祖母と食事した。
祖母宅に行くと、相変わらず『宮崎県〜鹿児島県都城市弁』と『九州弁』が混じった罵声を浴びせられる。
「キチンとしろ」
と言う。
「してるよ。うるっさいなぁ」
「しゃーしぃ!(うるさい!)。お前は昔からアーダコーダ。もーちょっとシャキっとしー!(もう少しキチンとしろ)」
「しているつもりなんだけどねぇ」
と言う。
祖母が罵声を浴びせるのは何時ものことで、口は悪いが心はウォームと言う人だから罵声は祖母なりの思いやりである。
何しろ育ての親だ(両親が常に不在だった為)。
其処へ母が来て、祖母の飯をつまみ食い。
「ん?バアちゃん、味を変えたんやろうか?」
と不思議に思っている。
其処へ祖母がやってきて、何やらやる。すると祖母の味になる。
祖母には珍しく素麺とかアッサリ系だった。
「じゃ、食べようか」
となる。祖母はウルサイし、此方もカチンと来るが怒っても仕方がない。
で、目が覚めた。
祖母は死んでいるし、確か風邪で寝込んでしまい葬儀に行けなかった。
お盆前ではあるが、出てきたか、と思った。 先日の墓参りが効いたのか?と。
私は葬式と言うのが大嫌いで、何が嫌かって
『葬儀会場で一夜を過ごす』
事である。何で、そんな場所で死体と一緒に寝泊まりしなきゃならねぇんだよ。古代宗教の儀式かよ?って。
死んだら、死体。
違うか?って思うんだけども。
とは言え、祖母は出てきた。私の父も死後、6年以上に渡って私を叱咤してきたが、祖母にまで・・・と思った。
どうも御先祖様からは罵倒される存在らしい。
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