏人がXperia z4持ってんじゃねーよ!『ガラスの仮面』ですら漸く、『折畳み式ケータイ』なんだぞ!?Xperia z4使ってんじゃねーぞ!この糞処女がぁ!」


と思った。
やっぱり死んで欲しいんだよな。ってか、物語ってのは死んで完結、と言うか。

蘇って良いのはウルトラマンとかドラゴンボールとかキン肉マンにだけ許された『特権的身体』であり、SFダークファンタジーでは律法により許されない行為である。
もう、ファリサイ派だろうと徴税人だろうと100人隊長だろうと、キリスト派だろうと「律法に適ってない」とか言っちゃって、石打で殺されても仕方ないんだぞ?


とは言えヒロインの『処女っぽさ』は中々、乙なモンで。


見終わってからカノジョに電話で


「黒いタイツを履いてくれ」
「眼鏡を常用してくれ」
「サイズが大きすぎるカーディガンかセーターを着ろ」
「モッサくなれ」
「敬語を使ってくれ」

とお願いしたら
「サイテー!死ね!殺す!」
と罵倒される。だが、国会議事堂前で叫んでいるデモ隊よりも激しいシュプレヒコールの結果、
『眼鏡の常用』
はOKしてくれた。
こう言った妥協案こそが『大人』と言うものである。
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後日談:カノジョは眼鏡を常用してくれていない。



境界の彼方:聖地


世田谷に住む友人に「近所に面白い喫茶店があるから行こう」と言われたので行ってみた。


友人曰く「森茉莉とか文豪が訪れては執筆していた店」らしい。
思えば唐組の先輩が一時期、バイトしていた喫茶店(今は無いが)も

「三島由紀夫が常連で執筆していた」

と言っていた。私は文豪ではないので分からないのだが、文学者っつーのは喫茶店が好きらしい。
新宿の店もどーでも良い内装の、不味いコーヒーを飲ませる、どーでも良い店だったし。




行くと、確かに趣きがある古めかしい店だった。何と言うか妙なアンティークが多く、


①パイプ煙草

②古いカメラ

③意味不明な古いモノ(農耕具?)

④戦中の新聞

⑤火縄銃



が雑然と並べられていた。しかし『火縄銃』である。店主の趣味なのか?

『火縄銃』をコレクションする、って相当にニッチな気もする。

奥にはジュークボックスと、蓄音機があった。

「10年前は稼動していた」

と言うが店主は80歳である。この年齢にとって「10年前」は可也、アテにならない。
おそらく『30年前』だと思う。美空ひばりのシングル等が入っていた位だし。


そんな店だが、横では

『第二次世界大戦を検証する会』

みたいな連中が老婆二人から『千人針を施された布』『千人針と彼是と書かれたベスト』等を検証しており、老婆が「昔は洋服屋さんでキチっとしていたですよ」と言っている。横耳で聞いていると、どうやら特攻兵士の云々らしい。

『特攻兵』は当時、日本軍では最もCOOLでHIPで『リア充』だったらしい。

何しろ役割が役割なので、『志願兵』しか出来ないし、志願したけども落選したら夜通し泣いていた程で。しかも志願すると『応募枠』を大幅に超える人数が集まって軍が非常に困っていた程なので(考えてみると戦闘機って今も昔も値段は変わらないと思うが一台数十億円なんだよな)。
昔、特攻隊に入る予定だった老人に話を聞いたところ

「仲間は皆、死んだけどもホンッと楽しかった。モテたし、楽しかったしね!もー、グラマン(米軍の戦闘機)が来たりしてね!楽しかったねー!」

らしい。
悲劇かもしれないが、喜劇でもある。



で、そんな戦争体験者と検証する人が彼是とやっている中、店の店主が

「境界かい?」

と聞いてくる。話によると

境界の彼方

と言うアニメがあり、それの舞台になったらしくアニヲタが全国どころか、世界から団体で来るんだとか。

昔の喫茶店ってノートが置いてあり、其処に何か書いていたのだが(今で言うツイッター。その日の気分や思いの丈、喫茶店の事等が書いてあった。次に行ってみると、それに対してのレスポンスがあったりしていた)、

