渡米する前に既にBenjaminとLIVEを行う事は決まっていた。只、決まっていなかった事は
1:フライヤーのデザイン
2:私とbaby copperheadと、もう一つのユニット
だった。「まぁ、あとで考えるか」とO型特有の大雑把さで考えていたのだが、Benの自宅で聴かせてもらったBenの新作アルバムを聴いて
危機感
を覚えた。baby copperheadと対バンしたのは2011年で2年前。本来は2ユニットだけの出演者だったのだがSDLXから「もう一人、枠組みに入れられないか?」と打診があった。
「バンジョーとエレクトロニクスを使う人」
と言う。
バンジョーとエレクトロニクス
サッパリ、想像が付かない。で、対バンしたら素晴らしい演奏だった。普段は温厚で紳士・・・子供っぽいところもあるが温厚な男性なのだが、ステージに立つと真剣のような鋭さを発揮するのである。
Benjaminは私の演奏を気に入ってくれて「NYに来なよ。LIVEやろうよ」と言う。それから2年後に行くのだが、Benの2年間を私は知らなかった。
其処で2年ぶりに彼の音源を聴いて破格のクオリティを見せ付けられて
「これは不味い」
と思った。不味い、と言うより「このサウンドに対抗出来る奴がいるのか?」と。私自身は棚に上げて、思った。
それで渡米中に思い出したのが国内唯一のラジオ奏者である
『直江実樹』
だった。Benがバンジョー奏者であるにも関わらずデビット・チューダー等のライブ・エレクトロニクスを好む事もあったが、私もそう言った音楽が大好き。だが『ライブ・エレクトロニクス』は現代音楽のジャンルで言えば『未だ未完の音楽』と言うか。
直江実樹氏に関しては、その『ライブ・エレクトロニクス』『電子音楽』を孤独に進めている節がある。
TUNINGを弄っているだけなのだが、間違いなく『直江実樹にしか出せない音』がある。「直江さんは電波に愛されている」と私は思うのだが、そんな感じがする。
New Yorkバンジョーに対抗するには、あの男を呼ぶしかない、と言うか。
調度、直江氏が『Tuning Brothers with TRUBASS』と言うユニットをやっていて、其れがYOUTUBEにUPされていた。素晴らしいサウンドだった。サン・ラのような、と言うか。
サン・ラに関しては『ヤン富田』が必死で研究していたらしいが、サン・ラのようなサウンドをサン・ラを知らずに作り上げてしまった、と言うか。
「Tuning Brothers with TRUBASSしかいない」
と思った。そもそも、直江氏にしろTuning Brothers with TRUBASSのメンバーは神奈川県は横浜近郊在住なので、活動拠点が横浜である。
直江氏だけなら都内によく来ているのだが『Tuning Brothers with TRUBASS』を呼びたかった。
直江氏のイベントで出演した事もあるし、メンバーの昆布氏ともセッションした事があるし、くぅた氏もそうなんだけども、皆、知り合い~友達である。
だが「友達だから」「知り合いだから」と言う理由は全くない。寧ろ自主企画を主催する時点で「友人」「交友関係」は度外視しなければ上手く行かないモンである。学生イベントってそう言うスタンスでやっているものが多いが、私も35歳だ。
「ライブに来てください」と言う時点でチャージの設定があろうと、なかろうと来場者から何かを奪う、と言う事には変わりはない。
3月5日のSDLXは火曜日と思いっきり平日なのだが、普通だったら家に帰って寝たいもんである。
だから来場者から『時間』『スケジュール』等を奪う、と言う事に変わりはない。金額の問題ではなく、そうだと思う。
奪う、と言う言葉は語弊があるかも知れないが、来ていただける人達に対しては最大限のサービスを提供したい。
飲食や店の雰囲気は私が関与出来る部分ではないが(SDLXは素晴らしいスペースだが)、私が関与出来る事は
「来場者に最高の音楽、パフォーマンスを提供する」
と言う事である。そこで最高のパフォーマーとしてTuning Brothers with TRUBASSを選んだ。この選択は間違いない、と言う確信がある。
無料(ワンドリンクオーダー)だからクオリティ度外視では駄目なのである。
個人的な経験だが『足底筋膜炎』と言う『足の裏の筋肉の炎症』を起していた時期がある。関知するのに半年掛かったが。
その頃に友人が中野でコンテンポラリーダンサーとライブをやるので来てよ!無料で良いからさ!と言うので足を引き摺りながら、杖を片手に苦労して行った(足底筋膜炎って滅茶苦茶に痛いのである。杖がないと動けないほど)。
だが、ダンサー2人は恐ろしく酷いパフォーマンスだった。
あれほど酷いパフォーマンスを見たのは初めてだったかもしれない。それ以前に私自身の原因もあって、その頃、私は
『普通に歩く』
事が出来なかった。歩けない、とか動物的な部分に制限が掛かると流石にウンザリするものである。憂鬱な日々だった。
其処へ五体満足な男女が下らないコンテンポラリーをやっている。
「俺は脚が動かない。こいつ等は五体満足の分際で何をやっているんだ?」
と演奏を担当していた友人に激憤のメールを送った程である。逆ギレなんだけども(後で謝罪したが)。
無料・有料ではなく『ライブ・パフォーマンス』を見て、逆に疎外感や激憤を感じさせていたんでは、やる意味がない。
ライブ・パフォーマンスをやる奴らは一度は骨折などを経験した方が良い気がする。
『Tuning Brothers with TRUBASS』は間違いなく私が始めて見る側であれば感激すると思う。と言うか直江氏を知っている私ですら彼の演奏には感激するほどだから。
ラジオ数台だけ、だと流石に前衛が過ぎる、と言うか。其処にTRUBASSやサックス、コントラバスが加わる事で、音楽的にもパフォーマンスとしても200パーセントの確立で完成される。
今回のTuning Brothers with TRUBASSにはシークレットゲストもいるらしい。
驚きと興奮の時間となるでしょう。
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Riunione dell'uccello/baby copperhead東京公演
at
西麻布SuperDeluxe
2013/03/05(火)
OPEN19:00/Start19:30
料金 入場無料 (要ドリンクオーダー)
出演:
ベイビーコッパーヘッド
KO.DO.NA
Tuning Brothers with TRUBASS
VJ:
RGB
βCDJ&VJ:
henna dress
フライヤーデザイン: 変なドレス
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