震災前は幸せだったなぁ~と、思わず友人に呟いた。
311前って正直、イベントにせよ音楽にせよ、何処かしら無責任と言うか「今が楽しければ良い」と言うか、そう言う気持ちがあったと思う。
震災が来て、原発が爆発して、どうしよか?と思った。
『何をどうするか?』ってのは自分の音楽活動を基準に考えた。生活はどうでも良かったし、当時の恋人の事も基準にはならなかったから。
音楽を基準にするしかなかった。
震災後に活動を見なおした。すると自分のキャパシティを大幅に超える事になってしまった。
然し、普通に考えれば私は事務所に所属しているワケでもないし、CDやライブで売れて困っちゃう、って言うワケじゃないから、九州の片田舎に戻るべきだったんだと思う。
健康被害だとか、食料、その他、諸々。
どんな理由を考えても、郷里に戻るべきだったとは思う。
戻らなかった理由は幾つかあるけども、思えば
『恐怖で身動きが取れなかった』
と言うのが半分。あとは
『九州では音楽が出来ない』
と言うのが3割。あとは何だろう。
原発が爆破して、被災地での復興がズタボロで、「此れで国は滅びるな」と思った。
第二次世界大戦で一旦、日本で滅んでいるんだけども騙し騙しで続けている日本って言う国が、本当に滅ぶな、って。
古事記だとか日本書紀だとか日本の伝統工芸だとか伝統芸だとか、仕来りや糞喰らえな風習だとか、天皇だとか。
全部、滅びるな、と。
その頃、Trumpetの練習の際にワンセグでTVを見ていたらNHKの放送終了画面が出た。
『君が代』と日本の国旗。
「嘗て栄華を誇った国の国家と国旗』
と言う感じに見えた。過去形、と言うか。ユーミンを聴いたら江戸時代の音楽にしか聴こえなかった。
もう、消えてしまった文明のモノ、と言うか。
ところが
まだ、騙し騙し国は運営されている。ただ、確実に滅亡に向かっている、と言う気がする。『国家』ってのは色々な定義があるけども、資本主義で運営される国家は『株式会社』だから、株価がストップ安、と言うか。
ストップ安だけども1兆ジンバブエドルみたいに、無理矢理、動かしている・・・みたいな。
でも、確実に滅亡って言うか滅びに向かっている。
311前に当時の恋人の付き合いでイラク反戦デモに行った事はあるが、311以降、初めて自主的に政治的なデモに参加した。
で、そのデモもグズグズでグッダグッダに終わった。今もSEALDsとかいるけど、やっぱり『市民運動』とかって終わったんだよな。
ってか、始まってもないから終わりもない、と言う言い方も出来るけど。
Trumpetの練習をするために学校の運動場に行ったら星が綺麗だった。物凄く綺麗だった。
星空の中に飛行機が飛んでいた。ランプがチカ・・チカ・・・と光っていて、其れが星空に消えていった。
静かだった。
「この国が滅びる姿を見てみるか」
と思った。
私は産まれは神戸市だが、育ちは九州の北部である。だから『東京』と言う街は憧れだった。
その憧れの街が滅びようとしている。
ならば、その姿を見ようじゃないか、って。
2013年にNYでLIVEをやって、帰宅中にBrooklynの夜空を見上げたら大きな満月だった。
綺麗だったけども、日本で見る月とは違う気がした。
NYはとても素敵な場所だし、私は息がし易い、と言うか。住みたいな、と思った。NYに住むのは難しい事ではないが、日本の月を見たい、と思った。
汚染されちゃって、滅びる国なんだけども、その滅びる予定の国の、滅びる街で音楽をやりたい、って何故か思った。
311から6年ではないんだよな。
311は継続中なんだよな。
そう言えば当時の日記を読みなおしていたら2012年にヨウジさんと、ヨシノトランスさんと私で
『リチャード・ボイラン`S』
と言う意味不明なユニットで演奏していた。ユニット名の由来は2chにあった
『リチャード・ボイランというアメリカの由緒正しき科学者が、
驚異的な過去の予言的中率を以って、日本時間1月24日の午後7時に
マグニチュード9.8以上という人類史上最大のメガ地震が、東京の東
97kmを震源として起きる、と発表した予言。 以下はソース
http://
と言うネタ予言からだった。
一回だけで2回めのLIVEはやっていない幻のユニットになってしまった。
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