2018年4月3日火曜日

DENON DP-300F /回転数

レコードプレイヤーがおかしい。




ターンテーブルは音楽家の分際でダイレクト・ドライブではなく、ベルト・ドライブの安いモノを使っている。
嘗てはDJなんぞも齧っていたのに、テクニクスもパイオニアも買ってない。

「聴けりゃ良いんだよ」

と言う主義だったので、安くても別に問題はなかった。ターンテーブルよりもスピーカーが重要だと思っていたし、実際、1万円程度で売られている安っぽいターンテーブルは見た目よりは酷くない。

ただ、1万円程度の安っぽいモデルは針圧が調整出来ないので大昔の人と同様に『一円玉を置く』と言う事で調整していた。


其れで、手に入れた『DENON DP-300F 』である。




見た目は素晴らしい。ベルト・ドライブにも利点はあってワウフラッターが起きにくいとか、修理が簡単と言うのがある(大半はゴムベルト切断だから、それは秋葉原に行けば解決される)。

で、クラシックを聴いてみると明らかに音がおかしい。半音ほど高い。

音に関して五月蝿い体質ではないが、半音も違うと困る。

此れがポップスやJAZZとか、Free Jazzなら気にしないかも知れないが(JAZZは、そもそもピッチがおかしい音楽だから)、クラシックだと非常に気になる。

ドビッシーやラヴェル、サティやバルトークを『クラシック』と呼ぶのは些か疑問があるが(印象派は20世紀音楽だ)、バッハでもチャイコフスキーでも良いのだが、半音違う、と言うことは曲の和音が違う、と言う事で、ちょっと無理がある。



まずは現状の回転数を確認する。


ストロボ・スコープがあれば良いのだが、ディスクユニオンに行くと置いていなかったのでネットでダウンロード。
だが、印刷の問題なのか上手く行かない。

其処で!

テクノロジーの力を使うことに。すわ、SIM無しのipone4sである。余りにもビンテージ過ぎてクソ以下の端末だが、此れが入る。

RPM_Meter
https://itunes.apple.com/jp/app/rpm-meter/id384865779?mt=8


120円だが、ストロボ・スコープが500~1000円を考えると安いと思う。此れは測定ボタンを押してターンテーブルに置いて回転させれば良いだけ。

測定すると33 1/3ではなく


『37~36回転』


である。

こんなに速いとは思わなかった。通常のレコードプレイヤーと同じように、側面に穴があるので、ドライバーで調整するが回転数は変わらず。


仕方がないので『DENON』に電話をしてみる。

「此れは仕様なのか?それとも改善策はあるのか?」

と尋ねると

「修理に出せ」

と言う。修理代は8000~12000円。







ふざけるな。







サポートセンターをたらい回しされた結果、そのサポートセンターの人が「基本的に修理だが、個人的と言うか『自己責任』をOKするなら教える」と言う。

「勿論、OKです」

と言うと、何のことはない。単に

『ターンテーブルの裏側に回転数を変える穴があるので、其処にメガネ用のドライバーを突っ込んで調整しろ』

と言う事である。其れで上手く行かないから電話してんじゃないかよ・・・と思うのだが、中身を開けてモーター部分を弄るのはちょっと自信がない。

色々とやって見ると分かったのだが、DENON側は「出荷の際に回転数を調整して出している」と言うのだが、ネットで調べると回転数が速い事が多いらしい。

回転数がおかしい!と言う人に対しては保証期間なら無料で修理だが、大半の人は

「いやー、レコードの音って良いですねぇ~。温かい音がします」

とテキトーな事を言っているだけである(周波数で考えるとレコードの音は決して良いワケではない)。

JAZZもそうだが、クラシックはLPで聴かないと駄目だ、と荻窪の月光社(レコード屋)の店主は言う。
LPじゃなくても良いんだけど、LP時代の演奏者の方がCD時代より確かに良い演奏と言うか個性的な演奏をしている。

グレン・グールドもLP時代の人だ(最晩年に一枚だけCDだが)。





DENONに「ドライバーで回しているが上手く行かない」と言うと、変なサポートセンターで

「嗚呼・・・此れは本当に恐ろしい事ですから、此れ以上は修理になってしまいます・・・」

と言う。

「恐ろしいって・・・」

「いえいえ。本当に恐ろしい事です!恐ろしい事態ですので、此れ以上の案内は難しいです!」

と言う。本当にそう言うのだからチョット、怖い。ツタンカーメンの墓ですか?と。

どうも、色々と辛苦して分かったのは


①メガネ用マイナス・ドライバーを突っ込む(100円均一で十分)





②突っ込みすぎたかな?と言うポジションになると回転数が45~50回転までUPする



(ターンテーブルの裏側に、こう言う穴がある)

③その状態でドライバーを反時計周り(音が低い場合は時計回り)に回す

④一旦、ターンテーブルを止めて再度、回転数をチェックする。
(此処でストロボ・スコープやRPM_Meterが役に立つ)

と言うモノだった。DENON側は「穴にすっぽりと入れて・・・」と言うのだが、すっぽりと入れるとターンテーブルが高速回転するので、ちょっと怖かったのだが、其れがデフォらしい。

ただ、此れはDENONの公式ではないので保証は出来ないが。


で、iphoneを置いてチェックし続けて、漸く33回転に落ち着いた。
37~36回転から33回転まで行くのは結構、大変だった。


ストロボ・スコープよりもスマホの方が役に立つ・・・と言うか本来はアナログにストロボ・スコープでヤリたかったのだが、何故か世田谷のディスクユニオンには置いてない。
下北沢の人々は、どうやって回転数を確認しているんだろうか。


回転数を正常に戻して聴いたチャイコフスキー:バイオリン協奏曲とグレン・グールドは最高だった。




3 件のコメント:

どっと@toto さんのコメント...

ありがとうございました。治りました!!
45回転は逆で、時計回りに回すと 遅くなりました。

KO.DO.NA さんのコメント...

45回転は未調整ナノで有り難い情報をあざっす!

匿名 さんのコメント...

ストロボ・スコープを蛍光灯で照らすと、かなり速めの回転で半音の1/4位高めの音でした。出荷時に中国の
周波数や電圧の正確で無い所で調整しているのやら、していないのやらといった感じですね。裏側の調整ねじは
多くのピッチが高すぎると感じたユーザーさんが触っているようで私も全く同じ音源のCD、itune等より
ピッチが高かったのでストロボスコープとネジ調整を10回ぐらい繰り返してストロボをほぼ止めることができました。内容的には4~5万円のレコードプレーヤーを日本国内実売20,000円という驚異的な安値で売っているので(同じ商品をデノンは世界市場では5~6万円で売っています)この程度のユーザーサイドの手当は
必要かもしれません。(速度調整ネジがあるだけでも救いですが、もっと簡単に調整できればとてもお買い得な商品なのですが)きちんと調整をして、おまけのデノンカートリッジをオルトフォン2MレッドかゴールドリングELAN(日本製)辺りに換えればかなり聴ける音になります。