四国
なんだよな。時代は70年代だと思われるが滞在中に風邪を引いた。頭痛が止まずに「うーん」と思い大豊町中央病院に連れて行かれたのだが内心、怖かった。前日の夜に『きりひと賛歌』を読んでいたので
「モンモウ病みたいに犬とか猫になってしまう奇病だったら嫌だな・・・。確か漫画では地元の水を飲むと感染するらしいが沢の水は飲んでるし。」
と思った。こう言う姿では東京には戻れない気がする。
(ニャンニャウ病にて療養中のKO.DO.NA氏)
その前に吉野川で遊んだのだが、ずぶ濡れで病院の待合室へ。待合室はガラガラなんだが中々、呼ばれない。
「中々、呼ばれないですね」
「だって、混んでるから」
と言うのだが待合室にいるのは私を含めて4人しかいない。
「私とAさんを除けば2人しかいないですけど」
「2人『も』いるじゃないか!激混みだよ~」
と言う。こう言う土地ではスピード診察なんぞは行わず『親切・丁寧・ジックリ』らしい。40分くらいして漸く呼び出される。
院長が診察してくれるんだが(院長も暇)、中々の高齢。
聴診器を耳に当てているのだが「その聴診器、聴こえているのか?」と不安になる。で、聴診器を当て、指で彼方此方をトントンとし
「あのね。君は自覚症状がないかもしれないけど風邪ですね」
と診断。どうやら地元の奇病ではないらしい。で、その後に看護婦から「じゃあ、注射しますから」と来る。
都内だと薬を出されて終わりなんだが、注射まで!
「じゃ、お尻に注射しますからパンツを下げてくださいね」
と来る。今時、ケツに注射なんて気合の入ったスカトロジストしかやってないと思っていたら注射する場所が違うだけで、この辺境では『デフォルト』らしい。
次に腕に注射。その際に注射器を見たら今の病院って注射器は使い捨てだが、ここではエコなのか経費なのか、それとも「そう言うもん」なのか、矢鱈と太いガラス製の注射器。
「え!?こんなに太いんですか・・・」
と内心、焦る。結構、痛かった。
帰宅してカロリーメイトをガツガツと食べて布団へ直行。其処へブルーちゃんが看病してくれる。
(私を看病してくれている時のブルー君)
布団の横で私の様子を見てくれるのである。そのブルーちゃんの様子で「あ、7匹目(私)が病気らしい」って事で残りの5匹もやってきて看病される。
「猫に看病されるっつーのも悪くは無いな」
と思っていたら夜中の3時にクマネズミを捕獲したらしく「おい!病人!起きろ!お前も狩りに参加しろ!」と叩き起こされた。
で、猫に丁重に謝罪しながらクマネズミを猫から受け取り(奪い)、外に放して再度、寝る。翌日には治った。
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