2019年1月14日月曜日

幼恋

  知人から「北九州市での青春日記を書いてくれ」と言われた。




だが、血と血で争う中東やアフリカのPOSOのような街に果たして


『青春』


と言うモノがあるんだろうか?。『青春の門』と言う名作はあれども、あれは筑豊の話であり、

『福岡県田川市』

と北九州市とは違う地区の話である。

他にも『無法松の一生』と言う映画があるが、主人公は素人童貞のママ、野垂れ死に・・・と言う最悪の結果しかない。

要するに北九州市と言う街には常に

『最悪』

『害悪』

『最後

『打つ手なし』

と言う状態しかなく、その街で生き残る為には男性ならばロケットランチャーは高額なので難しいとは言え(北九州市の最低時給は850円だ)、トカレフや、日本刀の一つや2つは所持しないと無理だ。




楽しい小学校生活が終わり、中学生になった。


他の地区の子達と会うのは初めてだった。北九州市は5市合併とは言え平野部が少なく、そのためか車で5分の地区でも風習や方言が違う。

だから、ドキドキしていた。怖いと言うか、不思議な感じと言うか。



中学1年生になり、慣れない詰め襟の学ランを着用させられ、ダサいカバンを持たされる。
授業は小学校の牧歌的なモノとは違うし、色々と違った。


で、最初の『班』にタキタと言う女子が居た。



(これは卒業アルバムから)



何故か私はタキタの事が気に入り、タキタも私のことを気に入ってくれたんだと思う。

私の(下らなくて、どーでも良い)話を聴いてくれて、大笑いしてくれていた。私はタキタを喜ばせる為に一生懸命に話していた。


(中学生の頃の私)






ある時、学校の色々で残った。で、引き出しを覗くと丁寧に折り畳まれた(妙な折り畳まれ方)手紙が入っていた。

その手紙には

①好きな人はいますか?
②誰かに告白されたことはありますか?

とか質問ばかりだった。だが、時代は1989年であり、SNSも、ネット回線もないので『質問だけ』があり、回答する手段がない、と言う有様だった。


其処へタキタと、タキタの友人(その友人女性は中学を卒業して働いていた)が

「その手紙、なーん?(その手紙は何?)」
「読んだ?」

と来た。


私は、まだ12歳だった。

変声期もなかったし、精通もないし、童貞だし、世の中の事はサッパリ分からなかった。
つまり『子供』だった。

だから、手紙が恐らく『ラブ・レター』『恋文』と呼ばれる種のモノだと言うのは分かるが、12歳の私に何を求めているんだろう?と思った。


其れでクラスの担任の先生に

「先生、こんなん貰ったんやけど・・・・。どうすればエエんやろか?」

と相談すると、先生は「うーん」と言って

「とりあえず、これは私が保管しておきます」

と言う。

「これっち、何なんやろうか(これは、一体、何でしょうか?)」

と聞くと

「色々と考えなくても良い。これは私が預かるから」

と暖簾に腕押し。



なんと言うか

『不幸の手紙』

『チェーン・メール』

なら、話も分かるのだが。



その後、タキタが来た。


「あの手紙、どーしたん?(あの手紙はどうしたの?)」

「よく分からんけん、先生に渡した」


と言うと、タキタは同じ12~13歳とは思えない表情で「はぁ・・・」と溜め息をついて、振り向きながら

「あんたって、駄目やねぇ・・・」

と言った。その表情は十代の『女子』ではなく、『女性』だった。少し、ドキリとした。




ジョン・コルトレーンのアルバムに

『夜は千の目を持つ』

と言うモノがある。素晴らしいアルバムだが、女系家族に育った男性ならば

『女性は万の顔を持つ』

と言うか、そんな気がする。女性の浮気はバレる事が少ないが、男性の浮気は常にバレる。そしてバラバラ殺人となり、近隣の景観を駄目にする。

千ではなく万、と言うか。


私の妹、姉、母も意中ではない異性や同性から電話が来る時と、意中の異性からの電話の際は電話を取る際の声のトーンから音域まで変えていたモノである。

しかも、当時、飼っていた猫もメスだった。猫も好きな人への鳴き声は違う。



タキタと言う女子は、学年1位の『ブス』と言う事で有名だった。確かに写真を見ても大人びた感じは無い。
中学生の頃の『ビーナス』と言うのは


①バストサイズ

②大人びた感じ

③全体のバランス

④ヤンキーっぽい風貌『ではない事』


だった。最後の『ヤンキーではない事』と言うのは重要で、ヤンキー系だと、その女子へのアクセス権は限られた人になってしまう(ヤンキーはヤンキーとしか付き合わない)。

だから、アイドル的な感じではなくなる。

大人び風貌となると、大抵がヤンキーなんだけども、言ってしまえば皆、童貞なワケで、童貞が考える『ジェンダー問題』と言うのは、基本的に


『クソ以下』


である。



当時、タキタを「ブスだなぁ」と思った事はない。ってか、今もない。

女性は万の顔を持つ。


10代だろうと、80代だろうと、女性は常に『女性』としての顔を持っており、其れを魅せる相手は限られている。
男は10代も80代も「糞ガキ」としての顔しか持たないが、真逆なのである。


