2012年10月7日日曜日

土佐日誌/猫達


四国での思い出話を書いているのだが、流石に疲れてきた。


各猫達を紹介したかったのだがバードを書いて力尽き。。。やはり、こう言うのはノンビリと書くべきなんだろうが、私が全力で書いてしまうからなのか、ライブが近いからなのか、疲れる。


そう言えば鈴木美紀子さんに「猫の秘蔵動画を出せ」と言われたので出そう。


猫の食卓である。


Y家の猫達は日々、生魚を食べる。焼いている場合もあるが大抵は生。鮮度が良いので問題はないがモリモリと食べている。


お皿一個に対して猫は3匹まで!と言うルールがあるらしく、ちょっと「ほぇ」っとしたガモーちゃんは別のお皿に。

飼主の肩に乗っかっているのはボス猫『バード』である。好青年って感じのブルー君だが、意外とバードに負けじと劣らない


食い意地

激しさ


を兼ね備えている。私の足の傷の9~10割は『メロネ』『ブルー』にやられたものである。実は他の猫には引っかかれてないのである。あ、『ディグ』には遣られたが。


(足の傷)


(何故か私のカバンをチェックするディグ)


(ディグ)

(PCを邪魔するディグ)

(幼い頃のディグ)



この足の傷だが、最初はそんなに痛くないのだが化膿するのか痒くなるんだよな。で、痒くて仕方がないからステロイド軟膏を塗ったら、ワセリンが含まれているので患部が温まる。

で、更に痒くなる。

痒さに耐えながら寝ていると朝になると猫達が起こしに来るのである。私は寝起きが悪いので、中々、起きない。

猫は「どうやったらコイツを起こす事が出来るだろう」と思いながら布団の上(私の上)で思案。

すると寝返りを打つ私。其処で足が急所である事をハンターの本能なのか見抜かれるのか、

「足ー!」

とガブリと噛んでくる。「うわ!痒い!」と思い布団を叩き上げて、猫の頭を

「パカーン!」

とぶっ叩く。すると之まで人に叩かれたり怒られたりした事がない猫なので『機動戦士ガンダム』の名台詞であるアムロの

「ぶったね?父さんにもぶたれたことないのに!」

となる。


猫「殴ったね!」

KO.DO.NA「殴ってなぜ悪いか!貴様はいい、そうして喚いていれば気分も晴れるんだからな!」

猫「ぼ、ぼくがそんなに安っぽい猫ですか!」

猫「2度もぶった! 親父にもぶたれたことないのに!」

KO.DO.NA「それが甘ったれなんだ! 殴られもせずに一人前になった奴がどこにいるものか!」

猫「も、もうやらないからな、誰が2度とガンダムなんかに乗ってやるものか!」


と言う感じで「ひぇー!」と逃げる。その一発目がディグだった。
次の日も痒さに耐えながら寝ていたらマーチンが「足ー!」とガブリと噛んできた。

(夜遊び中のマーチン)


マーチン「足ー!」

KO.DO.NA「ぱかーん!」

マーチン「「ぶったね?父さんにもぶたれたことないのに!誰が2度とガンダムなんかに乗ってやるものか!」

KO.DO.NA「父さん?俺はオメーの名付け『親』だー!!!」


寝ていて、尚且つ『痒い』と言うのは結構、ムカつくものである。之が逆に『痛い』だったら違ったと思うんだけども『痒い』は脳味噌に血流がニュートリノよりも早く昇る。

「ブチン!」

と猫だろうと亀だろうと何だろうと、之はムカつくと思うんだよな。マーチンは「あのお遍路さん。怒らせると怖いらしい・・・」となったのか、その日は少し「びくびく」となっていた。

ごめんね。マーチン。


しっかし、マーチンは可愛い子である。マーチンが一番、可愛い気がする。


私がY邸へ行った夜。夫婦は眠り、私は2階で「遠い処に来ちゃったなぁ・・・」と途方に暮れていた。旅行嫌いの私である。パイプを吸いながら呆然としていた。

私と言えば、都内でも『江東区』に行くだけで憂鬱になる人間である。


其処へマーチンがトコトコと私の膝元へ来て「ねぇねぇ、お遍路さん!何か面白い事してよ!」と『マーチン・スマイル』と言うか可愛い顔で訴えかけてくる。

で、猫ジャラシだったり深夜の猫DJ(クラブ『キャッツ』)が始まるのである。

マーチンには救われたなぁ。


メロネが発情しても『マーチン』もオス猫なんだが、子猫気分が抜けない為、「発情?何?それ」って感じだったし。


因みにインド口琴をやっている幕内氏の演奏を聴いてテンションが上がりすぎて乱闘していたのもマーチン。
蓄音機で『牧神の午後』を聴いてテンションが上がりすぎて乱闘し始めたのもマーチン。

