で、新しい店長が来るのだが、不安で一杯である。
今の店長も「面倒臭い性格」「ややこしい人」なのだが、そう言う店長に漸く慣れてきた頃に『違う店長』と言うのは私にとっては、可也、ハードルが高い。
そもそも、私は環境の変化に弱い。
高円寺のボロ屋に18年も住んだのも、高円寺に20年近く住んだのも理由は単純に「環境の変化に弱い」からであり、街が好きだったとか家を気に入っていたからではない(高円寺は好きだけど)。
多分、トランペットを殆どジャンクに近い状態で15年も使っていたのも「環境を変えたくない」であり、エフェクターのセッティングを殆ど変えないのも同じ理由である。
そんなワケで『新しい店長』がどんな人なのか不安妄想が爆発する。
①右翼
↓
・何故か職場に三つ揃えのスーツで出勤し、祝日や天皇誕生日、終戦記念日には三島由紀夫のような軍服を着用し、店には何故か国旗が飾られる。
・パソコン店なのに、何故か場所をあけて『戦艦大和のプラモデル』を設置したがる。
・天皇の事を「陛下」と呼ぶ。
・バイトのことを皇軍ならぬ「皇民」と呼ぶ。
・ネット保守系のデモには必ず行くので週末は常に休み。
・中国人、韓国人、北朝鮮を親の仇の如く嫌っているのだが、好きな音楽はHIPHOP。
・「演歌は日本の心」と言って店内のBGMを演歌にする(演歌の成立は1970年代中頃であり、韓国の歌謡曲とのMIX音楽なんだが)。
・三島由紀夫を愛読し、何故か脱ぎたがる。
・「日本民族の誇りを」と言うのだが、趣味がフラダンス。
・酒が入ると、常に日露戦争で死んだ橘周太大隊長について語る。
「8月31日、首山堡を奪取せんとする我が第三十四連隊は、昼夜を分かたぬ悲壮な肉弾攻撃を行い、橘大隊長は自ら先頭に立って敵の硬塁に飛びも込み、白刃を振るって敵兵を切りまくり、ついに自らも倒れたのであります・・・!」
と泣きながら言う。
・鼻歌が『海ゆかば』
・何故かバイトの人達は『教育勅語』を暗唱させられる。
・パソコンの壁紙が昭和天皇
・「好きな女性のタイプは?」と聴くと常に「香淳皇后だね!」と言う(昭和天皇の妻。桁外れのブス)
・「ソウルを火の海に!」とかワケの分からない事を言う。
・南京大虐殺、従軍慰安婦、昭和天皇の戦争犯罪を聞くと烈火の如く怒る。
・沖縄と北方領土に関しては沈黙。
・自衛隊やイージス艦、F-2戦闘機等には無知で『戦艦大和』『ゼロ戦』
『菊花』『紫電改』『人間魚雷:回天』しか知らない。
・暑い日は頭に『日の丸の鉢巻』を巻く。
・頭髪は常に丸坊主。
・仕事中だと言うのにレイバンのサングラスを付けており、サングラスの縁は『べっ甲』。
・店内喫煙
・中古PC店なのに模造品とは言え日本刀を飾るor売る。
・自宅には銃を保管している(旧日本軍の『南部十四年式拳銃』である)
・罵倒の言葉がレイシズム。
・猛暑でも三つ揃えのスーツだが、ウェストポーチも欠かさない。
・激しい右翼のようで、実は実家住まい。
・女性蔑視・軽視
・でも、童貞
・何かあると「あいつは在日だ」「ったく、此れだから朝鮮人は!」と陰口を言う。時として、相手が黒人だとしても(下北沢は観光地)「在日」「朝鮮人」と言う。
・安倍首相を「安倍さん」と親しみを込めて言う。
・『君が代』を聞くと脊髄反射で泣く。
・パワースポットが『靖国神社』
・「今月の売上目標は○○円!達成出来なければ靖国の英霊達に申し訳が立ちません!」と言う。
・風貌が『梶原一騎』そっくり。
・三島由紀夫の影響なのか、セルフ・ヌード写真を撮影しており、それを店に飾る。
・敬礼!のポーズが店内に導入される。
・仕事中、暇な時間があると直ぐに『戦艦大和』のイラストを書き始める(『海ゆかば』を鼻歌に)。
・就任して最初に行うのがバイト達に『神武天皇から始まる歴代天皇の名前と后の暗唱』
・右翼とは関係ないはずなのだが徳川将軍15代も暗記させられる。
・だが、時給は変わらない。
此れは嫌だな、と思う。左翼ってのも嫌なんだけども、右翼と言うかネトウヨや保守系と右翼がゴチャまぜになって、その存在意義が意味不明なモノになっているのと同様に『左翼』ってのも「放射脳」「ただのチンピラ」「時代遅れの学生運動家」「ヒッピー系」「スピリチュアル系」と意味不明であある。
あ、此れも嫌だな、と思うのは
②スピリチュアル系
↓
・トイレに篭ったママなので不審に思うと「宇宙と交信していた」と言う。
・パソコンが売れると「宇宙さん、有り難うございます!」と言う。
・邪馬台国について話し始めると止まらない。
・パソコンは霊的な存在だ、と言い始める。
・電波は邪悪なモノ、と言い始める(店内はwifiがあるのだが)。
・電子レンジは悪。
・でも、iphoneは手放せない。
・雨の日はストレンチウムだとか放射能が恐ろしいので体中をビニールで覆う。
・外食は放射能が恐ろしいので手作り弁当(安心で安全な食べ物)。
・「実は霊が見える」「除霊も出来る」と言う。
・店長なのに出勤してこないので不審に思うと「あの店には霊がいるので怖くて出勤出来なかった」
と言う。
・昼休憩中にUFOを呼ぼうとする。
・中野区(新しい店長は中野区在住)は嘗ては邪馬台国だった、と言う自説を言い始める。
・パソコンが売れないと「ユダヤ資本家の陰謀」「イルミナティの陰謀」「フリーメイソンの陰謀」「300人委員会の陰謀」を切々と語り始める。
此れも嫌だな。あー、死にたい。陰謀論者とか「霊が見える」って言う人は意外と多い。三十路を過ぎた女性は突然、霊が見え始めるし(何のアピールなんだ)、50代を過ぎた男性はユダヤ人陰謀論に行きたがる。第二次思春期なのか?