だから、タキタが「はぁ・・・。あんたって駄目ねぇ」と言った時の表情は、『浅川マキ』が歌うブルースみたいだった。





12歳の男の子ならば誰もがビックリする顔だった。





そんな、こんなで2月になりバレンタイン・デーとなった。


馬で走り、戦車で追撃し、ロケットランチャーが飛び交い、近隣は全て塹壕であり、北九州市内の塹壕の長さは地球一周出来る距離と言う凄まじい土地で

『バレンタインデー』
『ホワイトデー』
『ハロウィン』

は無縁の話だった。


「まぁ、俺にぁ縁のねぇ話だよな」

と思いながら、父親とTVを観ていた。其処へドアのチャイムがなった。


夜に訪問してくるのは父親の関係者が多かった(ヤクザ、出所した人、胡散臭い奴ら)、父親が出た。


暫くして父親が血相を変えてやってきた。


「か・・・カズタカ!!!女の子が来とるぞ!!!??」

「はぁ?」


と思い、玄関に行くとタキタと、友人が居た。タキタは凄い表情で恐らくチョコレートが入った袋を渡してきた。

「はい!これ」

みたいな。なんと言うか、普段とは違い、少し怖い表情だった。

「ああ・・・あ・・・はい・・・」

と言う感じで受け取った。で、必死になって

「こ・・・これは『義理チョコ』よね・・・?」

と聴いたら、タキタは怒った感じで振り向いてきて

「違うよ!あんたの事、好きよ!!!!」

と怒鳴られた。



もう、ビックリした。ビックリなんてモンじゃなくて漢字で『驚愕』『愕然』『呆然』と言うか。



タキタの事が嫌いだったとか、異性として見れない、ってワケじゃなかった。ただ、精通も第二次成長期も迎えてない私を

『異性として見る人』

がいる、と言う事が正直、ショッキングだった。


タキタの事が好きだったか?って言えば幼いながらも好きだったんだと思う。ただ、その気持ちが

「好き」

と言う言葉に変換出来ないだけだった。それに12歳に恋愛感情なんて皆無だ。夏のアブラゼミを捕まえるのが好きだったように、夏のアブラゼミと同じようにタキタの事も好きだっただけである。

アブラゼミとは酷い!と思われるかも知れないが、「0と1」しかないのが12歳。




怒りながら振り向いて「好きよ!あんたのこと!」と怒鳴ったタキタに対して私は、仰け反りながらも必死に


「うるさい!馬鹿!」


と声を振り絞るのが精一杯だった。



思えば、其れ以前にタキタは学校にマニキュアをしてきたりしていた。私へのアピールだったんだろうか。

だが、12歳の男の子が、そんな細部を見るわけがないので気がつなかった。




26年ぶりに学友が経営する居酒屋『とんぼ』に行った際に、同級生の消息の大半は分かった。
半分以上が郷里で生活していた。

他県と言うか都市部へ行った子は殆どいなかった。

だが、『タキタ』だけは、誰も彼女の消息を知らなかった。タキタは友人が少ない子だった。

夏休みが終わってから席替えが行われ、タキタと話すことはなくなった。

2年生になってからクラスが変わった。


それ以来、タキタの事は誰も知らないらしい。



今は、どーしてるんだろうねぇ・・・と思う。



思えば中学~高校時代で『私に告白をしてきた女性』はタキタだけだった。

2018年12月30日日曜日

Christmas of Chico Hamilton

クリスマスは職場は忙しかった。
ただ、「クリスマスのプレゼントに中古PC!」と言うワケではなく、たんに「年末だから」と言う理由っぽい。
私も長年、使い続けてきたゲートウェイの元々、windowsXPが入っていたメモリ1GBのPCにリナックスを積んでいた奴からメモリ4GBのPCに変えたし(店長に無理を言って数千円で買った)。


そんな折。


忙しい仕事が一段落つきそうな状態になった頃に一人の老人が来た。
「動画サイトを見ると妙なポップアップが出て困る。直し方が分からない」
と言う。
要するにコンピュータ・ウィルスに感染している、と言う事である。話は簡単でウィルス・セキリティ・ソフトをインストールすれば良いだけの話である。
だが、「分からない」と言うので
「じゃあ、暇だったら持ってきてくださいよ。見るだけなら、見ますし。
まぁ、時間があればですが」
と言ったら4時間後に持ってきた。


爺さんは昭和16年に産まれた。だが、産まれた場所は当時の中国(と言うか当時は日本の県とか市である)。
産まれて直ぐに大陸から命からがら逃げてきたらしい。
それで商社に入り、流石に私でも見たことがない
『紙パンチ式コンピュータ』
で色々とやっていたんだとか。
磁気メディアのコンピュータは見たことはあるが『紙パンチメディア』は見たことがない。
ってか、当時のコンピュータなんて『計算機』であってワードやエクセルだとか通信なんて皆無である。





「凄いですね・・・」
「でも、当時に比べたら今のパソコンは凄いね!。私にはサッパリ分からない」
「いや、紙パンチのコンピュータの方が遥かに難しいでしょ!」
と言いながら、爺さんのPCを拝見。


爺さん曰く「動画sサイトを見るとポップアップが出る」と言う。
YOUTUBEでは可能性が低いのだが
「まぁ・・・男性向けの・・・」
と言うのでエロ動画。
娘に「俺のパソコン、ちょっとオカシイんだよ」と言った処、娘さんは感が良いのか「お父さんみたいな人の為にパソコンがあるわけではない!」と激怒されたらしい。
だが、世の中・・・と言うか日本でPC(スマホも含む)が普及した理由は3つだけだ。
①エロ動画やエロ画像
②グロ画像やグロ動画
③MIXIに始まるSNS
である。男性ならば200000%の確率で、上記の2つはやっている。
SNSも駆使すればSEXも可能だ。


「いやいや、何を言っているんですか。ネットなんざぁ、そのためにあるんですよ。それに男性ならば必ず見るサイトですから」

と言ってPCの中身を拝見すると、どうもブログをやっているらしく、
『私にとってのJAZZ』
と言った草案があった。

「JAZZですか」
「まぁ、好きでねぇ」
「私も好きです。パーカーとか」

と言うと、バップやハード・バップは好きじゃないらしく、スィング・ジャズだけらしい。



パソコンで「エロ動画を見るとポップアップが出る」と言う事なので、まずはエロ動画サイトに行く。
爺さんが、どのサイトを見ているのか分からないので『入門編』として有名な『Xvideos』に行く。
幸い、客がいないので良かったのだが、流石に職務上、コンポライアンスがあるのか皆無なのか分からない職場だが、ノートPCのディスプレイを思いっきり傾けて



