2016年12月1日木曜日

ほんじつ、のんびりと未来派

ふと、未来派について調べようと思ってwikiを探ると、日本だと『普門暁(ふもん ぎょう)』と言う人が日本版未来派のリーダーだった、と言う記述があるので、ページに飛んだらトホホ感が凄い。

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普門暁(ふもん ぎょう、1896年 - 1972年)は、日本の未来派の画家。

奈良県に生まれる。当初建築を学び、のち日本画に転向。
1920年、二科展落選の恨みを晴らすかのように、未来派美術協会を結成し、事実上、リーダーとして活躍。来日した、ダヴィッド・ブルリューク(1882年-1967年, Давид Бурлюк, David Burliuk)やヴィクトール・パリモフ(1888年-1929年, Bиктор Пальмов, Viktor Palimov, Victor Palimov, Viktor Palmov, Victor Palmov)とも交流した。

しかし、その後二科展に出品できたこともその理由と思われるが、普門は協会運営に興味を失い、管理がいい加減となったため、1922年に除名された。

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言わずもがな


『二科展落選の恨みを晴らすかのように、未来派美術協会を結成』

『その後二科展に出品できたこともその理由と思われるが、普門は協会運営に興味を失い』


と言うのがトホホ感凄い。

24歳で二科展落選って事で、若気の至りと言うモノなんだろうか。

「この恨み、晴らさでおくべきか・・・・」
「エロイムエッサイム!」
と言うのが日本版未来派。

中二病じゃないかよ。




とは言え、大正〜昭和初めの頃にパフォーマンス・アートなるものは日本には到着していて、日本のダダイズムの牙城(具体派)『MAVO』に後に『のらくろ』を連載する事になる田河水泡がいたり(田河水泡の影響下が手塚治で、手塚治の影響下が宮崎駿で、宮崎駿の後釜が庵野)、未来派詩と言うかダダ詩みたいなのを書いていたのが中原中也で、中原中也が長谷川泰子を口説く口実がダダ詩で(って、中原中也の何処がダダなんだよ?って思うのだが)、舞台美術で言えば築地小劇場の舞台装置なんて当時のダダイズム真っ最中、と言う塩梅である。





そんな動きが継続してれば面白かったと思うが戦火で全て灰になるし、中原中也の同棲相手は当時の最先端界隈をウロウロしていた人だが、戦後は新興宗教にゾッコンになるし『のらくろ』は『のらくろ兵長』から除隊するし(その後は喫茶店のマスターになる)





で、戦後はハイレッド・センターとかいるけど、まぁお金持ちのご子息の遊びみたいなニュアンスは否めないよな、って言う。
戦前のダダイズムとかって情報不足等もあって「え?これをダダって言ってたの?」って言う

『独自解釈』
『思い込み』
『独断と偏見』
『妄想』

があって、其れはそれで凄く面白いんだけども、戦後美術となると行き着く先が

『萌え』

って言う。

・・・って此処まで書いて思ったのだが『のらくろ』は澁澤龍彦曰く

「台詞の素晴らしさ」

らしい。だが、「のらくろ、カワユイ!」ってのはあったはずで。

「萌え」をどう定義するか、それは有識者に任せるとして、具体派時代にキャンバスに使い込んだ軍手を釘で打ち付けていた田河水泡が、後に『のらくろ』ってのと、あまり変わってないのかもな、って思う。


「いやいや、現代美術ってのは政治的な・・・」
「スキャンダル性が」
「タブーを犯す云々」

と言っていた人がいたのだけども『現代美術』を何処から何処までの範囲で言うのか曖昧だが、村上隆曰く

「現代美術家とは芸術大学を卒業した人の事」

らしい。だから公的機関で教育を受けた人の特権である。

だから政治性も不要だし、言ってしまえば『現代美術的なるモノ』『現代美術的なパフォーマンス』って椎名林檎が体現しちゃっている気がするんだよな。

「椎名林檎がだと!?ふざけるな!あんな自民党の・・・」

と思う人もいるかも知れないけど、少なくとも、とある現代美術評論家が言う『市井』の人は、椎名林檎はアンダーグラウンドなテイストを持った現代美術的なニュアンスを感じているだろうに。パフュームよりも椎名林檎って言う。

因みに『市井』と言う言葉を連発していた現代美術評論家は男性のコメントには無返信で、女性のコメントには丁寧に長ったらしい返信を返す、と言う『団塊世代の象徴』のような人だった。


だが、椎名林檎は現代美術ではないしパフュームも現代美術ではない。

『芸術大学を卒業した人』

ではないからである。村上隆の論理で言えば椎名林檎やパフュームよりも

『FLYING KIDS』

の方が現代美術寄り、となる(東京造形大学卒)。

(FLYING KIDS - 心は言葉につつまれて(Music Video)


とりあえず何が書きたいか、って言えば『日本の現代美術は最初から中二病でも恋がしたい!』である。

二科展への報復って言う中二病でも恋がしたい!。

これを書くためにFLYING KIDSをYOUTUBEで検索したら当時、好きだった曲が出てきた。

当時は「なんて凄いコードワーク!」「素晴らしいハーモニー!」と思っていたのだが聞き直してみると
「こんなに歌が下手だったのか・・・」
と思う。



因みに東京芸術大学の処女童貞率は日本体育大学の処女童貞率を遥かに凌ぐらしく、日体大の処女童貞率を1とすれば芸大は100らしい。
そのくらい、芸大生はお互い非モテ・非リア充。
聞いた話によると日体大の用具室には「SEX禁止!」と言う張り紙があるんだとか。
そんな話は芸大には間違いなく皆無だ。
学園祭で芸大はキラビヤカに頑張っちゃうけど、日体大は地味。
だが、キャンパス・ライフは日体大の方が遥かに快楽と悦楽であることが東京芸術大学生のコンプレックスらしい。
・・・と東京芸術大学卒の人が言っていたのを思い出した。



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