https://www.facebook.com/events/467717230084121/
と言うイベントに行ってみた。
主催は富士栄秀也と言う自称ボイス・パフォーマー。
①夏目漱石『夢十夜』の朗読
まぁ、悪くはなかった。ただ、言語障害と言うか、障害を持った人と健常者のデュオなのだが、言語的に明治文学より宮沢賢治とかの方がフィットしたのではないか?と思う。
因みに言語障害を持った人とは大昔に『千歳烏山路上演劇祭』と言う
『日本の奇祭100選』
に選ばれそうな奇妙なイベントで対バンだった。
②Performanceをする女性
facebookでフレンドになったばかりで、こう言う事を書くのは如何なモノかと思うが、客だし、悲しいことに私は素人ではないので書こうと思う。
まぁ、酷かった。
Performanceと言うことで電気を消したり、つけたり、扉を開けたり閉めたりするのだが、一個一個の動作が、Performanceになってない、と言うか。ちょっとした動作を一度、解体して再構築しているのであれば別だが、解体も再構築も何もない。
「ただ、やっただけ」
だった。『ただ、やっただけ』なんぞ戦後演劇の頃にやり尽くされているワケで、本人にそう言う意志があったかどうかは判らない。
北山さんと言う人のバックボーンは知らない。ただ、「分かってないな」と思った。
最後に「時間が余ったので」と3分30秒でホワイトボードに自分が思っている事を書く、と言う観客参加型(と言っても二人だが)をやった。
本人曰く
「家から出ると突然、喋れなくなる、と言う障害を持つ人がいる。その際、筆談と言うコミュニケーションが云々」
なんだが、参加者は言語障害を持っているワケではないし、コミュニケーションを求めているワケでもないし、ってか、コミュニケーション出来てなかった。
『其れ』を求めてない人に、無理矢理、与えても意味が無い。
普通に夜12時に眠って、朝7時に起きれる奴に睡眠薬を与えても意味が無いのと同じでさ。
『筆談と言う方法で行われるコミュニケーションの困難さ』
を提示しようと思っているんだったらベケット一冊で事足りる。ベケットが難しいならチェーホフの一幕劇で事足りる。戦後どころか戦前演劇でやり尽くされている。チェーホフが難しいなら別役実でも平田オリザでも良いんだけども、兎に角、事足りすぎている。
一体、何がやりかったんだ。
③911以降、SEXした事がなさそうなオバサン
『対話の実験室』と言うWSをやり始めた。
http://malpu.com/nippou/2015/01/nippoui7453.php
テーマは
『お金』
本人がグダグダと豚の寝言のように対話のルールを説明し始めたが、進行がグダグダ過ぎてキレそうになる。
で、最終的に行き着いた結果が
『お金に捕らわれずに生きていけるか?』
だった。
で、何故か『好きな事で生計を建てられるか?』と言うテーマとなり、
1:ダサい眼鏡
2:イノシシのような顔(ブス)
3:逞しい骨格(デブ)
4:比較的、フラットな胸
5:池袋の中学生腐女子が着てそうな糞ダサい服
6:多分、ってか絶対に処女
が
「好きな事では生計は建てられないと思います!」
と言う。
「私はアニメの仕事をしているのですが、寝る間もなく、24時間働いても16万円にしかならない。それでは足りないので飲食店でバイトをしている」
と言う。
「はぁ?何を言ってんですか。『好きな事で生計を建てられるか?』って、余裕で建てられますよ。例えばトヨタの営業マンにせよ、会社の社長にせよ、その仕事が好きだからやっているわけですよ。貴女(ブダデブ)は16万円にしかならない、って言いますけど、『暗黒舞踏』とか『ロックの奴』とか月収幾らよ?って話でしょ。でも、ロックの奴も『女のヒモになる』と言う方法で生計は建てられるワケで。それで足りないなら生活レベルを落とすしかないでしょ」
と言うのだが・・・と言うか『富士栄一派』は
「仕事が大変だ」
「好きなことを仕事が云々」
と議論ではなく、単なる愚痴吐き大会。
で、観た覚えがあるな、と思ったら矢張り『千歳烏山路上演劇祭』の主催だったか、オッサンが
「好きな事を仕事にするってのは近代教育の誤りであってね」
と言いはじめる。
おいおい、世界史で『近代』って日本だと江戸時代。江戸時代に『好きな事を仕事に』とか出来たと思っているのか?
よしんば、このオッサンが『近代=昭和』だと思っていたとしても、昭和末期でも『好きを仕事に』することは桁外れの困難さがあったわけでさ。
・・・と思ったら、そのオッサンは元『劇団黒テント』の奴だった。
黒テントって、紅テントよりは頭が良いと思っていたんだが。
で、グダグダと糞みたいな話が続く。
ウンザリして、4歳の子供と遊んでいた。
終わってから感想を求められたので
「あの、此れって『対話の実験室』ですよね。全然、実験になってないですよね」
と言ったら、最後に
「歯に衣を着せぬ感じが良いですね」
と名刺を貰った。
「メール下さい」
だそうで。
帰り際に捨てた。
大体、パフォーマンスを観に行ったら突然、WSが始まるっておかしいだろ。
ってか、本人は実際に『対話の実験室』と言うWSをやっている。
だったら、そこでやってろよ、と思う。何で此処でやらなきゃならねぇんだよ。
本人としては『会話の難しさ』や、そう言うのを炙り出そうと言う目論見だったのかもしれないが、ほな、ベケット一冊で済む話だ。
しかし、富士栄一派はベケットもマルクスも知らない。
「お金ってなんだろう?」
とかがテーマだったりするらしいんだが、資本論の冒頭を使って10分で説明出来る話しである。
本人が『会話』と言うモノに興味があり、その会話や対話をしてみたい、と言うモノだったらしいが、其れに1,500円だせ、と。
何でこんなモンを主催したか?って言えば、単純に『愛子夫人居宅』と言う場所で何かやりたかったんだろう。
そもそも富士栄氏に何か深い考えや、信念があるわけではない。彼にあるのは、コンプレックスと恐怖心だけ。
因みに畳の部屋だったが、座布団ぐらい出せよ、と思った。
富士栄氏は何故か私を怖がっているらしく、怯えた目付きが私のサドっけを擽るが、精神障害者を弄っても仕方がない。