 /

―――


こんな感じでXvideosを見ると、確かにポップアップが出る。

しかし、職場で老人と私でエロ動画を見る、と言うシュールさ、それと

『今日はクリスマス』

と言う凄まじい状況は泣けるを超えて、私が面白くなってしまった。

で、本気で対応・・・やっては駄目なんだが・・・やってしまった。

まずは通常のセキリティ・ソフトでは駄目なので特殊な奴をダウンロードしてインストール。
それで駆除。

あとは、セキリティ・ソフトを2000円で買ってもらいインストール。

最後は、また二人でエロ動画を見てポップアップが出ないことを確認して終了。



『クリスマスにエロ動画を老人と一緒に鑑賞』



と言うのは凄い気がする。

「最近のは凄いよねぇ〜!」
「ねぇ。昔は苦労してレンタルしたもんですが」
「やはり、見ちゃうんだよね」
「そりゃ、男性なら当然ですよ。そのためにパソコンはあるんですから」

と白人女性のSEXを見ながら談話。


その後、JAZZの話になる。
スウィング・ジャズが好きらしく「ベニー・グッドマンは好きだった」と言う。
私もJAZZを最初に聴いたのは父親が持っていたカセットテープでの『ベニー・グッドマン』
だったし、ビックバンドのジャズは今、聴いても新鮮である。
一番、最高なのは戦中の『Vディスク』とかディーク・エリントン、カウント・ベイシーだが、それでもベニー・グッドマンは最高だ。
すると
「チコ・ハミルトン」「アーティー・ショウ」と私も知らないミュージシャンを言う。
「知らないですね」
と言いながら爺さんのPCでYOUTUBEで聴いてみると結構、良い。
「カッコイイですね!」
と言ったら
「あんたは明日、出勤してる?」
と言う。
「明後日なら出勤ですが」
と言うとLPを貰ってくれ、と言う。
業務上のコンポライアンス的にOKなのかNGなのか分からないが、小一時間に渡る爺さんとの会話で、なんとなく仲良くなった気がするのでOKした。
 

翌々日。

実際に爺さんが来てLPを4枚、持ってきた。
爺さんの父親がJAZZが大好きだったらしく、子供の頃に父親に言われてLPを買っていたらしい。

父親の影響で本人もJAZZが好き・・・と言うモノなんだとか。

だが、爺さんの年齢と話を聞くと、当時のLPって今の金額に換算すると3〜4万円、または其れ以上の金額である。

戦前にベートーヴェンの組曲をSPで買ったらボーナスが消えたらしいので、今の金額で換算すると30〜40万円。

因みに戦前を代表するレコード・コレクターは『宮沢健二』である。
冨田勲が初めて買ったLPはストラヴィンスキーの『春の祭典』だったのだが、高額で親戚に金を借りて買ったらしいので10万円くらいか。
だから『名曲喫茶』『ジャズ喫茶』と言う特殊な喫茶店があったのだが(ロック喫茶もあったらしい)。
音楽メディアは現状、値下がり続けている。


とは言え爺さんの思い出の品々である。50年代とは言え、演奏者はロイ・エルドリッジ、ハリー・ジェイムスにビリー・ホリデイと蒼々たる面子であり、手元に置いておいて損はしないモノばかりである。
其れに50年代のビック・バンド・ジャズは『ジャズ』が、まだ『プロトタイプ・ブラック・ミュージック』と言うか、サウンドとして面白いモノである(ジャズが「ジャズでーす」となったのはバップからだったと思う。と言うかジャズはバップである、と断言しても良い)。



「貴方が私に親切にしてくれたお礼としてね・・・。あと、こう言う盤を若い人に託したいんですよ。
これは・・・私の『終活』なんですよ」
と言う。
おいおい、重たいモノを持ってくるな、と思ったが、受け取った。

しかし、「人生の最後のための活動」と言いながらもエロ動画をチェックする精力があるなら、大丈夫じゃないっすか?と思った。





因みに、帰宅して聴いてみるが、あまり好みの音ではない。元データがSPだから音質はペラペラだし(蓄音機で聴ければ最高なんだがLPだ)、何より私が風邪を引いてしまったので聞けず。
次の元号の際に聞きますかねぇ。

2018年11月23日金曜日

厄と長渕剛

私は厄年である。


しかも、死を喜ぶキリスト教徒ですら震え上がる『本厄』と言う地獄である。

先日、名前も知らない老婆の葬式に『動員』として刈り出された際に「おまえ、本厄じゃないか」と言われて気がついた。

確かに、我が世の春を桜花していたのだが『本厄』が始まった途端に酷い事ばかりだ。


①毎週、楽しみにしていた少女漫画が長期休刊(1ヶ月の予定が既に4ヶ月)

②店で楽器担当となり、3000円とか酷い値段を付けていたのだが「其の値段は駄目」と言われる。

③この世の天国である『杉並区』から、陸の孤島『世田谷区』に追い出される。

④太った

⑤一週間に14人の女性から愛の告白を受けていたのだが、一日7人から脅迫メールが届き始めた(妊娠したから堕胎費用を払え、など)

⑥ライブでエフェクターが大破

⑦いつも眠い

⑧敬愛する天皇陛下の孫である眞子内親王の婚約が破断。

⑨敬愛する天皇陛下が生前退位と言う違憲を行う(生前退位は実はillegalである)

⑩敬愛する天皇陛下がボケ始めている。

⑪PCがウィルス感染する

⑫物凄い苦労をして『GTA LCS』をクリアしたのだが、実は糞ゲーだった。

⑬エホバの証人に勧誘される。

⑭御茶ノ水ジャニスが閉店

⑮尊敬する自衛隊員の皆様が、住民に向かってロケットランチャーをぶっ放す。

⑯知人がどんどん、意味不明なスピリチュアルへ行く(水道水は日本人絶滅の為にGHQが作ったモノ、だとかコンビニのコーヒーのプラスチック製の蓋はGHQが日本人絶滅のためにやっている、とか)。

