2012年10月12日金曜日

ライブの準備

先程、DMを杉並中央郵便局へ。時間外で受付。

「届くのは」

「11日になりますね」

「はぁ?以前は翌日には届いただろ!?」

「いやー、どうしても11日になっちゃうんですよ。または速達か

「速達?ってか、おい!」

「どうしても普通郵便なので」

「ぐぬぬ!オメーにとっちゃ普通郵便かもしれないが俺にとっては『異常郵便』なんだよ!今すぐに送れ!走って届けて来い!」

「いやー、無理っすね」

「無理じゃない!何の為にテメー等は自転車と車を持ってんだ!俺なんて徒歩で来たんだぞ?!」



「其れは其方の都合ですから」


「お客様は神様だろ!」


「いえ、神は死にました」


「え?!何時の間に?」


「昨年の3月でしたかね。階段から降りようとしたら落っこちてしまい、其れで」


「遺言は?」


「確か『もっと光を!』」でしたね。何しろ46億歳と高齢でしたから」


「まぁ46億歳だとねぇ」


「良い人だったんですけどねぇ」


「怒ると何するか判らん人でしたけども」


「まぁ、そうでしたな。只、お酒は好きだったみたいですね」


「ああ、ワインね。呑むと陽気な人でしたね。普段はムッツリでしたけど」


「あの人と呑むのは皆、好きだったみたいですね」


「楽しい酒でしたからね」


「惜しい人でしたね」


「そうですね・・・」


「まぁ、そんなワケで神も死んだ事ですし、マルクスも死にました。ですので普通郵便は普通郵便として11日に到着です」


「とほほ・・・神さえ生きていれば」


「そうですね。神さえ生きていれば此方も当日には届ける事が出来たんですが。神亡き世界では、どうする事も・・・」


「世紀末覇者にでもなるしかないですかね」


「しかし北斗ナントカ拳は一子相伝ですからねぇ。お宅、ご実家の家業は?」


「介護と金貸しです」


「拳法家じゃないんですね。じゃ、無理だ」


「介護じゃ世紀末覇者にはなれませんしねぇ」「むしろ世紀末覇者にやっつけられた人を介護す


る仕事ですからね」


「神もいないし、世紀末覇者にもなれない。お先真っ暗ですな」


「まぁまぁ。そう落胆しなさんな。果報は寝て待て。11日には届きますから其れまで寝てなさい。最近は夜は冷えますし」


「そうですね。じゃあ、宜しくお願いします」





「おやすみなさい。良い夢を」

と郵便局を後にしたのだが、どう考えても騙されている気がするのは俺だけか?

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