『境界の彼方専用来客ノート』

が店にはあり、そのアニヲタがイラストを描いていたり、ヒロインの口癖である

「不愉快です」

とか
「コーヒー、美味しかったです!不愉快じゃないです!」

とか書いてある。佐賀県とか台湾とか韓国からも来るらしい。世田谷の目立たない一角の店が

『聖地』

となっているんだとか。このアニメの舞台になった場所が『邪宗門』と言う喫茶店。













で、この喫茶店のマスターだが『引田テンコウ』の弟子だったらしく昔はマジシャンだったんだとか。

友人と話しながらコーヒーを啜っていると、頼んでもいないのにマジックを見せてくる。

トランプマジックとか、紙切れが千円札になったり、と言うようなモノである。

歳の為か手品のタネが手から見え隠れしてしまうのだが、私はボンヤリした性格だし、基本、アホなので素直に感動・・・ってか、

「アニメに特攻隊に火縄銃に、マジックって・・・どんだけカオスやねん」

と笑いそうになった。ってか、何でこんな所でマジックを見せ付けられなきゃならんのだ。
ただ、コーヒーは美味しかった。また来たいな、と思わせる美味しさではあった。



で、気になるのは、ショボくれた狂ったマジシャンが経営する喫茶店が


『アニメの聖地』


になっている点である。そのアニメとは何なのか?と疑問が沸く。
矢張り見てみるのが良いだろう、と思って駄目もとでYOUTUBEを探したら全話あったので、一晩かけて見てみた。

思えば『妖怪ウォッチ』も見たなぁ。キャラクターのインフレ化が激しくなるのは玩具メーカーとタイアップの悲しさなのだろう。


で、『境界の彼方』。


元々はライトノベル。


「これは良く出来ているなぁ」


と頭が下がる。登場人物は16~18歳。


①ヒロイン:眼鏡っ子、髪はすいてないのでモッサモッサ(髪はピンク色)。貧乳(若干、コンプレックス)、ブログ好きで盆栽好き。妙に貧乏。ピンク色のサイズが大き過ぎるカーディガンを着ている。もちろん、特殊能力。


②ヒーロー役:眼鏡っ子好き。勃起シーンはない性欲無い系(髪は金髪)。饒舌。身長170~180cm。好きな食べ物はオムライス。勿論、特殊能力。


③実はヒロイン役の子は、ヒーロー役の男性を殺す為に派遣された『呪われた血を持つ妖怪殺し』。ところがヒーローに恋をしてしまう。コミュ症っぽいのだが、ヒーロー役や周囲のお陰で段々と人慣れする。で、最後はヒーロー役を殺すのだが、殺さない為に自分を殺す、と言う方法をとる。『命を懸けても守りたい、と言う一心』なのだと言う。



と言う内容だった。大雑把に言えば、そう言う内容である。
内容は『その辺のSF系ライトノベル』である。
正直、ストーリーは陳腐だし、目新しいモノではない。

ただ、ヒロインの設定が「糞田舎の、糞地味な、商業高校を卒業して地方銀行に就職して、職場関係で知り合った人に処女を捧げて、子供を3人くらい産みそうな、丈夫で長持ちな糞地味な子」

と言う徹底した『糞地味な糞面白くない女』と言う設定が面白い。



あとは、アニメ技術の向上と言うか。
80~90年代だと、これに匹敵する画面を作ろうと思ったら『AKIRA』並みの予算が必要だったんだが(数10億円)未だとテレビアニメ。

で、劇場作品になることが前提になっておりラストは有耶無耶で終わらせる。

で、「続きは!」は「劇場へ」となっている。おそらく劇場公開版でラストなんだろう。


「アホ臭!さっさとセックスしねーからだよ!」

「高校生が世界を救う?アホか!高校生男女がやる事はSEX以外ねーだろ!」

「特殊能力があろうが、なかろうが、高校生がやる事はオナニー以外ねーだろ!世界を救う前にオナニーかセックスなんだよ!」

「童貞の男子生徒が考えることは世界を救う事じゃなくてSEXなんだよ!」

「女子高生が惹かれる男子っつーのは特殊能力がある人じゃなくて野球部とかサッカー部とかバスケ部なんだよ!!!特殊能力とか特殊技能は『キモい』で終わりなんだよ!」
と思うのだが違うらしい。



店の店主曰く

「それ(アニメ)で来る子は大抵、コスプレしてくるんだよ」と言う。

店主も元々、マジシャンではあるがアニヲタやコスプレを生きている間に拝めるとは思わなかっただろうなぁ。
で、この店で執筆活動をしていた文豪達は草葉の陰で号泣しているんではないか、と思った。


とは言え、よく出来たアニメである。
とは言え、頭が腐りそうな気がするので今はクラフトワークのライブ版を聴いている。
・・・おい!クラフトワークのライブ音源の方が頭が腐っていると思った奴がいたら、お前の耳に熱して溶かした鉛を入れやる!