⑰太ったのに食欲が止まらない

⑱歯医者に行ったら「喫煙によりオマエの歯は腐りかかっている。喫煙を止めなければ、歯が腐り落ちる!」と脅迫を受ける(此れは実話)。

⑲引越の際に冬物の大半を捨ててしまっていた(引越が夏だったので)。

⑳名前も知らないし、会った事すらない老婆の葬式に動員として刈り出される。

㉑友人男性達が結婚する。

㉒下北沢はウンザリだ。

㉓下痢になる。

㉔便秘になる。

㉕夢に亡き父親が出てきて「オマエを見ていると不安で仕方がない」と小言を言われる。

㉖旨い!と評判の炒飯を食べに行ったら不味かった。

㉗腰が痛い。

㉘歩けば犬の糞を踏む

㉙立ち止まればハトの糞が落ちてくる

㉚走れば車に追突される。


全くもって、見事に本厄である。あとは死ぬことが待っているが『死』は、ある種の宗教に言わせれば救いでもあるので『生地獄』しかない。


私は仏教徒ではないが『厄祓い』をしなくてはならない・・・らしい。


洗礼は受けていないがクリスチャンで、マルクス派が神社の祈祷を受ける事はニーチェ的に言えば「神は死んだ」のだからアウトなんだが、こうも地獄が続くのであれば哲学や経済学の問題ではない。


そんなワケで。


近所には厄除けで有名な『松蔭神社』と言うモノがあるらしいが、休みの日に面倒臭いので近所の『代田八幡神社』と言う神社へ。

行くと『七五三祝は八幡神社で!』と何とも目出度い行事が行われている。

私は頭にはハトの糞、靴には犬の糞、しかも4tトラックに追突を受けたうえに洋服がバンパーに引っかかり、3kmも引きづられたので血塗れだと言うのに、だ。

事前に電話はしておいた。

「厄除けはやってますか?」

「やってますよ〜」

「お願いします。因みにお値段は?」

「5000円です」

「5000円ですか・・・ちょっと高くないですか?もうチョット安くなりませんかねぇ?」

と値切ったのだが

「5000円で統一しているから駄目」

と言われる。



モノの本によると厄祓いは

①神主の祝詞とか呪文とか呪詛。

②雅楽演奏

③巫女さんが踊る

④お土産を貰う。

と言う流れらしい。スーツを着て行くのがマナーと本にあるのだが、スーツは面倒なので適当なジャケットを着て行く。


神社に行くと神主が「お!お待ちしておりましたよ!」と言う感じで、時代っぽい着物と言うか風体になり、妙な帽子(聖徳太子が被っていたのと同じ奴)を被って登場。

「じゃ、此れを付けて」

と紙切れで何やら書かれたタスキのようなモノを被らされる。



神社の内部に入るのは初めてな気がする。小学校低学年の頃に親戚の結婚式が和式で、神社の内部に入った覚えがあるが真冬だったのでクソ寒かった思い出しかないし、その思い出も既にアヤフヤ。

椅子に腰掛けると、神主が生きた鶏を持ってきた。

「いやー、時期がねぇ。もう少し早ければ山羊を使えたんだけどねぇ」

と言って生きた鶏をカッターナイフで首を切り落とす。血飛沫が飛ぶ。
其れを浴びろ、と言う。

「え?鶏の血・・・って、此れを浴びるんですか?」

「そりゃ厄祓いなんだから!儀式は血ですよ!」

「いや、だって、洋服が汚れちゃうじゃないですか!」

「そりゃ厄祓いなんだから!儀式は血ですよ!」

「鶏が可哀想じゃないですか!」

「そりゃ厄祓いなんですから!儀式は血ですよ!」

と暖簾に腕押し。9月までは山羊の生き血で行うらしい。

「やっぱりね、山羊は違いますよ。西洋でも黒ミサと言えば山羊でしょ?」

と神主は言う。


首を切り落とされた鶏が飛び回る拝殿で、神主がモジャモジャと何かを唱える。

『寿限無、寿限無
五劫の擦り切れ
海砂利水魚の
水行末 雲来末 風来末
食う寝る処に住む処
藪ら柑子の藪柑子
パイポ パイポ パイポのシューリンガン
シューリンガンのグーリンダイ
グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの
長久命の長助・・・』

どう聴いても落語の内容じゃないのか?と思うのだが、下賎の身である私が神主に口答えは許されない。


其れが終わると、フツーの流れだと雅楽と巫女さんのダンスらしいのだが、小さな神社なので雅楽隊がいるわけがない。

「じゃ、少し待ってて貰って良いですか?」

「はぁ。あの、シャワーって借りれますか?血が臭いんですよ」

「あははっはっは。面白い事を言いますねー」

と言われて、しばし待つ。


すると神主が白いアコースティック・ギターを持ってきた。

「普通は雅楽が、ブワーっと演奏するんですが、うちは雅楽隊が居ないので私が代わりにやりますね」

とギターをチューニングし始めた。

「では」

と言ってギターを構えると神主が徐ろに歌い始めた。


好きです/好きです
心から/愛していますよと
甘い言葉の裏には/一人暮しの寂しさがあった
寂しさゆえに
愛が芽ばえ
お互いを知って
愛が終わる
別れは涙で飾るもの
笑えばなおさら
みじめになるでしょう
こんなに好きにさせといて
「勝手に好きになった」は ないでしょう
さかうらみするわけじゃないけど
本当にあなたは ひどい人だわ
だから私の恋はいつも
巡り巡って
ふりだしよ
いつまでたっても恋の矢は
あなたの胸には
ささらない






どう聴いても長渕剛の『巡恋歌』である。しかもフルコーラスも歌いやがる!。

歌っている神主は気持ち良さそうに喉を震わせている。

何故、昼間の神社の本殿で長渕強を聴かなきゃならないんだろうか。

歌が終わると

「あ、あと一曲あるんですよ。此れで終わりですからねー」

と言って、また白いギターを弾き始めた

(前略)死にたいくらいに憧れた
花の都/大東京
薄っぺらのボストン・バッグ
北へ北へ向かった
ざらついたにがい砂を噛むと
ねじふせられた正直さが
今ごろになってやけに 骨身にしみる
ああ しあわせのとんぼよ どこへ
お前はどこへ飛んで行く
ああ しあわせのとんぼが ほら
舌を出して 笑ってらあ』