あと、考えられるのは
③アムウェイ
↓
何故か店長は料理が得意らしく、時折、ステンレスの鍋に入った料理を振る舞ってくれる。
「店長、料理が巧いんですね!」と実際に美味しいので驚いていると、アムウェイの勧誘が始まる。
④宗教
↓
仕事中、暇な時間があると(結構、暇な時間は多い)「KO.DO.NA君は神様とか信じる?」と言う切り口から始まり、熱心なモルモン教だとかエホバの証人の勧誘が始まる。
⑥空手家
↓
・常に『空手バカ一代』を愛読しており、大山倍達を「総帥」と呼ぶ。
・休憩時間には空手の型稽古を下北沢の路上(店の前)で始めてしまうので困る。
・何故か空手道着と鉄下駄で出勤し、挨拶は「押忍」で統一される。
・休日は素手で牛を殺している。
・パソコンが売れない日は苛々する為か10円玉を曲げる。
・空手をdisる(店の前で型稽古はやめてくれ、とか)と「そんな事を言うなら山羊の一匹でも倒してから言え!」と烈火の如く激怒する。
・職場には制服があるのに店長だけ空手道着&鉄下駄で接客。
・仕事中、暇な時間があると瓦を割り始める。
・仕事中、暇な時間があると石ころを空手チョップで割り始める。
・板垣恵介(漫画家)を「板垣恵介先生」と呼ぶ。
・店の前で何処から集めたのか100人組手を始めてしまうので、困る。
・仕事を放棄して山奥に修行に行ってしまう。
空手家は嫌だな、と思う。ふと、極真空手に興味をもって調べてみたら大半が中学を卒業したのか怪しい学歴であり、空手と「強さ」だけを追求した結果、碌でもない人格の人ばかりだった。
空手の人はヤバイ気がする。
⑦詩人
↓
・仕事中、暇な時間があると常にノートに『詩』を書いており、書き終わると其れを読ませてくる。しかも感想を聞いてくる。
・詩は何処か『虎舞竜』や『TMN』に似ているorソックリであるのだが、朗読し始めるので困る。
⑧暗黒舞踏家
↓
もう、此れは嫌だな、と思う。フツーに嫌だ。大半の舞踏家は私生活は普通だが。
店長とは関係ないが舞踏グループ内での上下関係は致し方がないが、『観客』に上下関係があるジャンルは暗黒舞踏だけである。
⑨格言みたいな事を言ってくる
↓
「KO.DO.NA。良いか?世の中には2種類の人間がいる。分かるか?」
「いや・・・男女とかですかね・・・?」
「違う!」
「はぁ」
「パソコンを買う奴と、パソコンを買わない奴だ!」
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「KO.DO.NA君。これ、やっといて」
「あ、はい」
(暫くして)
「終わりました」
「・・・KO.DO.NA君。今日、私は『君を試しました』!」
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「KO.DO.NA君、これをやっといて」
「はい」
(暫くして)
「合格!」
「は?」
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「KO.DO.NA君・・・オマエ、若い頃の俺に似てるよ・・・オマエ・・・化けるよ・・・俺の若い頃とソックリだ・・・」
「は?」
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「KO.DO.NA。良いか?。俺はな?ここまで来るのに7年掛かったんだよ!7年!分かるか?。そうやって、登りつめるとな?・・・見えてくる
風景があるんだよ・・・(ドヤァ・・・)」
「中古PC店の店長で?」
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「今日のオマエ・・・60点!」
「俺が社員のミスをフォローした話、知ってる?」
「早く上がってこいよ・・・!俺のところまで!」
「俺も若い頃は、そーだっだよ」
この「格言系」は嫌だな、と思う。嘗て、務めていた叔父の会社の叔父(社長)がそうだった。
連日、格言みたいなドヤ話をする。
あとは「昔はモテた」と言う話。
ウンザリし過ぎてノイローゼになり、初めて精神的なストレスによる性欲減退を経験した。
最終的には殴って退社しようと思って、怒鳴りこんだら叔父がビビって、退職金を払ってくれて(入社3ヶ月なのに)終わりになった。
ってか、上記のような人だったら、直ぐ側にある『じゃんぱら』に移動するしかないよな、と思う。
店長と、新店長は週1で呑む関係らしく、「変人揃いのウチの店舗内では比較的、まとも」な人らしい。
だが、其れは『友人』だから見せないだけで、実は変な右翼とかスピリチュアルとか格言とかだったら嫌だな、と。
一体、どうなるんだろう・・・・。
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