2016年9月5日月曜日

肺癌

どう言う経緯なのか分からないが『HAIGAN』と言うグラインドコア・バンドに参加することになった。 



5年位やっているバンドで、当初は『肺がん』だったが「縁起が悪い」と言う理由でローマ字表記になったらしい。 

で、私は何をしているかと言えばトランペットである。 

結構、グラインドコアとは無縁な楽器も多く 


『マンドリン』 

がいたりする。私が初参加の際はディジリドゥも参加予定だったがアジア・バックパック旅行から帰国してない、と言う理由で不参加。 


最初のライブはコンデンサーマイクを使用した為、周囲の音しか拾っておらず、TPの音は全く聴こえなかった。 

で、新大久保アースダムではダイナミック・マイクを使ったらなんかなった。 」




何と言うか『ランディー・ブレッカーの発狂バージョン』と言うか。そんな感じがする。 
コンプレッサーで歪せているので(コンプは使い方で歪ませることが出来る)マイルス感もあるのだが、どーも、ランディー・ブレッカー。 


で、動画を見れば判るようにメンバーは地獄の9人編成。 




だが、グラインドコアの特徴と言うか、激しい音楽をやっているはずなのだが実は皆、純朴と言うか、 

『ドラック!セックス!ロックン・ロール!』 

じゃなくて、ロックン・ロール!だけ、って言う。リーダーの酒井さんなんて酒も呑まない。 

他のメンバーは酒は呑むが異性を口説く、と言う感じでもない(童貞を失った相手と18年間、付き合っている、と言うメンバーもいる)。 

写真だと激しい感じである。 






だが、実際はこんな感じ。 



和気藹々と言うか。 



不思議なモノで、例えばテクノとかエレクトロニカって糞嫌な奴が多いんだけども(あ、アンビエントも)、音が激しくなればなる程、人格は大人しめになる、と言う妙な法則がある。 

ハードコア・パンクとか義理と人情、礼儀作法にウルサイし。 

で、グラインドコアも義理と人情、礼儀作法と、それと『縦社会』で『年功序列』である。 


一時期、『グラインドコア研究』をしていたのだが、ライブに行ってみて、年功序列&縦社会っぷりに驚いたしなぁ。 


あと、女性だと「年齢を隠さない」と言うか。 


普通、年齢って言わないのが女性だが「私、40なんだけどぉ!」とか「50にもなるとねぇ」と普通に言う。 

楽屋でお菓子をシェアして食べていたり。 

何だか青春と言うか高校生みたいな感じもする。 


ライブ中は周囲が動き回っているので、音は全く聴こえないが私もステージ前で吹いてみたり。 


ってか、変な感じがする。 


グラインドコアとかハードコアとか、ヒップホップ系の奴等って、突き詰めるとアンビエント~ドローンに行く。 

と言うか、ハードコア出身のドローン~アンビエントは結構、多い。 

有識者に言わせると 

「激しい音楽を延々と聴き続ける行為は、結果的にドローンを聴くような感覚に陥る」 

らしい。 

思えばパンクの王者『ラモーンズ』のプロデューサー(初代ドラマー)曰く 

「ラモーンズの魅力は曲が3分程度の似たような曲で、ある意味、ミニマル・ミュージックである」 

と言っている。 

私にはラモーンズの何処がミニマル・ミュージックなのか理解出来ないが。 


そう言えばアナル・カントもアルバムを聴くと1曲に5~6曲入っていて、延々と聴き続けるのと、トニー・コントラッドを聴くのと対して変わりがない気もする。 



(本国アメリカでは発音禁止のバンド名『Anal Cunt』。日本の『村八分』みたいなもんか) 
(個人的に死ぬほど好きなトニー・コントラッド) 



で、私は一応、アンビエント作家となっている。 

アンビエント系がグラインドコアに行く、と言うのは余り聴いた事がない。 

「フツー、逆だろ!!!」 

と思うのだが、何故か。 


と言うかJAMセッションやフリージャズ系に飽きた、と言うのも大きい。 

「HAIGAN』は当然だが、『曲』『コード』と言う観念がない。だから即興に近いのだけども。 

ドラムは4拍子だが、パルスと言う感じだし。 


9月はあと、2回ライブがあるのだが小岩市とか松戸市なので私は参加せず。 

次は10月である。



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