どう考えても長渕剛の『とんぼ』である。


「あの・・・長渕剛ですよね・・・?それ」

「いやいや、何を言っているんですか!此れは雅楽ですよ」

「雅楽って言うより邦楽ですよね」

「邦楽は雅楽です」

「いや、確かに邦楽は・・・ってか長渕剛ですよね?」

「ええ。雅楽ですが」

「いや、だから雅楽じゃなくて、邦楽・・・」

「邦楽は雅楽でしょ!?私が『魔笛』を歌いましたか?」

「いや、『魔笛』はシューベルトでしょ!」

「魔笛は洋楽でしょ!」

「だったら、ビートルズでも良いじゃないですか」

「ビートルズは雅楽じゃないでしょ!」

「長渕は邦楽じゃないですか!」

「雅楽は邦楽ですよ!」

「長渕剛が厄祓いになるんですか?」

「だったら『山谷ブルース』なら良かったんですか?!」

「いや、4畳半フォークじゃなくて・・・」

「雅楽もフォークですよ。アコースティックですから」

「そりゃ、そうですけど・・・」


と、無理矢理、納得させられて(納得出来ないが)御土産を貰う。

「この中に小さなお守りが入っています。財布とかに入れて下さいね」

と言われて帰路についたが、中には

『呪文が書かれた板』

『破魔矢と絵馬』

『紅白の砂糖菓子』

だけである。お守りは入ってない。

職場の人に話したら「それ、厄が終わってない、って事じゃないですかね。入れ忘れでしょ?フツーに厄でしょ?」と言う。


私の本厄は、まだ始まったばかりだ。


厄除け神社

明日は予定では『厄祓い』に行く予定である。




場所は松蔭神社だとか「厄除けなら此処がオススメ!」みたいな神社ではなく、近所のフツーの神社。
杉並区在住なら稲荷神社に行くのだが、今では世田谷区民と落ちぶれた。

大体、世田谷区なんて伝統も文化も歴史もクソもない地区なのである。

大正時代に坂口安吾が代沢小学校で教員となっているが、其の頃の下北沢~代田は農家と言うか、水田だとか畑、あとは雑木林だけである。
農家のガキを相手にしているので、知的レベルは低い。
当時、子供なんて安い労働力だったから、文字が読めなくてもOK!みたいな(義務なので通学させていたようなもんである)。

で、この代田近隣の伝説としては


『だいだらぼっち』


である。『だいだらぼっち』なんて各地に伝説が残っているし、この『だいだらぼっち伝説』って何か?って言えば

「ヤマトタケルノミコトも天皇もクソも知らない農村が考えついた妙な奴」

である。要するに泥に塗れる人生と言うか。



然し、『厄年』ってのがあるんだろうか?。


そもそも、前の厄年は24歳だが、此の頃は確か境界性人格障害の女性と同棲しており、日々が

『厄日』

だった。厄年もクソもなく、日々が悪夢。地獄である。
思えばme tooと言うか、DVにSEX強要とか、アレは酷い時期だった(男性がDV被害者になる、と言う事が考えられなかった時代である)

だが、其の前も酷かったし、その翌年も、その翌年も酷かった。

だから、いつだって厄年と言う気がする。



っつーか、高校時代に「嗚呼、童貞を失いたい!恋人が欲しい!」と思いながらも、その思いは一切、実らなかったし、北九州市では「物凄い変人」と言うレッテル。

博多区に進学しても同じで、恋人は出来ない。

劇団の女性に押し倒されてSEXをするが、其れが原因でクビ。

その後、『つかこうへい劇団』のオーディションを受けるが落選。

あ、現代美術系の公募にも行ったが落選だった。

仕方がないので福岡の『大耳レーベル』に行ってトランペットを吹くが今は違うけど、当時、即興演奏だとか舞踏なんぞをやろう、って奴ぁ男性しかいなかった。だから、演奏内容としては間違いなく九州最先端だったのだがモテない。

仕方がないので劇団唐組に入団するが、其れも退団。

その後は境界性人格障害の女性と同棲で破綻した生活。



厄年もクソもない気がする。



そもそも、明日は14時に神社である。

「お値段は?」

「5000円です」

「・・・もうちょっと安くなりませんかねぇ・・・」

「5000円で統一しているので無理ですね・・・」

と、こんな処に資本主義経済meetケインズ経済学meetニクソン・ショック。



っつーか、神社って神を祀る場所だろ?!銭金で動いてんじゃねーよ!


大体、『厄払い』と言っても、祝詞だか呪詛だかを唱えて、大きい神社だと雅楽と巫女さんがブレイク・ダンスをやるだけだろ?
あとは御土産と言うか、絵馬だとか板に何か書いているモノを貰えるだけ。


こんなもん、さっさとオンライン化でコスト削減出来るだろ。


祝詞だとか呪詛はMP3音源とかACC音源でDLして聴く。
巫女と雅楽のダンス・ショーはDVDかYOTUBEでOK。
絵馬とか板はアマゾンでOK。

だから、神社のHPにアクセスして、必要事項と写メを送る。決済はオンライン決済(ビットコイン対応)。
あとは、神社から祝詞だとか呪詛のダウンロード・コードを送ってもらい、YOUTUBEの限定公開の巫女と雅楽のダンス・ショーを観る。
絵馬だとか板はヤマト運送が送ってくれる。

で、2500円で良いんじゃないのか?。中国の神社だと2000円くらいでコスパ最強なんだが、其処にメリカルと楽天が『オンライン神社』を作って人気、とか。


なんで、オンラインの時代に、いちいち神社にまで行かなきゃならないんだ。


って言うか、今日は16時に起きた俺が明日は、神社に行けるのか?


不安である。

2018年10月26日金曜日

「一家に一台ロケットランチャーある?」「ないわ!」 北九州市公式、現実の姿を伝えるポスターが強烈な個性


この情報は結構、間違っているし誤解を生む可能性がある。



①一家に一台、ロケットランチャーがある

違います一家に一台ではない。『一人、一台』はRPGを所有しています。
しかし、RPGは高いので裕福な人しか所持出来ず、大半は日本刀とトカレフ。格差の問題です。
市議会では市民のRPGの所持を「格差の象徴」として所持を禁止しようとしているのですが、RPG所有者としては「戦車で通勤やショッピングが出来るなら良いけど、戦車の所有が認められない状態でRPG禁止は時期早々」と言うのが多数。


②繁華街に行くと身ぐるみ剥がされますか?