ついでに『猫ジャラシ』が苦手なのもマーチン。

(猫に好評だったオーゴンPN-100/月光社スペシャル)




猫の関係としては

ブルー:ボス猫


 マーチン:最初に何かやる子
          

バード:馬鹿で雑
          

ディグ:内向的な思案型
          

メロネ:魔性の女

ガモー:不思議ちゃん
          



なんだがマーチンは散歩していても彼方此方と着いてくる。其処で「ボスとしての威厳をー!」とブルーも負けまいと、高いところに昇ったりするのだが何しろ子猫と言うか児猫なので

「げ!塀の上に昇ったら暗くて先が見えない!」

とYさんへ「助けてー!」と鳴く。マーチンは余りそう言う事がなかった。マーチンは「♪」と何だか楽しい処を見つけたり、または助けが来る事を知っているので気楽にヨロシクやっていた。


で、ブルー君だがボス猫なんだが児猫なので流石に気遣いは疲れる。慣れてきた処で私の唇をペロペロと舐めてくるのだが、下手すると舌を入れてきそうな勢いである(実際に飼主とはディープキスをしているらしいが)。
バードと違って『気遣いの猫』なので私の唇を傷つけるような事はしない。

で、私の看病から、虫に刺されて傷猫になったガモーちゃんのお世話までする。ボス猫と言うより『皆の子守猫』と言うか。


「とは言っても所詮は猫ですから」by宮沢賢治


と児猫なので神経が参るのか、飼主と二人きりになって思う存分に「子猫気分、爆発ー!」と甘える時間が必要。そうしないとストレスでオシッコを彼方此方でしちゃったり、ゲロを吐いたり。

まるで中間管理職のような猫なのである。


で、発情期。


「メーロネー!」


とメロネにHさせて貰いたい一心でメロネ(メス)を追いかける。其処で飼主が「浮気モノ!」とか言うと、ある程度、言葉が通じるのか「ニャーニャー」と哀れっぽい声で訴えかけるのである。

「違うんだよぉ。そんなんじゃないんだよぉ。まだHしてないから浮気じゃないんだよぉ」

と言うか

「生後6ヶ月目ぇーの♪浮気くらぁーい♪許してくれぇーよ♪」

と言うか。情けない鳴き声を微妙に変えながら許しを請うていた。


最近、電話で聞いたところメロネの発情期は『処女』のまま終ったらしくブルーもメロネもバードも映画『台風クラブ』のように何時ものようにキャッキャと遊んでいるらしい。



(台風クラブ)



飼主と電話していると猫が来るので猫に向かって「マーチン!」とか「ディグー!」と呼びかけるとグルグルと言い、携帯電話を甘噛みするらしい。声で判るようである。
「あ、7匹目」
と思われているのか
「あ、お遍路さん」
と思われているのか不明だが。

最後はガモーちゃんと蓄音機。

因みに音楽は戦後、アメリカで『日本ブーム』があったらしい。それこそ『フジヤマ・ゲイシャ・ハラキリ』と言うエキゾチック文化である。

で、日本の歌をティンパン・アレイのやっつけ仕事でエキゾチック音楽に仕立て上げていた。大御所はマーティン・デニーで中国と日本がごちゃ混ぜになった音楽をやっていたが(サケ・ロックは名曲)。

このSPは貴重と言えば貴重なのだが、飼主は「いやっほう!」と喜んだが猫には不評だった。唯一、関心を持ったのはガモーちゃんだが、盤に、と言うより「蓄音機の謎」と言う感じで「何処から音がしてんのかしら?」と言う感じで、これ以降はこの曲には誰も(飼主以外は)関心を抱かなかったが。




(蓄音機と白黒猫)




                 (蓄音機の謎に迫るガモーちゃん)


蓄音機の針を飛ばしているが、蓄音機の『ラッパ部分』である蓋と、サウンドボックス(針)から音が出ている事を見抜いたのってガモーちゃんだけだったんだよな。他の子達は中身に顔突っ込んだり盤を触ったりしていたんだけども。

聡明と言うか他の猫達が思いも寄らない処に着眼点を持つのがガモーちゃんで、時折、突飛な行動をして、其れを見て他の猫も真似をする、と言った具合だった。意外と『天才』ってのは、こう言うもんなのかもしれない。



と言うか。レオナルド・ダ・ヴィンチやニュートンも普段は「ほぇ~」っとした「何を考えているのかサッパリ、判らん奴」だったらしいし。

うーむ。天才ガモーちゃん。








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