思えば本当に一年間、エフェクターに電源すら入れていなかったのである。
其のためなのか、エフェクターの調子が非常に悪くて後半はボロボロになってしまった。
其れ以前に前日に緊張して腹痛→翌日は下痢、と言う最悪のコンデションだったが、コンディション作りも演奏のうちなので、復活ライブは「まぁ・・・そんなもんでしょ」と言うか。
落ち込んだが、機材的な問題と、この時期(花粉)や、生活の変化なども大きかったし、エフェクターが一台、致命的に駄目になっている事を考えても可也、頑張ったと言うか「あの状態でよく出来た」と思う。
1曲目はテープの巻き戻しを間違えており、巻き戻しながら演奏と言う『現代音楽ですか?』みたいな状態になるし、焦るし。
一年のブランクは少なからずあった。
前日にスタジオでゲネプロも行えなかったので、最善は尽くせたか・・・のだろうか。
主催のDAVEと、対バンの石井さんやDave氏が喜んでくれたので良かった。
帰宅して、「昨日の現象を解明」と広げるとエフェクターをチェックするとディレイが駄目になっていた。
BOSS RDD-20と言うハーフラックのエフェクターを使っているのだが、音の劣化が良い塩梅で気に入っているのである。
だが、音が出ない。
ネジを外して開けてみるが意味が分からない。テープ・ディレイなら直せる気がするのだが(あれはテープレコーダーと中身は同じ)デジタル・ディレイはお手上げだ。
「嗚呼。此れで俺の16年は一旦、終了って事か」
と途方に暮れて、セッティングを変える(エフェクターを新調する)か、同じモデルを買うか考えていたら、何故か突然、火の如くと言うか
①女心
②4歳児の行動
③水子供養
④新年の朝日
⑤モスクワの春
⑥思春期の恋心
⑦15の夜
⑧猫の発情期
⑨交通事故
の如く復活した。
この原因が何なんだろう?と思う。一時的なトラブルであれば(一年間、電源すら入れなかった事)問題はないし、実は「たんに今、動いているだけ」なら交換を考えなければならない。
『バーガリガリが霊的に不味い場所』
と言うのも考えたが、バーガリガリで『良い演奏』が出来た事の方が圧倒的に多いので霊的な問題はクリアしている。
スピリチュアル系が大嫌いな私だが実は20歳から20代半ばまで気合の入ったオカルト系だった。
所属していた福岡の劇団の体質もあったが世のイロハを知らない私はゾッコンになった。
自宅インターネット回線も珍しかった頃にネカフェで錬金術を調べたり、少なくとも杉並区内の図書館の関連書物(陰陽道だとか、悪魔とか、霊的な云々とか錬金術とか)を凄まじい勢いで調べ尽くした結果、
「悪魔だとか錬金術だとか陰陽道を調べてもトランペットは上手くならない」
「俺がやろうとしている音楽とオカルトは何の関係もない」
「っつーか、オカルトをテーマにしている音楽は面白くない」
と思い、全て『黒歴史』として鉛のケースに入れて六ケ所村再処理工場に埋めた。
しかし、デジタル機器の「オカルト性」は何処か、心の何処かで感じる事はあり、其れは「突然、動かなくなる」
「意識せずに素晴らしいセッティングになって曲が出来上がる」
と言う事はあるわけで。
『コンピュータとオカルト』は意外と縁深い。
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少なくとも私が使っているデジタル・エフェクターの性能はYMOやクラフトワークの機材よりはハイスペックなワケで、オカルトがあるんだろうか。
だが、オカルトがあった処で私は宜保愛子ではないので対処しようがないので、この『動作している状態』が続くのを祈るしか無い・・・
と思っていたのだが、流石にディレイだけは買い替える必要があるらしい。
何しろ当日のライブ中はディレイが鳴らないので、ディレイを殴りながら演奏していた程である。
『殴ると音が出る』
と言うのは決定的な処で、内部のICやハンダが死んでいる、と言う事である。殴ることで復活する、と言うのはゾンビを動かしているようなモンで、次のライブで不動になる可能性は高い。
この時期に出費は致し方がない。
しかし、冷静に考えてみると
①小型ミキサー
②オクターバー
とか、色々と買えなきゃならないんだろうけども。取り敢えず、復活に必要なのはディレイだ。
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