大昔なら話は別ですが、身ぐるみをハイでも金になりません。
其のため繁華街では通行人を気絶させて拉致し、腎臓の摘出が一般的です。
其のため、北九州市民は腎臓が一個しかない人が大半です。
また、仕事で北九州市に来た人は寝ている間に腎臓を取られる事が多いのですが、医者の腕が良いため気が付かずに過ごしている方が大半です。
幸い、腎臓は2個あるので問題はありません。
最近では角膜を取る人が多いのですが、これも目は2つあるので問題ではありません。
伊達政宗も単眼で頑張っていましたし。


③北九州市では石を投げるとヤクザにあたる

石ではありません。北九州市はヤクザの国なので売店のオッチャンもヤクザです。

④北九州市では盾やヘルメットは貸出、出来ますか?

通常のバイクのヘルメットではRPGやトカレフに対応出来ないし、機動隊が使う盾ではロケランは防げません。其のため行政で用意が出来ない為、各自で用意を行っています。
多くは八幡製鐵所製のジュラルミン削り出しの盾を使い、通勤・通学えは旧日本軍のヘルメットを着用しています(ヘルメットは子供が小学校に上がる際にプレゼントされる)。
行政を頼りにすると命の保証が出来ません。


⑤北九州市って修羅の国なんですか?

此れはホンっと真面目に、嘘偽りなく『修羅の国』です。
RPGはさておき、日本刀の所持率は高いし、高校生がスタンガンを持ち歩いている程。
私も10代の頃、クラブに行っていた頃はMODSスーツにバタフライ・ナイフを忍ばせていたし、学友はライブハウスにスタンガンを忍ばせていたし、恋人の誕生日プレゼントがスタンガンだった子もいる。
ヤクザは多い。
多い、と言うより行政がクソ過ぎるのと、典型的な疲弊した都市なので学がない奴は介護職かヤクザの二択しかない。
覚醒剤が煙草のように気軽に買える街だし、殺人も人口の割合を考えると多い。
未だに成人の儀式が
『日本刀だけでイノシシを倒す』
『敵対するヤクザを殺す』
だしなぁ。
GTAを地で行く街である。
ってか日本一、私服警察やパトカーが多い街でもある。
自殺を考えるなら北九州市は最適だ。自分でやらなくても、他人がやってくれる。
生存を考えるなら北九州市は最悪だ。



警察って転勤があるんだよな。ちょっと危険な土地での勤務が終わると出世らしいのだが、311の後は
『福島県郡山市か、北九州市のどちらかを選べ』
って言う選択肢があり、北九州市を選んだ警察官が
「どちらも危険な場所である事には変わりありません」
って答えていて、もう死にたくなった事があった。

まったく、酷い街だったな。

2018年10月25日木曜日

100年後の君へ


以前、呑み屋で「憲法9条は改正すべきだ」「軍隊を持たなきゃ駄目だ」と言う人がいて「うーん」と思った。
あと、友人でも「憲法9条とか現実性がない」「実質、軍隊なんだから軍隊にした方が良くない?」と言う意見もあって「うーん」と思った。

私は憲法9条改正に反対である。

理由は戦争なんぞに刈り出されたくないし、戦争なんぞしたくないからである。

だが、此れはキチンと言葉にしないと駄目なんではないか?と思う。

政治的な事柄を書くことは避けているのだが、このへんは避けられない。



憲法9条があるからこそ現状、日本は軍隊を持てない。自衛隊と言う組織は軍隊に限りなく近いが、最強と呼ばれるレンジャー部隊ですら訓練は国内に限る。
此れは自衛隊が海外での活動を前提としていないからである。
例えば米軍は世界各地に訓練所を設けている。
米軍の場合は本土決戦の経験がない国だし、国外での活動がメインだから。

軍隊と言うのは国防、内乱の鎮圧に使われるが『国防』をどう捉えるか?で考えると国外での活動も『国防』になるだろう。実際、米軍が中東でゴチャゴチャとやっているのも『国防の為』である。
実際には中東でゴチャゴチャとやっているのは米軍だけではなく、先進国と呼ばれる国の軍隊は大抵、参加している(殆ど第三次世界大戦)。

軍隊と言えば『徴兵』である。

軍隊と言えば徴兵である事は日本だと『防人』と平安時代からお馴染みの徴兵があった。第二次世界大戦中は学徒動員と言う事で大学生が派兵されたが、小学生の頃から色々とやっている。
第二次世界大戦末期は流石に極端な時代だが、此処で考えたいのは『徴兵』である。


世界最強と呼ばれながらも世界最弱の米軍は2008年のリーマン・ショックまで兵士不足に悩んでいた。徴兵制ではなく志願制度だったから。

リーマン・ショックが始まり、生活苦に悩んだ人達が軍に駆けこんだ。
其れまで兵士不足に悩んでいた米軍が「人は足りています」と断るっていたほどである。

あれは『経済的徴兵制』だったと思う。

お金があれば軍に行かなくても良いが、銭がないなら軍に行け。

そう言うふうに考えると『自衛隊』を『日本軍』にすれば新たな雇用先が出来るし、良いのではないか?とすら思えてくる。



しかし、果たしてそうなんだろうか?


『軍』と言う組織は有史以来、律された事がない組織である。従軍慰安婦問題、ソミン村、南京、色々と兵士の暴動は多いが、兵士や軍と言うのは政治団体ではなく、純粋な『暴力装置』である。
私は北九州市小倉南区と言うヤクザとシャブ中が闊歩する街で育ったが、自衛隊の駐屯地もあったんだよな。で、まだ冷戦の頃だから自衛隊ってのはヤバい組織だった。

ヤクザやDQNは怖いもんだが、訓練帰りの自衛隊の顔つきのほうが遥かに怖かった。

子供心に「兵士ってのは恐ろしい」と思ったもんだし。


自衛隊が常に広告を打っているように、自衛隊も人出が欲しいのかも知れない。だが、現状は志願制である。
『軍』と規定すれば念願の徴兵制が復活出来るかも知れない。

しかし、徴兵制の問題点は韓国が良い例なのだが、企業としては最高の『低賃金』で働かせられる最高の労働者を失う、と言う事である。入社1〜2年なんて「此処は新大陸アメリカですか?」と言うほどの労働量である。だが、この新卒達が企業としては最高に美味しい労働者であり、其れを失う事は経済的な損失はオリンピックを何度も開ける程ではないだろうか。


