厳密には屋根裏を駈けずり回っている状態で、現物はお目に掛かってないのだが良い気はしない。
この時期は出産の時期だから走り回るのだろうが、何だか嫌なもんだが、『セロ弾きゴーシュ』を思い出す。
私がTPの練習をしていたら小ネズミが
「KO.DO.NAさん。チューチューの練習をしたいので(高い)『B』の音を出してください」
とか言ってきて、
「なんだ?ネズミの癖に。お前たちにBもCメジャーもないだろ」
「いえいえ。私も漸く世帯を構えたのですが、子供達にキチンとしたチューチュー(B)を教えないと困るのです」
「チューチューってB(シ)なのか?」
「そうなんです。ちょうど、トランペットのハーマン・ミュートを付けた状態でのBが私達で言うチューチューなんです」
「バカバカしい。ネズミに音楽を教える程、俺は暇じゃないんだ!」
「お願いします。どうか。子供達にキチンとしたチューチューを教えないとネズミ捕りにも引っかかりますし、大きくなって異性を口説く事も出来ないんですよ」
「お前達は何もかも『チューチュー』じゃないか」
「いえいえ!。KO.DO.NAさんが吹く『B』は私達にとって『ア・モーレ!』と言う意味なんです。他のキーとは全く違います」
「じゃあ、普段はなんだ?」
「Cは『眠たい』、Dは『ご飯にしよう』、Eは『遊ばない?』、Fは『寒いねぇ』で、Gは『餌を見つけた!』、Aは・・・」
「あー!もう、良い。仕方がないな。少しだけBを吹いてやる」
「有難うございます」
「シーーーーーー(Bーーーーー)」
「チューーーーー」
「ええい!バカバカしい!家賃も支払わないお前達に何で俺が音楽を教えなきゃいけないんだ!。今度は『インドの虎狩り』だ」
とインドの虎狩りを吹くのだが、原作だと猫が発狂するのだが相手はネズミなので
「情熱的な曲ですね。でも、私が欲しいのは『B』なんです。先ほどB♭になってましたけど、ちゃんと吹いてくださいね」
とネズミに言われるだけだ。
で、ネズミ対策を考えていたのだが、今日は何故か出てこない。隣の部屋の人が夜逃げしているので、このアパートにいるのが私だけなんじゃないか?って気もするのだが下の部屋には住民が一人だけいる。だから、そっちに移動したのかも知れない。
他の生物と共生するのは難しいものだ。
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