「渡航先で風邪なんて、何をやっているんだ!」
と、嘗て、遣唐使として友人の空海と百済に渡った事がある、年長者中の年長者らしい苦言を申し立てたのだが、嘗ては友人の夏目漱石(皆、ナッキーと呼んでいた)とイギリスに渡った私も今回は風邪気味。
大体、ホテルが寒い!
デンマーク人の身体は一体、どうなっているんだ。
シャワーも温いし・・・ってか人肌程度の温度しか出ない。
長期滞在者のデンマーク人に
「凄く寒いと思う。君は寒くないの?」
と聴くと
「うん。寒い!」
と言う。
だったら、窓は閉めようぜ?って思うのだが窓は開きっぱなし。連中にとって「寒い」の間隔が違うんだろうか。
早めに寝ようと思ったのだが、ゲストハウスの特徴なんだろうが、中々、うるさい。
で、体調不良もあり寝坊。
12時にスタジオだったのだが、起きたのは11時。
パニック状態になり、地下鉄を拙い英語で教えて貰いながら乗り換えるが、TOMMYのスタジオに行ったのは3年前なんだよな。
道をスッカリ、忘れていて、またパニック。
国際電話でTOMMYに電話をするが何しろ私がパニックなので、タクシーを使え、と言う。
タクシーは高額だが、背に腹は変えられない。
運良く、タクシーを見つけて(デンマークは空港や駅くらいしかタクシーが無い)乗せてもらうが、
「この住所?だったら、この近くだ。あそこを真っ直ぐ行って、云々カンヌン」
と言って降ろされた。
多分、ワンメーターも無い距離だからだろう。酷いなぁ。
で、何とかスタジオを見つけてグッタリ。
ビールを呑んでレコーディング開始。
で、である。
『日本のお土産』
として何が良いのか考えて、思えばデンマークでも日本の漫画は流行っている。
だが、ジャンプ系の漫画がメインである。
ならば、日本の漫画の最先端とアンダーグラウンドを持っていくべきだろう!
と思い、
『BL漫画』
『ヘタリア』
「日本のアニメや漫画が流行っている。宮崎駿やエヴァンゲリオンとか。だが、これは日本の少女漫画の最先端で、アンダーグラウンドなんだ。」
と説明。
TOMMYとアンダーソンは笑い転げていた。
(TOMMYのアシスタントのエルマ。まだ17〜18歳)
2次創作だったり、描いた子は多分、10代なんだろうけど、まさか自分の作品が日本海どころかユーラシア大陸を超えるとは夢にも思わなかっただろうなぁ。
流石は元・遣唐使である。
こうやって、日本の文化を紹介していくのが私の使命である。
レコーディングはTOMMYとアンダーソンとは前世が兄弟だったのではないか?と思うほど上手くいく。
私はパニック状態だったので最初は調子が出なかったが、徐々に本調子に。
何とかひと段落したら、また体調不良である。
つまり下痢だ。
ってか此処一週間ばかりアナルの調子が悪いのだが、食ったら出まくる。
下手するとコーヒーでも出る。
食わなきゃ出ないが、食わなきゃ力が出ない。
昨日は疲れていたのか、鼻を穿ると鼻血寸前。
アナルを紙で拭くと血が滲んでいる。
物凄いコンディションでレコーディング。
6時間、レコーディングした。
総重量25kgの荷物はTOMMYのスタジオに置いて帰った。ライブは木曜日だし、其れまでエフェクターを使う予定もない。
水曜日にリハの予定。
其れまでに体調を戻さなくては、、、って、どうやって?って感じだが。
ホテルに風邪薬はあるんだろうか。
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