其れと。


例えば皆が大好きな安倍シンゾーと、その仲間達(官僚)が『2018年10月31日』から自衛隊を『日本軍』とします!となったとする。
まぁ、議会もあるし、国民投票もあるから、時間的に(在り得ない程、早く考えて)2年後になるだろう。選挙もあるから3年後かな。

名称が変わることで、其の時は何も変わらないと思う。

「日本も軍隊を持たなきゃねー」
「日本軍かぁ。70年ぶりに復活だねー」

と会社の昼休みに話せる程度のネタかもしれない。


此処で先ほど書いたように『徴兵制』である。其れが復活するのは、また議会の問題もあるし、選挙もある。
だから、『徴兵制』と言うのが復活するのは、現実的に見積もって10年後とかだろう。
もう少し早まるかも知れない。

自民党と言う圧倒的多数与党が本当に独裁的に行えば違うだろうし。

『多数決』と言う民主主義の原則にNOを言うワケではない。多数決のお陰で消費税10%(理想は30%)、地方は疲弊し、少子高齢化に格差で低学力。
多数決なんぞクソだと言う事は小学生の「多数決」で嫌と言うほど知っているはずだが、民主主義の原則なんだから仕方がない。

で、自民党がファシズムよろしく、頑張ったとしても物事には時間が掛かる。

だから、10〜15年後かもしれない。



此処からが問題なのである。



私は甥っ子と、姪っ子がいる。子供がいる人もいるだろうし、其のへんを走り回っている小学生を眺めている人もいる。
10〜15年後に『徴兵制』が復活するとなると、自分達の『孫』『子供』『甥』が戦場に行く可能性がある、と言う事になる。

結婚していない人もいるし、子供を持つ予定がない人もいる。

だが、私達は未来に対して責任を持つべきではないか?と思う。

その、今は木の棒にウンコを装着して走り回っているアホなガキを戦場に送りたいか?と。戦場に送る、と言う事は戦死者が出る、と言う事である。
戦死者は、日本国憲法では裁けない。

どんな兵士も戦場で死ぬ以上は『野垂れ死に』である。


『未来に責任』と言うと胡散臭い。


自分で書いていても「嗚呼、日本語は胡散臭い」と思うほどである。大体、『未来』と言う言葉は胡散臭い企業が使いすぎた。
本来は営利目的でしかないのに「未来」とか。
田舎のクソ万博とかな。

だが、俺は胡散臭い事を覚悟して言うのだけど、

『私達』は『未来』に『責任』を持たざるを得ないんだよな。

2011年の3月11日に震災が起こった。震災は自然災害だから仕方がないが、原子力発電所が爆発した。
福島県の原子力発電所を誘致した市長は「奇形児が一人や2人、産まれても別に良いではないですか!?街の発展の為には仕方がない」と発言していた。
原子力発電所と言うモノに楽観的だったのかも知れないが、戦中育ちとしては「多少の奇形はOKだろ」と言うモノだったのかもしれない。

だけど、あの時に恐れ慄いたのは私達である。

其れまでエネルギー産業や、その出処に対して全く無知で、全く無理解だった私達や私達より上の世代が起こした事件でもある。

と言うか、あの頃から産業、企業、仕事、社会が殺人鬼として若い労働者を殺すようになった気がする。東京五輪のボランティアで何人が死ぬのかなぁ〜と思ったりするが、既に日本と言う国は『国家』として体裁を捨てている。

脱原発派のアイドルである小泉純一が首相時代にやった事だけども。


今後、自分達が生きる時間の中で誰も殺してはならない、と思う。
私達が所属するシステムの中で死者を出すことは駄目だと思う。

私達は幸いな事にサヴァイブ出来た。其れは運かも知れないし、サヴァイブ出来てない気もするが、取り敢えずは生きている。

そのシステムで死ぬのであればシステムは根本から変えなくてはならないし、其のための変化は大いに受け入れるべきだし、それは私達が改革していなくてはならない、と思う。

私は41歳である。

だから、第三次世界大戦が起きても戦場に送られる年齢ではない(地獄の黙示録/カーツ大佐みたいな例はあるが)。

だけども、自宅周辺で走り回っている子供だとか、親戚のガキなんぞを戦場に送りたくはないし、サブマシンガンをぶっ放して欲しくもないし、F-2戦闘機は美しいフォルムだが乗ってほしくない。



『未来に責任』って、第二次世界大戦の時にも言われていたと思うのだけども、いつの間にか皆が忘れてしまっている事な気がする。



なんと言うか、俺は胡散臭い事を書いているなぁって思う。

仕方がないんだが。

医者はなんのためにある!!!

が痛い。



昨日は眠れない程、痛かった。
思えば世田谷区に引っ越してから歯医者に行ってない。
高円寺の行きつけの歯医者には自転車で30分掛かる。
仕方がないので世田谷区で、近所の歯医者に行く。


歯医者ほど『患者にトラウマを持たせた業種』はないのではないか?と思う。私が子供の頃の歯医者なんて731部隊もドブ板三寸這って逃げるような代物だった。

小学生の頃は、まだ『口裂け女』が流行しており、登下校の際に時折、口裂け女に追われることがあった。

何しろ、時速300kmで追ってくるのである。F1並の速度なので登下校時は皆、注意していたものである。

最初の目撃者が「口裂け女が来た!」と叫ぶと、全員で「ポマード!ポマード!」と叫びながら避難していたものである。


だが、昭和の歯医者は、明らかに口裂け女より怖かった。

何しろ、器具からして恐ろしい。
むき出しの金具、ドリル、その他。
ノイバウンテンのライブ会場ですか?と言う有り様。

まだHIVが問題になっていない頃だったので(フレディー・マーキュリーは死んでいたが)注射針も太かったし、痛かった。


「痛かったら言ってくださいね〜」

と言われて、痛くて

「痛いです!」

と言うと、九州大陸の特質だったのか何故か

「漢だったら我慢しろ!」

と言われた事は一生、忘れない。
女系家族の真ん中、と言う複雑なポジションである私は
「漢らしい、ってのは何て地獄なんだ・・・」
と沈む太陽と、多くの死体が沈んでいる玄界灘を眺めながら、シミジミと思ったモノである。



大体、「漢だったら我慢しろ!」って現代医学の医者が言う事か?

例えば俺が末期癌で凄まじい痛みだとしてもモルヒネを打たず

「漢だったら我慢しろ」

なのか?

または私が、どう言う経緯なのか説明出来ないが『悪の組織』に『強力な下剤』を定量の5倍を飲まされて、朝の満員の丸ノ内線荻窪駅から東京駅まで行かなきゃならないとスる。
想像を絶する便意と冷や汗だ。
どうして、こんな目にあわなきゃならないんだ。俺が一体、何をしたんだ?悪の組織って言っても、何に対しての悪なんだよ?ってか俺は正義なのか?
と色々と青ざめながら考えていると、横に歯医者が来るのだ。

「漢だったら我慢しろ!」

.....そりゃ、我慢するよ!朝の丸ノ内線だぞ?。地下鉄はまだ中野坂上だけども、我慢できなくなった事を考えるとアレだから。
でも、それって『ジェンダー問題』じゃねーだろ!



そんなワケで未だに歯医者が苦手・・・と言うか憂鬱になる。

幼い頃から病弱で、医者通いが日課だったのだが歯医者だけは駄目だ。
だが、ウッカリ、ウカウカしていたらトランペットと言う面倒な楽器を吹くことになってしまった。
このトランペットって楽器は『歯』が命である。
チェット・ベーカーは前歯がないが、あれは元々『ない』(チェット・ベーカーは虚言癖があった)。
だが、無い前歯だからブレス音を多く含んだアンニュイな音になった(ちゃんとバップをやっている時も有るのだが、あまり良くない)。

そんなワケで歯医者。



近所の歯医者へ行く。
少し大きめの歯医者で『あわしまデンタルオフィス』と変わった名前である。

女性スタッフが多いのだが、第二次成長期を終えた中年にとって女性が多かろうと少なかろうと関係がない。

あ、思い出した。

高校生の頃に通っていた歯医者は助手が巨乳で、角度によっては顔面に胸が当たる、と言う理由だけで通っていた。
歯医者の腕前は酷かったのだが

『フリー・ジャズ』
『NOISE』
『渋谷系』
『村上龍と村上春樹』

と言う、絵に書いたような童貞には、其れだけで通う理由になった。顔に胸が当たる瞬間だけは麻酔の問題は消えた。それが童貞と言う生物である。

歯医者の椅子に座ると中年女性が

「煙草は吸っているか?」

と言う。

「はい」
「どのくらい?」

「一日、20本ほど」

と言うと顔つきが厳しくなり

「煙草のせいで歯茎が萎縮している。煙草を止めろ」

と言ってくる。
歯茎の云々をゴリゴリと清掃する。血が出る。

「血が、でますね」

「本来はもっと出血します。煙草を吸っているせいで歯茎の血の巡りが悪いのです」

「このまま喫煙を続ければ、歯が腐ります!」

と言ってくる。
結構、カチンと来た。

「俺は歯の治療に来たのであって禁煙相談に来たワケじゃねーぞ!。俺が日頃、何を吸おうと勝手だろ!?大麻だったら良いのかよ?」

と激憤しかけた。
あの中年女性に言わせれば、例え私が道で石に躓いて転んだとしても

「煙草のせいだ」

と言いかねない。



大体、健康なんぞ糞食らえなのである。
野良犬も人間も、生まれた瞬間から『身体に悪いこと』しかしていないのである。
飯を食えば農薬。
コーヒーを呑めば白砂糖の弊害。
酒を呑めば脳細胞がクラッシュ。
水を呑めばオカルト系曰く「水道水はアメリカの陰謀ガー!」
深呼吸をすれば排気ガス。
晴れて童貞を捨ててSEXすれば梅毒、淋病、エイズ。
童貞を守ってエロ媒体に接すれば堕落。
スマホを持てば『スマホは脳に悪い』
電子レンジで夕食を温めたら『電子レンジは身体に悪い』


その為に医者がいるんじゃねーかよ!
手塚治虫の『ブラックジャック』の名言が脳裏を過る。
「医者はなんのためにある!!!」









で、痛みの正体は歯ではなく私が微熱だったとは言え、風邪だったのが原因らしい。
あとは歯並びが悪すぎる、と言う。
私は恐らく高校生の頃から歯軋りをする。
高校生時代は『九州の男子校』と言う、物凄い環境に居たので、そのストレスもあったし(思えば胃潰瘍もこの頃だ)。

「マウスピースだけでは解決策にはなりません!」

「そー言われましても・・・。寝ている時間ですから、どーする事も出来やせんよ」

「ある患者さんは寝る前に『自己暗示』をして解決しています!」

「自己暗示?!」

「自己催眠と言いますか。寝る前に『歯軋りをしないぞ!』と決意して寝ているそうです」

「あのー、私にもヤレって事ですか?」

「マウスピースは解決策にならない、と言ったまでです」

「自己暗示で解決しろと?」

と、まったく咬み合わない会話。

意識がない睡眠時間も何とかしろ、と。
アホか?
此処はカラテ道場とか、中国の得体の知れないカンフー道場かよ。洗脳セミナーか?



その後、担当が変わって歯を削った。歯並びと言うか『噛み合わせ』が悪すぎる、と言う。
思えば、私の歯は常に『其の場凌ぎ』的に治療した為、噛み合わせが酷い。
0.1mm程度を削ると、何だか歯が良い感じである。
最初の担当者は一体、何だったんだ。
次は2週間後だが、担当者を変えてもらおう。
然し、世田谷区の歯医者はFUCKだ。


帰宅中に久し振りに新宿タワーレコードに行って『さとうもか』の『Lukewarm』を買った。
現代音楽やオルタネイティヴは大好きだが、子供の頃は50〜60年代のバブルガム・ポップスが好きだったし、今でもPOPSは好きだ。
『相対性理論』以来、良い感じ。
アマゾンでも買えるのだが「CDを買いに行く」と言う行為も含めて「聴く」と言う行為が成立すると思う。